eぶらあぼ 2018.7月号
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153コンサートギャラリーチケット発売情報News & TopicsNew Release Selection新譜情報TV&FMBooks海外公演情報今月の注目公演公演情報ぶらPALいたヤニーナ・フィアルコフスカ(ポーランド/カナダ)が健康上の理由により辞退し、代わってウタ・ヴェヤント(ドイツ)の参加がコンクール事務局より発表された。 コンクールに先立ち、9月には、歴代の優勝者・上位入賞者が協奏曲を披露するガラ・コンサート「覇者たちによるコンチェルトの饗宴」も予定されている。第10回 浜松国際ピアノコンクール2018.11/8(木)〜11/25(日)アクトシティ浜松http://www.hipic.jp/■「サントリーホール ARKクラシックス」 開催 10月に開催されるARK Hills Music Week 2018のオープニングを飾るコンサートシリーズ「サントリーホール ARKクラシックス」の記者会見が5月14日に行われた。主催のサントリーホール総支配人の市本徹雄、エイベックス・クラシックス・インターナショナル代表取締役社長の中島浩之のほか、ヴァイオリニストの三浦文彰、ピアニストの辻井伸行が登壇した。 ARK Hills Music Weekは11年にスタートした音楽イベントで、昨年までは「アークヒルズ音楽週間」という日本語の名称で開催されてきた。今年は10月5日〜13日に開催。期間中は、アーク・カラヤン広場での無料コンサートなど、さまざまな催しが行われる。 同企画のメイン・イベントとして実施されるのが、サントリーホールで4日間にわたり開催される「サントリーホール ARKクラシックス」(10/5〜10/8)。三浦と辻井がアーティスティック・リーダーを務め、今後は毎年行われる。今年は、室内楽を中心とした全9公演が予定されている。幕開けを飾るのは、三浦、川久保賜紀(ヴァイオリン)、レヒ・アントニオ・ウジンスキ(ヴィオラ)、ヨナタン・ローゼマン(チェロ)によるクァルテット。また、ユーリ・バシュメット(指揮/ヴィオラ)が手兵モスクワ・ソロイスツとともに出演するのも注目される。出演は、他にヴィキングル・オラフソン(ピアノ)、遠藤真理(チェロ)、三浦友理枝(ピアノ)、ザ・ベース・ギャング(コントラバス四重奏)。なお、期間中、アーク・カラヤン広場にはスクリーンを設置、パブリックビューイングという形で公演が同時中継され、無料で楽しむことができるという。 ARK Hills Music Week全体の詳細は、8月中旬に発表される予定。サントリーホール http://suntory.jp/HALL/エイベックス・クラシックス http://avex.jp/classics/■小山実稚恵が来年より新ピアノシリー ズを開催 日本を代表するピアニストの小山実稚恵が、来年6月よりピアノシリーズ「ベートーヴェン、そして…」を開催することを、6月4日に都内で行われた記者会見にて発表した。小山は2006年から開始した全24回のリサイタルシリーズ「小山実稚恵の世界」を17年に完結。新ピアノシリーズは、19年より3年間かけて全6回の公演となる。 開催にあたり、小山は「来年より『ベートーヴェン、そして…』を開催できることを本当に幸せに思っています。前回のシリーズは、自分の演奏活動にとって一言では言い尽くせない大きな経験であり、改めて音楽の素晴らしさを感じた12年間だった」と述べた。 新シリーズのプログラムは、ベートーヴェンのピアノ・ソナタop.101以降、後期のソナタ5曲を中心に取り上げる。ベートーヴェンの生誕250年となる20年開催の第4回では、山田和樹指揮横浜シンフォニエッタとの共演で、演奏される機会が稀であるピアノ協奏曲第0番を披露する。会見では、音楽学者である平野昭より、シリーズ各回での共通点やプログラム曲の解説なども行われた。 プログラムについて小山は「自分の中で気持ちを込めて考えた曲目。例えば、シューベルトはベートーヴェンのことを心の奥底から敬愛していたこともあり、第1回には『敬愛の歌』と題して、シューベルトの作品を組み合わせました。はじめはピアノ・ソナタ全曲なども考えたが、予測がつかないような内容にしたかった。シリーズのタイトルにある『そして…』の部分が何なのかを思って聴いていただければ、大変嬉しいです」と語った。Bunkamurahttp://www.bunkamura.co.jp/会見から 左より:三浦文彰、辻井伸行Photo:I.Sugimura/Tokyo MDE会見からPhoto:S.Ito/Tokyo MDE
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