eぶらあぼ 2018.10月号
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209 昨年秋、世界で初めての2画面電子ペーパー楽譜専用端末「GVIDO」が世界8ヵ国で発売されました。「子どもの頃から馴染んできたA3見開きサイズ」「内部ストレージに4,000曲以上の保管が可能」「3時間の充電で3日間使用可」「端末のタッチスイッチに触れる、またはフットスイッチで譜めくりが簡単」「電子ペーパーなので屋外でも紙と同じようにくっきり」「スタイラスペンで書き込みが出来、保存、共有が可能」など長年の音楽家、演奏家への取材を元に誕生した電子楽譜端末です。ここでは僕が最近遭遇した「切ない瞬間」がGVIDOの出現で一気に変わりそう! そんなご紹介をさせていただきます。 ①指揮者Kさんは東京を離れる際いつもスーツケースを2つ引き摺っています。「本番は基本暗譜ですが、今後の演奏会やオペラの勉強をしなくてはいけないので、ひとつの中身は全部スコアです」厚さ6mm・重さ約660gのGVIDOにスコアを全部インストールすれば、すべての楽譜がKさんのトートに収『OTTAVA Bravo Brass 〜ブラバンピープル集まれ! オザワ部長の Let’s吹奏楽部〜』毎週土曜22:00〜24:00/再放送 毎週日曜17:00〜19:00まります。書き込みも自由自在! ②1年に一度や二度は目撃してしまう「譜めくりの悲劇」。先日もピアニストOさんのトリオの演奏会で、提示部の繰り返しを忘れた譜めくりさん! とっさに自分でページを戻したOさんでしたが、2秒の“間”にホール内「フリーズ!」。フットスイッチを「4つ目のペダル」にして、Oさんは好きなタイミングで譜めくりできます。 ③吹奏楽部の顧問を務めるH先生。「野外での演奏が多いが、必ず誰かの楽譜が風で吹っ飛ぶ。このあいだは楽譜を地面に置いて両足で踏みつけて演奏させた」GVIDOは電子ペーパーを使っているので屋外でも、はっきり見えます。同じ楽譜への書き込みは100パターンまで保存可能です。 皆さん、GVIDOに触ってみませんか? 9月18日(火)、天王洲アイル駅から徒歩4分のところに、自由にタッチアンドトライが出来るスペース、その名も「GVIDO」がオープン!ゆっくりと試して、新しい“音楽家の生活”をイメージしてください。文:斎藤 茂(OTTAVAゼネラルマネージャー)&オザワ部長電子楽譜端末『GVIDO』が拓く、新しい音楽家の生活Vol.8◎OTTAVAとは2007年に開局した24時間無料でクラシック音楽が楽しめる国内唯一のインターネット・ラジオ局。リスナーは全世界で100万人以上。パソコンやスマートフォン、タブレットで、いつでもどこでもクラシック音楽が聴ける。OTTAVA検索コンテンポラリー・クラシック・ステーションへようこそ!オッターヴァ無料でインターネットで聴ける!連載 今年も熱い吹奏楽コンクールの夏が過ぎ、もっとも注目される全日本吹奏楽コンクール・高校の部の出場30校が決まりました。全国大会は10/21に開催されます。昨年度のデータでは、吹奏楽コンクールに出場する学校・団体は全国で1万以上。全国大会につながる高校A部門は1526校が参加するため、倍率は約50倍となっています。狭き門をくぐり抜け、名古屋国際会議場センチュリーホールで開催される「吹奏楽の甲子園」に出場するまでには、メンバー同士のぶつかり合い、演奏技術の悩みなど、乗り越えるべき葛藤がたくさんあります。それゆえに、積み重ねてきた時間や記憶が音楽に乗り、全国大会での演奏を感動的なものにするのです。毎週土曜22時から放送しているOTTAVA「Bravo Brass」では、吹奏楽コンクールの演奏も積極的に放送していますので、ぜひ一度耳を傾けてみてください。きっとアナタの心も震えるはず!【今月のオススメ曲】交響曲第3番(ジェームズ・バーンズ)「吹奏楽の甲子園」までの長い道のりVol.4オザワ部長の“コラム in コラム”
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