eぶらあぼ 2017.11月号
200/203

207コンサートギャラリーチケット発売情報News & TopicsNew Release Selection新譜情報TV&FMBooks海外公演情報ぶらPAL今月の注目公演公演情報佐野隆哉は繊細にして大胆、色彩感と抒情性を併せ持つ、独自の音楽創りが光る実力派ピアニスト。東京芸大・同大学院からパリのスコラ・カントルム高等課程を経て、博士課程にあたるパリ国立高等音楽院第三課程を修了、国際的に活躍する。今回はまず、ドビュッシー「12の練習曲」全曲を披露。そして、「スペイン狂詩曲」に「愛の夢第3番」「ラ・カンパネラ」など、リストのピアノ作品のエッセンスを凝縮して。3歳でリコーダーを手にし、5歳にしてラジオ出演、1969年に本格デビューを果たして以降、約半世紀にわたって第一線で活躍するデンマークの名手、ミカラ・ペトリ。古典から現代まで自在に吹きこなす彼女は、この楽器に新たな“可能性”をもたらした。チェンバロとハープを操る、西山まりえと共演の来日公演。オルティスなどルネサンス、ヴィヴァルディほかバロック、さらに現代の作品まで、時空を超えてゆく。リサイタル活動に後進の指導にと、半世紀以上にわたって活躍を続ける国際派ピアニスト、徳江陽子。パリ国立高等音楽院に学び、日本やヨーロッパ、アジアや南米でも活動する。今回は、シューマン「トッカータ」やモーツァルト「ソナタ第18番」、ショパン「バラード第4番」などソロの佳品を。さらに、自身も女子中等科まで在籍した学習院の中・高等科吹奏楽団と共演。ガーシュウイン「ラプソディ・イン・ブルー」を弾く。読売日本交響楽団の打楽器奏者として活躍する一方、ソリスト活動や数々のアンサンブルに参加するなど、精力的な活動を続ける西久保友広。3回目となる「マリンバ・リサイタル」では、読響ソロ・チェロ奏者に就任した遠藤真理ほか様々な奏者と、アルゼンチンのオスバルド・ゴリホフ「Mariel」やハンガリーのアウレル・ホロ「José」の再演、権代敦彦に委嘱した新作「Ki」など、先鋭的なサウンドを紡ぐ。佐野隆哉(ピアノ)ミカラ・ペトリ(リコーダー)&西山まりえ(チェンバロ/バロック・ハープ)徳江陽子(ピアノ)吉野直子(ハープ)&ラデク・バボラーク(ホルン) 土曜ソワレシリーズ 第269回《女神との出逢い》東京佼成ウインドオーケストラ第136回定期/第2回大阪定期西久保友広(マリンバ)11/24(金)19:00 Hakuju Hall11/18(土)14:00 ヤマハホール11/17(金)19:00 紀尾井ホール11/25(土)17:00 フィリアホール11/23(木・祝)14:00 東京芸術劇場 コンサートホール11/24(金)19:00 ザ・シンフォニーホール11/17(金)19:15 トッパンホールミカラ・ペトリ ©Soren Solkar西山まりえ卓越したアンサンブル力と音楽性で、日本のブラス・シーンを熱く盛り上げている精鋭部隊・東京佼成ウインドオーケストラ。飯森範親指揮で臨む定期は、高橋悠治への委嘱作「透影」の世界初演をはじめ、ショスタコーヴィチ(大橋晃一編)のバレエ組曲「ボルト」、コンサートマスター田中靖人を独奏に据えたクレストン「アルトサクソフォン協奏曲」、スミス「華麗なる舞曲」ほか、野心的かつ多彩なプロに挑む。飯森範親 ©s.yamamoto田中靖人 ©Anju豪華かつユニークな顔合わせだ。世界の檜舞台で活躍を続けてきたハープの吉野直子と、元ベルリン・フィル首席で現在は名ソリストとして活躍するホルンのラデク・バボラークが、「土曜ソワレシリーズ」に登場。「わが母の教えたまいし歌」や「ロマンティックな小品」から名旋律を集めた「ドヴォルザーク・ポプリ」や、クーツィール「ホルンとハープのためのソナタ」など佳品を通して、新しい響きの扉を開ける。吉野直子 ©Akira Mutoラデク・バボラーク ©Lucie Cermakova

元のページ  ../index.html#200

このブックを見る