eぶらあぼ 2019.3月号
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171コンサートギャラリーチケット発売情報News & TopicsNew Release Selection新譜情報TV&FMBooks海外公演情報今月の注目公演公演情報ぶらPAL彩豊かなフランス音楽を聴かせる(19.7/12)。首席客演指揮者のクリスティアン・アルミンクは定期でブラームスの交響曲第1番(20.3/7)を、また恒例の「平和の夕べコンサート」ではマーラー「巨人」、ショスタコーヴィチのチェロ協奏曲(独奏:スティーヴン・イッサーリス)ほかを披露(19.8/5)。このほか、同楽団ミュージック・パートナーを務めるフォルクハルト・シュトイデやシルヴァン・カンブルランなどが定期に登壇する。下野が振るディスカバリー・シリーズ4公演は、“Hosokawa×Beethoven”と題し、細川俊夫の作品とベートーヴェンの交響曲・序曲を組み合わせた、ユニークなプログラム。 今シーズンは日本・ポーランド国交樹立100周年を記念した公演も。クシシュトフ・ペンデレツキが自作のヴァイオリン協奏曲「メタモルフォーゼン」(独奏:庄司紗矢香)などを広島で振る(6/20)ほか、8月にはワルシャワで開催される「ショパンと彼のヨーロッパ」国際音楽祭のオープニングで、ポーランドのシンフォニア・ヴァルソヴィアと広島響の合同オーケストラによる公演が行われ、マルタ・アルゲリッチ、ネルソン・フレイレ(以上ピアノ)ら豪華ソリストの出演が予定されている(指揮は秋山、下野)。 また、20年3月にはすみだトリフォニーホールの「平和祈念コンサート」への出演も決定しており、アルミンク指揮のベートーヴェン「第九」、三重協奏曲(独奏:アルゲリッチほか)でベートーヴェン生誕250年を華やかに祝う(20.3/12)。 このほか、中国地方各地で行われる地域定期演奏会4公演や名曲コンサート「音楽の花束」シリーズ3公演も予定されており、山下一史、阪哲朗、飯守泰次郎など多彩な客演指揮者が登場する。広島交響楽団http://hirokyo.or.jp/■勅使川原三郎が愛知県芸術劇場の芸術 監督に就任 愛知県芸術劇場は企画力や発信力の強化、国内外の知名度向上を図るため、2020年度から新たに芸術監督のポストを設置し、勅使川原三郎が就任することを発表した。任期は20年4月から4年間。 勅使川原は東京都出身。09年紫綬褒章、17年にはフランス芸術文化勲章オフィシエを受賞するなど、ダンサー・振付家・演出家として国際的に活躍し、国内外から高く評価されている。また、同劇場のダンス公演『睡眠』(14年)に出演し、あいちトリエンナーレ2016ではオペラ《魔笛》の演出を担当した。 芸術監督に就任するまでの19年4月1日から20年3月31日の期間には、愛知県芸術劇場アドバイザーとして、20年度以降の劇場主催事業の方向性についてアドバイスやサポートを行うほか、20年3月12日に「ダンス・コンサート 勅使川原三郎×佐東利穂子×庄司紗矢香」の開催を予定している。愛知県芸術劇場https://www-stage.aac.pref.aichi.jp/■バレエダンサー・吉田都が今夏、現役 引退へ 世界的バレエダンサーの吉田都が1月30日、今夏をもって現役を引退することを発表した。 吉田は、1983年に若手ダンサーの登竜門、ローザンヌ国際バレエコンクールでローザンヌ賞を受賞し、17歳で渡英。世界最高峰の英国ロイヤル・バレエ団などでプリンシパル(最高位)を22年間務め、高い人気を誇った。帰国後はフリーとして活躍。2017年には文化功労者に選ばれ、20年9月には新国立劇場舞踊芸術監督に就任することが決まっている。 吉田は自身の会員制交流サイト(SNS)を通じ、「今年の夏の舞台を最後に引退することを決めました。長年応援してくださった皆様には感謝の気持ちでいっぱいです」と記したうえで、「最後の舞台にむけて精進いたします。今度は私が若いダンサーたちの応援をしたいと思っております」とコメントしている。 引退公演は、8月7日、8日に新国立劇場オペラパレスにて行われる予定。■伊藤悠貴が第17回 齋藤秀雄メモリ アル基金賞受賞 第17回 齋藤秀雄メモリアル基金賞の受賞者が決定し、チェロ部門に伊藤悠貴が選ばれた。 同賞は、チェリスト・指揮者・教育者であった故・齋藤秀雄に因み、財団法人ソニー音楽芸術振興会(現・公益財団法人ソニー音楽財団)が2002年に創設。音楽文化の発展に貢献し、将来いっそうの活躍が期待される、若手チェリスト、指揮者に贈られる。今回指揮者の該当者はなし。©Norifumi Inagaki
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