eぶらあぼ 2019.2月号
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157 遅ればせながら、新年明けましておめでとうございます。本年もOTTAVAをよろしくお願いします。 早速ですが2019年がメモリアルイヤーという作曲家、もうチェックされましたか? 昨年はロッシーニ、ドビュッシー、バーンスタインという“美味しい名前”が並びましたが、さて今年は? ざっと挙げてみますと、アレッサンドロ・マルチェッロ生誕350年(1669-1747)、レオポルト・モーツァルト生誕300年(1719-87)、クララ・シューマン生誕200年(1819-96)、アルベール・ルーセル生誕150年(1869-1937)。没後でみますと、エクトル・ベルリオーズ没後150年(1803-69)、ルッジェーロ・レオンカヴァッロ没後100年(1857-1919)…と数は多いが、やや地味な感も。個人的に注目しているのはこの二人! ジャック・オッフェンバック生誕200年(1819-80)、フランツ・フォン・スッペ生誕200年(1819-95)。ともに生前は、パリとウィーンのオペラ界(オペレッタ界)で高い人気を誇り、富を築いた「勝ち組」にして、現在はあまり評価されること『OTTAVA Bravo Brass 〜ブラバンピープル集まれ! オザワ部長の Let’s吹奏楽部〜』毎週土曜22:00〜24:00/再放送 毎週日曜17:00〜19:00のない「過去の人」。 ロッシーニが「シャンゼリゼのモーツァルト」と絶賛し、《天国と地獄(地獄のオルフェ)》《ホフマン物語》などが時々劇場にかかるオッフェンバックはともかく、1862年にウィーンで初めてオペレッタを上演し「ウィーン・オペレッタの父」と呼ばれるスッペの作品を観る機会はほとんどありません。勇壮なトランペット・ファンファーレで始まる《軽騎兵》は意外にもドタバタ喜劇とか。序曲の名品《詩人と農夫》に至っては、楽譜が散逸してしまって、どのような内容であったのかすら、分かっていないそうなのです。以前《詩人と農夫》の序曲の構成から筋書きを勝手に創作する「《詩人と農夫》を考える」という企画を番組で開催して、大いに盛りがったのですが、そのくらい謎とともに好奇心を掻き立ててくれるスッペ。苦悩を乗り越え時代を超越した大作曲家のマスターピースに心を震わす楽しみとともに、こうした「時代の寵児」たちのエレガンスにも、今年は耳を傾けたいな、と思います。文:斎藤 茂(OTTAVAゼネラルマネージャー)&オザワ部長今年は「詩人と農夫」を考える??Vol.12◎OTTAVAとは2007年に開局した24時間無料でクラシック音楽が楽しめる国内唯一のインターネット・ラジオ局。リスナーは全世界で100万人以上。パソコンやスマートフォン、タブレットで、いつでもどこでもクラシック音楽が聴ける。OTTAVA検索コンテンポラリー・クラシック・ステーションへようこそ!オッターヴァ無料でインターネットで聴ける!最終回 8回にわたり連載を続けてきましたが、読者の皆さんに吹奏楽の魅力が少しでも伝わったでしょうか? 吹奏楽は中高生の魂のこもった熱い演奏もあれば、クラシックファンも唸るプロ吹奏楽団のハイレベルな演奏もあります。また、楽器の経験がなかった人でも、練習いかんで今まで聴くだけだった曲の合奏に加わることもできます。“参加できる音楽”は吹奏楽のキーワードのひとつです。同じ曲を演奏したことがある、というだけで、学生であっても大人であっても、アマチュアであってもプロであっても、垣根を飛び越えて仲間になることができるのです。もちろん、「聴き専(演奏せずに鑑賞オンリー)」の楽しみもあります。吹奏楽では、ダンスをしながら演奏する「ダンプレ(ダンス&プレイ)」や、演奏・演技・踊り・歌で物語を表現する「吹劇(すいげき)」など、新たな文化も生まれています。みんなが参加できる吹奏楽、進化していく吹奏楽にこれからも注目していただければ幸いです。吹奏楽よ永遠なれ!Vol.8オザワ部長の“コラム in コラム”
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