eぶらあぼ 2017.11月号
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滋賀県立芸術劇場びわ湖ホールは、関西随一のオペラ劇場として、一流のオペラやバレエに加えコンサートも開催。また、国内外の実力派アーティストが充実したアンサンブルやソロも披露するほか、講座なども開催しています。このコーナーではびわ湖ホールが主催する注目の公演をご紹介します。びわ湖ホールPreviewびわ湖ホールチケットセンター077-523-7136 https://www.biwako-hall.or.jp/左より:二塚直紀、山本康寛、竹内直紀、清水徹太郎びわ湖ホール四大テノール 東京公演 2018.3/11(日)14:00 東京文化会館(小)にはない、彼ら4人の真髄である。 実はこの「四大テノール」、関西では大人気で、ステージのみならずテレビにラジオにひっぱりだこ。びわ湖ホールで開催された8回のコンサートは全て完売で、兵庫県立芸術文化センターへも進出し、またたく間に3500人(!)を動員した。《びわ湖ホール四大テノール》は、滋賀県から県境を越えて関西各地へ、そしてお茶の間へと躍進しているのだ。 関西を代表するオペラハウスにしてコンサートホールとしても多くの人に親しまれている「びわ湖ホール」には、独自の専属アンサンブルがある。題して「びわ湖ホール声楽アンサンブル」。公共のホールでは初めての、フランチャイズ制の団体である。このアンサンブルは、全員若いメンバーから成り、定期演奏会を行う他に、ホールの主催公演への出演などで舞台経験を積む。ここから巣立った歌手はおよそ50人。その多くがソリストとして活躍している。 そして、この「びわ湖ホール声楽アンサンブル」から誕生したのが《びわ湖ホール四大テノール》というユニット。文字通り、声楽アンサンブル出身の4人のテノールから成るグループである。2010年、びわ湖ホールで開催された「ラ・フォル・ジュルネびわ湖」を機に結成された。 メンバーは、明るくスピントな声が魅力の二塚直紀、ヴェリズモ・オペラから宗教曲まで歌いこなす清水徹太郎、アニメソングからオペラ・アリアまでカバーするリリックな美声の竹内直紀、超高音と超絶技巧で唸らせる山本康寛。それぞれ個性的な声の「テノール」たちが、あの“三大テノール”よろしく、オペラ・アリアからカンツォーネ、日本歌曲、歌謡曲までをベルカントの美声で披露するのだが、「四大テノール」にはさらに先がある。これぞ関西発! のギャグ、ダジャレ連発のコントで、客席を笑いに巻き込むのだ。これこそ“三大テノール” その《びわ湖ホール四大テノール》が、来年3月に東京に進出する。〈荒城の月〉をはじめ定番の日本歌曲、〈誰も寝てはならぬ〉など人気のオペラ・アリア、テノールのベルカントの醍醐味、イタリアのカンツォーネ、そして客席を笑いに巻き込むユーモラスな「テノール de コント」。彼らにしかできない唯一無二のコンサートだ。 数ある男声ユニットのなかでも、「元気をもらえる」と評判の《びわ湖ホール四大テノール》。声も性格も明るく輝かしい彼らが巻き起こす旋風に、ご期待あれ。文:加藤浩子びわ湖ホール四大テノール 東京公演びわ湖ホールが生んだユニークな声楽ユニットが東京に進出! 若き4人のテノール・ユニットに注目美声アンサンブルと爆笑コントで人気沸騰

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