eぶらあぼ 2018.7月号
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528/17(金)~8/30(木)各日16:00 草津音楽の森国際コンサートホール問 草津アカデミー・チケットサービス0120-949-932 http://kusa2.jp/第39回草津夏期国際音楽アカデミー&フェスティヴァルフランス音楽などの瑞々しい響きを自然とともに体感文:片桐卓也 夏の音楽祭として長い歴史を持つ草津夏期国際音楽アカデミー&フェスティヴァル(音楽監督:西村朗)は今年、39回目を迎える。アカデミーで指導する名手たちが、ここでしか聴けない組み合わせと選曲でコンサートを行うのは、常に話題となっている。 今年の注目コンサート。まず、サシコ・ガヴリロフ(ヴァイオリン)とヴォルフガング・ベッチャー(チェロ)のリサイタル(8/20)。共にベルリン・フィルで活躍したふたりがそれぞれ演奏するのは、ブラームスの「雨の歌」と「チェロ・ソナタ第2番」。ピアノはガヴリロフの信頼篤い岡田博美。そしてヴァイオリンとチェロのデュオでコダーイの「ヴァイオリンとチェロのための二重奏曲」が演奏されるのが聴きものだ。巨匠ふたりの熱い交感に期待が高まる。 今年のフェスティヴァルのテーマは「自然が創造する音楽」だが、そのテーマに沿ったコンサート「フランス音楽と自然」(8/22)にも名手が集合。2018年が没後100年となるドビュッシーの管弦楽曲「海」のピアノ三重奏版や、プレイエルの「五重奏曲~フルート、オーボエ、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロための」が取り上げられる。クリストファー・ヒンターフーバー(ピアノ)、トーマス・インデアミューレ(オーボエ)等の出演。ドビュッシーのほかに、フランスものでは合唱とオーケストラのための作品も用意されている。今年はグノーの生誕200年にあたるので、グノーの「コラール・ミサ曲」と「レクイエム」(フル・オーケストラ版)が演奏されるが、オペラ作曲家として有名なグノーの知られざる一面を知るコンサートとなりそうだ(8/26)。 「管楽アンサンブルの夕べ」(8/29)には管楽器の注目の奏者が集結。グノーの「小交響曲」(フルート1、オーボエ、クラリネット、ホルン、ファゴット各2による管楽アンサンブル)をはじめ、武満徹の「ガーデン・レイン」(金管アンサンブルのための作品)やウェーベルンの「弦楽四重奏のための緩徐楽章」(トロンボーン四重奏版)など、多彩な管楽器の組み合わせが楽しめる。チェコ・フィルで活躍する注目の若手カテジナ・ヤヴールコヴァー(ホルン)も参加する。 「クロージング・コンサート」(8/30)では、ストラヴィンスキー「春の祭典」(4手連弾版)、ヴィヴァルディのヴァイオリン協奏曲「四季」、チャイコフスキー「四季」が並ぶ。ガヴリロフら4人のヴァイオリニスト、ブルーノ・カニーノ、高橋アキなどのピアニストほかの共演で聴けるという豪華なコンサート。紹介したコンサートの会場はすべて草津音楽の森国際コンサートホールである。ぱんだウインドオーケストラ ぱんだのシンフォニー vol.2日曜午後、川崎に現れるスペシャル“ぱんだ”文:柴田克彦 音楽のまち・川崎でしか聴けない、俊英楽団のエネルギッシュなプログラム…それが「ぱんだのシンフォニー vol.2」だ。演奏する「ぱんだウインドオーケストラ」は、2011年上野の東京藝大入学生を中心に結成(コンサートマスターはサクソフォン界の旗手・上野耕平)されたプロ吹奏楽団。メンバーは大学卒業後も各方面で活躍しながらアンサンブルを磨き、メディアへの出演や6枚のCDをリリースするなど、人気を集めている。大きな特徴は、委嘱作を含めた“オリジナル”へのこだわり。吹奏楽で11/4(日)15:00 カルッツかわさき問 カルッツかわさきチケットセンター  044-222-5223http://culttz.city.kawasaki.jp/しか表現し得ない音楽と平均年齢25歳のはつらつとしたパフォーマンスは、聴く者を理屈抜きに惹きつける。 今回は、東京シティ・フィル、新日本フィルなどを指揮している俊英・横山奏のタクトで、前久保諒による楽団の看板曲やグレインジャー、ヒンデミットの古典的吹奏楽曲、そしてスイスの作曲家チェザリーニの注目の交響曲第1番「アークエンジェルズ」を披露。加えてリクエスト曲コーナーも用意されている。休日午後に響く新時代のサウンドで、心身をリフレッシュしよう!左より:横山 奏/上野耕平 Photo:HIKARU HORI左より:サシコ・ガヴリロフ/ヴォルフガング・ベッチャー/トーマス・インデアミューレ ©Nuttha Kwankajorn/カテジナ・ヤヴールコヴァー/ブルーノ・カニーノ/クリストファー・ヒンターフーバー ©Nancy Horowitz/高橋アキ

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