eぶらあぼ 2018.2月号
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169コンサートギャラリーチケット発売情報News & TopicsNew Release Selection新譜情報TV&FMBooks海外公演情報今月の注目公演公演情報ぶらPALク・アドヴァイザーを兼任することになる。高関は「楽団の果敢な挑戦をお手伝いできればと思う」と意気込みを語っており、教育現場への参加や社会貢献にも力を注いでいる同楽団の活動の一翼を担う。ジャパン・アーツhttp://www.japanarts.co.jp/■マルク・ミンコフスキがオーケストラ・ アンサンブル金沢の芸術監督に就任 オーケストラ・アンサンブル金沢(以下OEK)が、今年3月に退任する井上道義の後任として、9月よりマルク・ミンコフスキが芸術監督に就任することを発表した。任期は2021年8月までの3年間。 ミンコフスキは、1962年パリ生まれ。82年には自らピリオド楽器アンサンブル「レ・ミュジシャン・デュ・ルーヴル」を創設し、フランス・バロックの作曲家やヘンデルなど演奏機会の少ないオペラの上演や、古典派の作品の演奏にも尽力してきた。近年では、レパートリーをロマン派や近現代にまで拡げ、パリ・オペラ座、英国ロイヤル・オペラ・ハウス、ミラノ・スカラ座などにも出演。また、ザルツブルク・モーツァルト週間の芸術監督を務めたほか、16年からはボルドー国立歌劇場総監督を務めている。 OEKとは、過去に7度共演し、15年からは首席客演指揮者を務めていた。今年7月に金沢、8月には東京で芸術監督就任記念公演が行われる予定で、ボルドー国立歌劇場との共同制作によるドビュッシーの歌劇《ペレアスとメリザンド》を指揮する。 このほか、OEKの新たな指揮者陣として、首席客演指揮者にユベール・スダーン、常任客演指揮者に川瀬賢太郎、指揮者に田中祐子が就任することが併せて発表された。オーケストラ・アンサンブル金沢 http://www.orchestra-ensemble-kanazawa.jp/■北村朋幹が第7回ボン・テレコム・ベー トーヴェン国際ピアノコンクールで 第2位 2017年12月1日から9日までドイツのボンで行われた第7回ボン・テレコム・ベートーヴェン国際ピアノコンクール(審査委員長:パーヴェル・ギリロフ)で、北村朋幹が第2位に入賞した。第1位および聴衆賞はAlberto Ferro(イタリア)、第3位はHo Jeong Lee(韓国)。同コンクールは、05年にスタートし、2年に一度開催されており、日本人では、これまでに高橋礼恵、服部慶子、犬飼新之介が入賞している。 北村は1991年愛知県生まれ。浜松、シドニー、リーズなど主要国際コンクールで入賞したほか、2005年には第3回東京音楽コンクールで優勝を果たしている。これまでに読響、東響、名古屋フィル、シドニー響など国内外の主要オーケストラと共演。11年よりベルリン芸術大学に在学し、現在ピアノ科および古楽科に在籍し、フォルテピアノやチェンバロも学んでいる。ボン・テレコム・ベートーヴェン国際ピアノコンクールhttp://www.telekom-beethoven-competition.de/■平成29年度(第72回)文化庁芸術祭 受賞者発表 文化庁は、平成29年度の芸術祭受賞者を発表した。音楽部門では「善養寺惠介 尺八演奏会」が、レコード部門では和傳社「冴 尺八 山本邦山〈音楽の軌跡〉」が大賞に選ばれた。両部門の受賞者は以下の通り。[音楽部門]◎大賞善養寺惠介 「善養寺惠介 尺八演奏会」の成果◎優秀賞ニッセイ文化振興財団 オペラ《ルサルカ》の成果 大阪フィルハーモニー交響楽団 「第512回定期演奏会」の成果滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール 歌劇《ノルマ》の成果◎新人賞若林かをり 「フルーティッシモ!〈vol.5〉」の成果末廣亜矢子 《魔弾の射手》におけるエンヒェンの成果[レコード部門]◎大賞和傳社「冴 尺八 山本邦山〈音楽の軌跡〉」◎優秀賞キングレコード「この音とまれ! 時瀬高等学校箏曲部」日本アコースティックレコーズ「モーツァルト:ピアノとヴァイオリンのための作品全集」日本伝統文化振興財団「高橋翠秋 胡弓の栞 月詠抄」©Marco Borggreve

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