eぶらあぼ 2018.7月号
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5011/5(月) 千住真理子(ヴァイオリン)~アマデウスに恋して12/4(火) ドレスデン聖十字架教会合唱団 クリスマス・コンサート2019.1/31(木) 森 麻季(ソプラノ) & 鈴木優人(オルガン)2019.3/8(金) 中野翔太・松永貴志・阪田知樹 ピアノ・トリオ・スペクタクル各日13:30 東京オペラシティ コンサートホール問 ジャパン・アーツぴあ03-5774-3040 http://www.japanarts.co.jp/アフタヌーン・コンサート・シリーズ 2018-19シーズン後期ラインアップ昼下がりに名曲&名演を聴けるシアワセ取材・文:飯尾洋一 近頃、人気を呼んでいるのが平日昼間の公演。家庭や仕事の状況によって、夜や週末よりも平日の昼のほうが自分の都合をつけやすいという方も少なくないだろう。東京オペラシティ コンサートホールで開催される「アフタヌーン・コンサート・シリーズ」もそんな平日昼をゆったりとくつろぐためのコンサートだ。開演は午後1時30分、終演は午後3時30分頃。ランチタイムの後にコンサートを聴いて、暗くなる前に帰宅する。この絶妙な時間設定が好評を博している。 2018-19後期に開催されるのは以下の4公演。いずれも万人が楽しめる有名曲中心のプログラムとなっている。 まず、11月に開かれるのは「千住真理子~アマデウスに恋して」。千住がキハラ良尚指揮アンサンブル・アマデウス・トウキョウとともに、モーツァルトのヴァイオリン協奏曲を演奏する。若き日のモーツァルトが書いた天衣無縫の音楽が鳴り響く。 12月はドレスデン聖十字架教会合唱団によるクリスマス・コンサート。800年近い歴史を誇る同合唱団は、世界でもっとも古い少年合唱団のひとつとされる。かつてはバッハやモーツァルトに称賛され、メンバーからはペーター・シュライヤーやテオ・アダムといった名歌手たちが育っている。なじみ深いクリスマスの名曲を、清澄な歌声で聴かせてくれることだろう。 1月は「ソプラノとオルガンの天上の響き 森麻季 & 鈴木優人」。世界を舞台に活躍する名ソプラノ森麻季と、近年ますます活躍の場を広げる才人、鈴木優人のデュオが実現する。バッハ・コレギウム・ジャパンの公演で共演することもある二人だが、こうしてデュオで聴けるのはまた格別の喜びだ。ヘンデルの有名なアリア〈涙の流れるままに〉や、バッハの前奏曲変ホ長調「聖アン」他が演奏される。 3月は3人の優れた若手ピアニストたちが一堂に会する。小澤征爾やアシュケナージとも共演する実力者中野翔太、華々しい活躍を繰り広げるジャズピアニスト松永貴志、16年フランツ・リスト国際ピアノコンクールで第1位を獲得した阪田知樹。ガーシュウィン「ラプソディ・イン・ブルー」を、なんとピアノ3台で演奏するという。いったいどんなゴージャスなサウンドが生まれるのか。 なお、会場では「今日のおやつ」として、イタリア、トリノの老舗チョコレートブランド「カファレル」のスイーツが販売される。美しい音楽と上質のお菓子。この組合せは最強だ。ファゴット・トリオ・ザルツブルク“縁の下の力持ち”が今回は主役に文:笹田和人 未知なる響きへの扉が今、開かれる。ザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団の3人の奏者で結成された、「ファゴット・トリオ・ザルツブルク」。時に温かな愛情を込めて、時にユーモラスに、時に意外な機動力も発揮して。なかなか聴けないファゴットのみによるアンサンブルが、変幻自在で奥深い世界を紹介してくれる。 共にイタリア出身のフィリップ・トゥッツァーとリッカルド・テルツォ、2人の首席奏者に、東京フィル首席奏者を経てモーツァルテウム管で活躍する宮崎出7/3(火)19:00 JTアートホール アフィニス問 プロアルテムジケ03-3943-6677http://www.proarte.jp/©taro ebihara身の黒木綾子が加わったトリオ。今回は、都響の首席ファゴット奏者、岡本正之もゲスト出演する。 普段は楽団の音色を支えている“縁の下の力持ち”が主役と化し、その魅力を存分に発揮するステージ。ラヴェル「亡き王女のためのパヴァーヌ」やロッシーニ「セビリアの理髪師」からの6つのアリア、ヴィヴァルディの弦楽作品からオルガン用に編曲されたバッハ「協奏曲イ短調」、モーツァルト「ファゴットとチェロのためのソナタ」など、多彩な作品を披露する。左より:千住真理子 ©Kiyotaka Saito(SCOPE)/ドレスデン聖十字架教会合唱団 ©Matthias Krüger/森 麻季 ©Yuji Hori/鈴木優人 ©Marco Borggreve/中野翔太 ©Yuuji/松永貴志/阪田知樹 ©HIDEKI NAMAI

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