eぶらあぼ 2019.3月号
206/211

203コンサートギャラリーチケット発売情報News & TopicsNew Release Selection新譜情報TV&FMBooks海外公演情報ぶらPAL今月の注目公演公演情報ジャンルを超えて音楽に取り組み、新鮮な感動を届け続ける東京室内管弦楽団が、今年で創立90周年に。節目となるステージは、橘直貴の指揮、物集女純子のヴァイオリンをフィーチャーして。『ライムライト』『エデンの東』ほか映画音楽から、銀幕を彩ったクラシックの名曲、「ジェラシー」ほか情熱のタンゴ、「枯葉」などシャンソン、イージーリスニングの「恋は水色」まで、バラエティに富む選曲で魅せる。トップ・ヴァイオリニストの豊嶋泰嗣を音楽監督に、世界的ソリストや主要楽団の首席奏者で組織された、アルカスSASEBOオリジナルの室内オーケストラ。今回は、昨年没後100年を迎えたドビュッシーの「神聖な舞曲と世俗的な舞曲」を、長崎出身でオーストラリアを拠点に活躍する気鋭のハーピスト、朝永侑子のソロで。そして、ドヴォルザーク「弦楽セレナーデ」や、中野振一郎のソロによるベンダ「チェンバロ協奏曲」ほかも披露する。古橋綾子は、群馬交響楽団の中心奏者として活躍の一方、ソロや室内楽にも力を注ぐ実力派ヴァイオリニスト。2012年にスタートさせた「無伴奏の夕べ」の第7夜は、バッハのソナタ第2番を核に。テレマン「12のファンタジー」とイザイのソナタから、それぞれ第5番を配し、コロンビの変則調弦のための作品を弾き、ヴィエニャフスキ「新しい手法」から2曲、パガニーニの奇想曲から第24番で締め括る。挑戦的なプログラムだ。日本を代表するピアニストとして、国際的な活動を展開する田部京子。バイエルン放送響など一線楽団と共演を重ね、桐朋学園大学大学院で教授として後進の指導にも力を注ぐ。今回は、幅広いレパートリーのエッセンス。ベートーヴェンのソナタ第8番「悲愴」とシューマン「謝肉祭」を軸に、グリーグ「ペールギュント」第1組曲やメンデルスゾーン「無言歌集」から3曲、吉松隆「プレイアデス舞曲集」からの4曲を配して。東京室内管弦楽団 創立90周年コンサート 不滅の映画音楽&タンゴチェンバー・ソロイスツ・佐世保豊嶋泰嗣(ヴァイオリン) 朝永侑子(ハープ)横井玲子(ピアノ)× 石澤直子(ピアノ)デュオ・フィオーレ ピアノコンサート 2019佐藤久成ヴァイオリン・ソロ・リサイタル~無伴奏~無伴奏ヴァイオリンの夕べ(7夜)古橋綾子(ヴァイオリン)シリーズ杜の響きvol.40田部京子 ピアノ・リサイタル3/29(金)14:00 サントリーホール3/24(日)14:00 アルカスSASEBO(中)3/23(土)13:00 16:00 日比谷/スタインウェイサロン東京 松尾ホール3/30(土)19:00 豊洲シビックセンターホール3/26(火)19:00 高崎シティギャラリー4/4(木)19:00 東京オペラシティ3F近江楽堂3/23(土)14:00 杜のホールはしもと豊嶋泰嗣 ©中倉壮志朗朝永侑子©武藤 章横井玲子と石澤直子、異なる環境で音楽を学んだ2人のピアニストが、共演をきっかけに意気投合、2011年に結成した「デュオ・フィオーレ」。1日に2回のステージでは、アルチュニアン&ババジャニアン共作「アルメニア狂詩曲」やラフマニノフ「組曲第2番」ほか共通プロに、ピアソラ「オブリヴィオン」やボロディン「ダッタン人の踊り」など、各回で異なる作品も。グループ名の通り、ハーモニーの“花”を咲かせる。左:横井玲子 右:石澤直子弦の鬼才が、無伴奏作品の宇宙へと漕ぎ出す。ベルギーやドイツに学び、ソロに室内楽にと多彩な活躍の一方、鮮烈な感性で、音楽史の彼方に埋もれた作品に新しい命を吹き込み、聴衆に驚きと感動をもたらし続ける、ヴァイオリンの佐藤久成。オール無伴奏のメインには、「シャコンヌ」を擁するバッハ「パルティータ第2番」を。イザイの第2番と第3番「バラード」、そしてバルトーク、3つのソナタと併せて披露する。 橘 直貴物集女純子

元のページ  ../index.html#206

このブックを見る