eぶらあぼ2017.7月号
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175コンサートギャラリーチケット発売情報News & TopicsNew Release Selection新譜情報TV&FMBooks海外公演情報今月の注目公演公演情報ぶらPALス。小澤征爾音楽塾オーケストラは18年の公演のために新たに日本、中国、台湾、韓国から若手音楽家をオーディションで選出して結成する。京都の小学生を対象とする「子どものためのオペラ」も実施する。小澤征爾音楽塾http://www.ongaku-juku.com/■ヤマハ名古屋ビルがリニューアル 昨年12月から改修・仮営業を行っていた、ヤマハ名古屋ビルが6月10日にリニューアルオープンした。ヤマハ名古屋ビルは1963年の開設以来、半世紀以上にわたりヤマハの中部エリアの中核拠点として、幅広い年代の音楽ファンより支持を得てきた。店舗・教室をリニューアルし、さらにグランドピアノショールーム「ヤマハグランドピアノサロン名古屋」を新設する。また最上階の「広小路ヤマハホール」は、新たに「ヤマハ名古屋ホール」へと名称変更する。ヤマハミュージック 名古屋店http://www.yamahamusic.jp/shop/nagoya/訃報:イルジー・ビエロフラーヴェク氏 日本でも多くのファンに愛され、今年9月からチェコ・フィルとの来日ツアーが予定されていたチェコの名指揮者、イルジー・ビエロフラーヴェク氏が5月31日にがんのため死去した。71歳。 ビエロフラーヴェク氏は、1948年プラハ出身。プラハ音楽院とプラハ・アカデミーで学び、73年にチェコ・フィルハーモニー管弦楽団を初めて指揮して注目され、以後、プラハ交響楽団の首席指揮者のポストを得て活躍、チェコ・フィルの常任指揮者を経て90年には首席指揮者に、その後2012年に再度首席指揮者に就任した。ベルリン・フィルなど欧米の多くの著名オーケストラに客演し、1995年からはBBC交響楽団の客演指揮者、2006年には首席指揮者の任に就いた。また、1994年にはプラハ・フィルハーモニアを設立し、2005年まで音楽監督、同年には桂冠指揮者となった。1974年に日本フィルハーモニー交響楽団を指揮するために初来日、その後もたびたび来日を重ね、NHK交響楽団などと共演し、得意とするチェコ音楽の魅力を日本に広めた。教育者としても知られ、ヤクブ・フルシャらを育てた。訃報:ジェフリー・テイト氏 イギリスの名指揮者、ジェフリー・テイト氏が6月2日、イタリアのベルガモで心臓発作のため死去した。74歳。テイト氏は1948年、イギリスのソールズベリー出身。ケンブリッジ大学で医学を学んだが、後に音楽の道に転身。コヴェントガーデン王立歌劇場のコレペティトゥーアを経て、ショルティ、ブーレーズのアシスタントを務めた後、78年にスウェーデンで本格的なデビューを果たした。80年にはニューヨークのメトロポリタン歌劇場における《ルル》で成功をおさめ、以後、著名な歌劇場に招かれた。オーケストラ指揮者としても評価が高く、85年にはイギリス室内管弦楽団(ECO)の初の首席指揮者に就任して活躍したほか、91年から95年までロッテルダム・フィルの首席指揮者、2009年にはハンブルク交響楽団の首席指揮者のポストに就いた。とくにモーツァルト指揮者としての評価は高く、ECOとの交響曲全集(EMI)や、内田光子とのピアノ協奏曲全集(フィリップス)は名高い。1987年にはサントリーホールのオープニング・シリーズのためECOと来日し、内田光子とモーツァルトのピアノ協奏曲の演奏会を行った。今年4月にはナイトの称号を授与された。ヤマハ名古屋ビル©Petra Hajsk1987年2月、サントリーホール・オープニング・シリーズでの来日公演より 写真提供:サントリーホール

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