eぶらあぼ 2019.1月号
189/195

186日本が誇るフルートの巨匠・工藤重典が、オーボエ加納律子、クラリネット遠藤文江、ファゴット柳浦慎史、ホルン金星眞というオーケストラ・アンサンブル金沢の名手4人を伴って登場。ヴィヴァルディの協奏曲やハイドン「ディヴェルティメント」、モーツァルト「五重奏曲 K.406」、ロッシーニ「四重奏曲第1番」、イベール「3つの小品」に、ヴェルディの歌劇《運命の力》(五重奏版)まで多彩な佳品を披露、新年の訪れを告げる。一口に「モーツァルト」と言っても、様々な顔がある。そんな天才作曲家の多様性を探る、休日の午前スタートの好評シリーズ。第36回では、国際的に活躍するピアノの才媛・小菅優が、東京交響楽団を弾き振りして「協奏曲第21番」と「同第8番」、共にハ長調の「純粋かつ生き生きした世界」(小菅)を披露する。名演を堪能したら、余韻と共にランチやショッピングへ。この公演は、ライフスタイルすら変えてしまう。「パイプオルガン・ランチコンサート」は、1999年にスタート。ワンコインで入場でき、「お昼休みのひと時、典雅な音色に浸ってリフレッシュできる」と大好評のうちに回を重ねる。第130回には、本場ドイツに学んだ俊才・長田真実が登場。東京芸術劇場の楽器は3つの時代の様式が使い分けられるが、今回は大バッハのコラールやムファットのトッカータ、壮大なヨハンセン「サンライズ」をバロックとモダンで披露する。月の1中部フィルハーモニー交響楽団 岐阜特別ニューイヤーコンサート 音楽の福袋第8弾ニューイヤーコンサート 工藤重典&オーケストラ・アンサンブル金沢メンバーによる木管五重奏千葉交響楽団特別演奏会 ニューイヤーコンサート20193大ピアノ★プロジェクトPIANO三さんじゅうびき重弾! Part X東京芸術劇場ランチタイム・パイプオルガンコンサートVol.130 長田真実(オルガン)モーツァルト・マチネ 第36回小菅 優(ピアノ/指揮) 東京交響楽団1/6(日)14:00 サラマンカホール1/14(月・祝)14:00 浦安音楽ホール1/13(日)14:00 千葉県文化会館1/12(土)15:00 杉並公会堂1/17(木)12:15 東京芸術劇場コンサートホール1/14(月・祝)11:00 ミューザ川崎シンフォニーホール文:笹田和人小菅 優 ©Marco Borggreve©Verena Ecker工藤重典 ©土居政則サラマンカホールの新年は、国内外で目覚ましい活躍を続けている飯森範親の指揮、中部フィルハーモニー交響楽団の華やかなサウンドを詰め込んだ「音楽の福袋」と共にやって来る。2人のシュトラウス、ヨハン「美しく青きドナウ」とリヒャルト「ドン・ファン」で幕開け。後はイギリスから中欧、イタリア、ロシアへと巡る“音のヨーロッパ旅行”へと聴衆をいざなう。もちろん、恒例の鏡開きによる、振る舞い酒も。飯森範親 ©Shin Yamagishiスタインウェイ、ベーゼンドルファー、ベヒシュタインと、杉並公会堂が誇る3大銘器を弾き尽くす好評企画も、遂に10回目に突入。今回は“レギュラー”の斎藤雅広をはじめ、若林顕と加羽沢美濃、さらに早熟のジャズ・ピアニスト松永貴志をスペシャルゲストに迎えて。リストやラヴェル、ヴェルディから、ガーシュウィン、バーンスタイン、さらにジャズ版でのJ.シュトラウスのワルツ・メドレーまで、いつにも増して多彩に。斎藤雅広高い志と覇気溢れる熱演で、地元から深く愛されている千葉交響楽団。その聴衆と共に新年の門出を祝うステージは、16年春から音楽監督を務める山下一史の指揮で。「美しく青きドナウ」をはじめ、J.シュトラウスⅡのワルツ・ポルカを軸に、ソプラノ冨平安希子とテノール小原啓楼の名唱を交え、レハールやシュトルツのオペレッタからのアリアや二重唱も。極上のシャンパンのような調べに酔いしれる。山下一史 ©ai ueda

元のページ  ../index.html#189

このブックを見る