eぶらあぼ 2018.10月号
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227コンサートギャラリーチケット発売情報News & TopicsNew Release Selection新譜情報TV&FMBooks海外公演情報ぶらPAL今月の注目公演公演情報日本の伝統楽器と声楽による、新たな歌曲の創造を目指して2006年にスタート、数多くの新作を紹介してきたシリーズ「邦楽器とともに」。13回目は、新美南吉(詩)と神坂真理子(曲)による「こぞうさんのおきょう」から、髙原桐(詩)と福嶋頼秀(曲)による「寧楽の秋」まで、多彩な響きや表情を纏った新作歌曲ばかり8作品が、メゾソプラノの青山恵子ら声楽、筝の深海さとみら邦楽器の名手たちが紡ぐ秀演で披露される。黒スーツと白スニーカーでステージに立ち続けて、来年で半世紀。“世界で最も有名な金管五重奏団”こそ、カナディアン・ブラスだ。創立メンバーのチャック・デーレンバックが、俊英メンバーをリードする来日ステージ。ルネサンスやバロックのサウンドから、生誕100年のバーンスタイン、ジョン・レノン、ラテン・サウンドからディキシーまで、ジャンルの垣根を軽々と越え、鉄壁のアンサンブルで名旋律を吹き尽くす。豊潤な音色と卓越した技巧、構築力と緻密さを兼ね備えたポーランド出身の名チェリスト、マレック・シュパキエヴィッチは、映画音楽にも携わる多才の人物。来日公演は、上海出身の名ピアニスト、ジアイ・シーを伴って。自身編曲のバーンスタイン「クラリネット・ソナタ」をはじめ、シューベルトのアルペジオーネ、フランクのヴァイオリンと3つのソナタを軸として、他楽器のための作品からの編曲を通じ、新たな可能性を拓く。一流オーケストラのサウンドと新進気鋭の若手演奏家の鮮烈な音色を味わう「フレッシュ名曲コンサート」。今回は、飯森範親指揮の東京交響楽団と、2017年にルーマニア国際音楽コンクール弦楽器部門で第2位となったチェロの藤原秀章を迎えて。藤原のソロによるエルガーの名協奏曲に、ドヴォルザーク「交響曲第8番」やヴォーン・ウィリアムズ「グリーンスリーヴスによる幻想曲」と、色彩を異にする3つの傑作を聴く。日本歌曲協会第十三回 邦楽器とともにどりーむコンサート Vol.107 シェエラザード 千夜一夜物語 井上道義(指揮) 横山幸雄(ピアノ) 東京交響楽団マレック・シュパキエヴィッチ(チェロ)日本オペラ協会日本語ならばナンデモアリア!カナディアン・ブラスフレッシュ名曲コンサート 飯森範親(指揮) 藤原秀章(チェロ) 東京交響楽団10/29(月)18:30 東京文化会館(小)10/28(日)14:00 府中の森芸術劇場10/25(木)19:00 ヤマハホール10/31(水)18:00 渋谷区文化総合センター大和田 伝承ホール10/28(日)19:00 渋谷区文化総合センター大和田 さくらホール10/27(土)15:00 かつしかシンフォニーヒルズ府中の森芸術劇場で、至高のオーケストラの響きを楽しむシリーズ「どりーむコンサート」。第107弾には井上道義指揮の東京交響楽団が登場、管弦楽法の達人・リムスキー=コルサコフが描く千夜一夜物語の“音楽版”、交響組曲「シェエラザード」を取り上げる。さらに、日本を代表する名手・横山幸雄をソリストに迎えて、ラフマニノフ「ピアノ協奏曲第2番」も。濃厚なロシアン・サウンドが、あなたの心を鷲掴みにする。歌謡曲? ミュージカル? こうなると、もはや日本語で歌うアリアでしょう。「みだれ髪」「お祭りマンボ」など美空ひばりの大ヒット曲から、NHKドラマ『坂の上の雲』の主題歌「スタンド・アローン」など、さらに『ラ・マンチャの男』の〈見果てぬ夢〉など訳詞によるミュージカル・ナンバーまで、「日本語」にこだわって集められた名旋律の数々。ソプラノの関定子やテノールの中鉢聡ら、藤原歌劇団の名手が歌い尽くす。進行役は郡愛子。飯森範親 ©山岸 伸藤原秀章 ©Kei Uesugi井上道義 ©Mieko Urisaka横山幸雄 ©アールアンフィニ©MB Daellenbach & Ravindra Singh関 定子中鉢 聡※お詫びと訂正 9月号P.204「9月の注目公演」ページにおいて、白石光隆さんのお名前に誤りがありました。関係各位ならびに読者の皆さまに深くお詫び申し上げます。昨年の公演より 左:深海さとみ 右:青山恵子
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