eぶらあぼ 2018.12月号
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2022月の見もの・聴きもの2019年2月の曽そし雌裕ひろかず一 編〔Ⅰ〕オーストリアウィーン国立歌劇場2月1、4日 ヴェルディ:椿姫 指/M.アルミリアート、演出/J.F.シヴァディエ、出/E.シウリーナ、S.ピルギュ、L.テジエ2月2、5、8日 R.シュトラウス:アラベラ 指/A.コーバー、演出/S.E.ベヒトルフ、出/W.バンクル、E.マギー、C.レイス、T.コニエチュニー、D.ベーレ2月3、6日 ロッシーニ:チェネレントラ 指/S.スカップッチ、演出/S.E.ベヒトルフ、出/M.スピレス、A.アルドゥイーニ、P.スパニョーリ、E.マクシモヴァ、A.プラヘトカ2月7、10、14、17日 プッチーニ:トスカ 指/M.アルミリアート、演出/M.ヴァルマン、出/S.ラドヴァノフスキー、P.ベチャワ、T.ハンプソン★◎2月9、12、15、18、21日 ドニゼッティ:ランメルモールのルチア[プレミエ] 指/E.ピド、演出/L.ペリー、出/G.ペテアン、O.P=マリオッティ、J.D.フローレス◎2月16、19、22日 モーツァルト:イドメネオ指/T.ネトピル、演出/K.ホルテン、出/B.リヒター、B.フレンケル、I.ルンギュ2月24日 ドニゼッティ:愛の妙薬 指/M.アルミリアート、演出/O.シェンク、出/A.カロル、F.メリ、O.イーディス、A.プラヘトカウィーン・フォルクスオーパー2月1(19:00)、4(19:00)、8(11:00)、17(16:30)日 J.シュトラウスⅡ:ヴェニスの一夜 演出/H.ホルストコッテ2月3(19:00)、9(19:30)、15(19:30)、20(11:00)、23(19:30)、28(19:30)日 M.リー:ラ・マンチャの男(ミュージカル) 演出/O.タンボシ2月5(19:00)日 F.ロウ:マイ・フェア・レディ(ミュージカル) 演出/R.ヘルツル2月7(18:30)、24(16:30)、27(18:30)日  P.ヴァルティノーニ:ピノッキオ 演出/P.M.クレン★◎2月10(19:00)、14(19:00)、18(19:00)、22(19:00)、25(19:00)日 ガーシュウィン:ポーギーとベス(演奏会形式)[プレミエ] 指/J.R.オレフィロヴィツ◎2月13(19:00)、21(19:00)、26(19:00)日バーンスタイン:ワンダフル・タウン(ミュージカル)[18年12月プレミエ] 演出/M.ダヴィッズアン・デア・ウィーン劇場★◎2月16(19:00)、18(19:00)、20(19:00)、23(19:00)、25(19:00)、27(19:00)日メンデルスゾーン:エリア[プレミエ] 指/J.P.サラステ、演出/C.ビエイト、出/C.ゲルハーヘル、演奏/ウィーン放送響◎2月21(19:00)日 チャイコフスキー:マゼッパ(演奏会形式) 指/E.ブラジニク、演奏/モスクワ・ヘリコン歌劇場管◎2月22(19:00)日 チャイコフスキー:イオランタ(演奏会形式)/ウンディーネ(演奏会形式) 指/E.ブラジニク、演奏/モスクワ・ヘリコン歌劇場管ウィーン・フィル[会場:無印=ムジークフェライン(ウィーン)、(SZH)=ハウス・フュア・モーツァルト(ザルツブルク)、(LYN)=オーディトリウム・オルケストル・ナシオナル・ドゥ・リヨン(リヨン)、(ANW)=エリーザベト王妃ホール(アントワープ)、(LON)=バービカン・センター(ロンドン)、(AMS)=コンセルトヘボウ(アムステルダム)]2月2(19:30)(SZH)日 A.オロスコ=エストラーダ指揮 → 〔ザルツブルク・モーツァルト週間〕参照2月17(18:00)(LYN)、19(20:00)(ANW)、20(19:30)(LON)日 A.フィッシャー指揮マーラー:交響曲第9番2月23(15:30)、24(11:00)、26(20:15)日A.フィッシャー指揮 ハイドン:交響曲第97番、モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第5番「トルコ風」、交響曲第41番「ジュピター」 独/L.カヴァコスvnウィーン響[会場:(KH)=コンツェルトハウス(ウィーン)、(MV)=ムジークフェライン(ウィーン)]◎2月15(19:30)(KH)、16(19:30)(KH)日P.ジョルダン指揮 ベルリオーズ:ファウストの劫罰 独/K.オルドリッチMs、S.ピルギュT、M.フォッレBr、F.ベッシュBr2月22(19:30)(KH)、24(11:00)(KH)日N.ズナイダー(vn)指揮 ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲、ブラームス:交響曲第2番◎2月27(19:30)(MV)、28(19:30)(MV)日A.アルティノグリュ指揮 リスト:ゆりかごから墓場まで、ピアノ協奏曲第2番、プロコフィエフ:アレクサンドル・ネフスキー 独/N.グビシュMs、D.マツーエフpムジークフェライン[楽友協会]大ホール[ウィーン]2月9(19:30)日 M.ポシュナー指揮リンツ・ブルックナー管 ブルックナー:交響曲第5番◎2月19(19:30)、20(19:30)日 S.ラトル指揮ロンドン響 → 〔ロンドン響〕参照2月22(19:30)、24(15:30)日 準・メルクル指揮トーンキュンストラー管 シャブリエ(R.ホロウェイ編曲):気まぐれなブーレ、サン=サーンス:ピアノ協奏曲第5番「エジプト風」、ストラヴィンスキー:ペトルーシュカ(1947年版) 独/N.アンゲリッシュp2月23(15:30)、24(11:00)日 A.フィッシャー指揮ウィーン・フィル → 〔ウィーン・フィル〕参照【本文中の記号】★=プレミエ[新演出]公演、◎=注目公演 今年も、毎年恒例の独OPERNWELT誌の年間最優秀賞(2017/18シーズン)が発表になった。主要なところでは、最優秀オペラハウスがフランクフルト歌劇場。インテンダントのベルント・レーベの手腕が高く評価されており、誌面では、B.ファスベンダー演出のR.シュトラウス「カプリッチョ」、T.ハフマン演出のヘンデル「リナルド」、C.ロイ演出のベッリーニ「ノルマ」が紹介されている。最優秀男声歌手はヨハネス・マルティン・クレンツレ。フランクフルト歌劇場でのヤナーチェク「死者の家から」のシシコフ役や、バイロイト音楽祭でのワーグナー「ニュルンベルクのマイスタージンガー」のベックメッサー役が評価の対象。そして、その「ニュルンベルクのマイスタージンガー」が最優秀上演作品。B.コスキー演出における、テキスト表現・ワーグナーの伝記・関連受容史・イデオロギー的な批評といった様々な要素の巧みなブレンドが評価されているようだ。また、最優秀演出家は、今年73歳になったペーター・コンヴィチュニー。シュトゥットガルト歌劇場のケルビーニ「メデア」、ニュルンベルク歌劇場のB.A.ツィンマーマン「兵士たち」、ボン歌劇場でのO.シェック「ペンテジレア」などによりこの大演出家に再び注目が集まった。その他、最優秀再演作品はベルリン・ドイツ・オペラのコルンゴルト「ヘリアーネの奇跡」、最優秀指揮者はJ.E.ガーディナー、最優秀オーケストラはバイエルン州立管弦楽団など。なお、恒例の「今年の腹立ち」としては、バイエルン州立歌劇場のワーグナー「パルジファル」の舞台美術が取り上げられている。 前置きが長くなったが、2月の注目公演をまずオペラから。ウィーン国立歌劇場のドニゼッティ「ランメルモールのルチア」(フローレス出演)、アン・デア・ウィーン劇場のメンデルスゾーン「エリア」(ビエイトによる演出付のオラトリオ)、ベルリン州立歌劇場のR.シュトラウス「エレクトラ」(シェロー最後のオペラ演出作品。マツーラ、ステューダー等の往年の名歌手も出演)、同劇場のモーツァルト「魔笛」(ウェルザー=メスト指揮)、ハンブルク・バレエとの共演となるハンブルク州立歌劇場でのグルック「オルフェとウリディス」(ノイマイヤー演出)、フランクフルト歌劇場のスメタナ「ダリボル」(ゾルテス指揮)、バイエルン州立歌劇場のベートーヴェン「フィデリオ」(ペトレンコ指揮、ビエイト演出)、同劇場でのクシェネク「カール5世」プレミエ(上演機会が非常に珍しい)、ラトル=バイエルン放送響の演奏会形式でのワーグナー「ワルキューレ」、シュトゥットガルト歌劇場のケルビーニ「メデア」(コンヴィチュニー演出)、チューリッヒ歌劇場でのリゲティ「グラン・マカーブル」(ルイージ指揮、ギュルバカ演出)、老匠サンティが指揮台に上れば同劇場のドニゼッティ「ルチア」、改修なったジュネーヴ大劇場におけるワーグナーの「リング・ツィクルス」、ミラノ・スカラ座のムソルグスキー「ホヴァンシチナ」(ゲルギエフ指揮)、パリ・オペラ座のベルリオーズ「トロイアの人々」など。 オーケストラでは、ペトレンコ=バイエルン州立管のベートーヴェン「ミサ・ソレムニス」、メッツマッハーがベルリン・ドイツ響やハンブルク・エルプフィルを指揮するショスタコーヴィチの交響曲第13番「バビ・ヤール」、ラトル=ロンドン響の一連の公演(ウィーン客演などを含む)、クレバッサの歌唱が大いに期待されるサロネン=フィルハーモニア管の演奏会、クルレンツィス=SWR響のマーラー4番、ヤノフスキ指揮のベルリン・フィル、ヘンゲルブロックやミンコフスキの手兵オケとの公演などを挙げておこう。(曽雌裕一・そしひろかず)(コメントできなかった注目公演も多いので本文の◎印をご参照下さい)

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