eぶらあぼ2017.7月号
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174■第2部門(管楽アンサンブル)1位 ザイーハ四重奏団(フランス)■フェスタメニューイン金賞 デュオ・プロコフィエフ・ダヴティアン(ロシア) 3年に一度開催される同コンクール&フェスタは、国際音楽コンクール世界連盟に加盟する「コンクール」と、年齢制限や課題曲がなく世界各国の民族音楽のアンサンブルも対象となり、さらに、聴衆の中から委託された100名の一般審査員が賞を決める「フェスタ」の2つの部門で構成される、世界的に見てもユニークな音楽祭。 5月22日に行われた優勝団体記者発表の席で、コンクール審査委員長の堤剛は「一番嬉しかったのは、聴きに来られたお客様がとても増えたこと」と音楽祭としての役割を果たした喜びを口にし、「第1、第2部門とも高い水準で、特にサクソフォンのアンサンブルが図抜けていた。第1部門では、西村朗先生の作品が課題曲となっていたが、作品の奥深くまで見通した、素晴らしい完成度をみせてくれた。西村先生も大変感激していた」と評した。 大阪国際室内楽コンクール&フェスタhttp://www.jcmf.or.jp/compefesta2017/■神戸国際フルートコンクールの入賞 者が決定 第9回神戸国際フルートコンクールが5月25日から6月4日にかけて行われ、入賞者が決定した。第9回の入賞者は以下の通り。 第1位 エレーヌ・ブルゲ 第1位 ユ・ユアン 第3位 マリアンナ・ゾォナック 第3位 ハン・ヨジン(オーディエンス賞) 第3位 アンナ・コンドラシナ 第4位 秋元万由子  同コンクールは1985年の創設以来、世界の有望な若きフルーティストを世界の楽壇に飛翔させるとともに、音楽を通じて国際交流と友好親善を図ることに加え、「音楽のまち神戸」として文化の香り豊かなまちづくりを推進することを目的として4年毎に開催している。87年より国際音楽コンクール世界連盟に日本から初めて加盟しており、過去の入賞者にはエマニュエル・パユやマテュー・デュフォー、小山裕幾、高木綾子など世界で活躍するフルーティストが名を連ねている。神戸国際フルートコンクールhttp://www.kobe-bunka.jp/ute/■スタインウェイ&サンズ東京 オープン  記者発表 スタインウェイ・ジャパン株式会社は、5月12日に記者発表を行い、品川区東品川に国内初の直営店となる「スタインウェイ&サンズ東京」を5月15日にオープンし、小売販売に進出することを発表した。スタインウェイ&サンズ社CFO兼COOのベンジャミン・スタイナーによれば、同社の3つのディヴィジョンのひとつ「スタインウェイ・アジア・パシフィック」は、世界でも最も成長著しい市場を有しているという。 松尾楽器商会をはじめとする特約店を通じての販売もこれまで同様に行い、直営店では、特約店での展示が難しい特殊モデルや限定モデルを中心に販売していくという。オープニングイベントとしてショールームツアー(要予約)が行われるほか、今後はフロア内でコンサートやマスタークラスなども開催する予定。スタインウェイ・ジャパン株式会社http://www.steinway.co.jp/■2018年小澤征爾音楽塾オペラ・プロ ジェクトⅩⅥの演目が決定 小澤征爾音楽塾のオペラ・プロジェクトが今年につづき2018年も東京、京都、名古屋の全国3ヵ所で開催される。18年はプッチーニ《ジャンニ・スキッキ》(指揮:デリック・イノウエ)を新制作するほか、15年の音楽塾で上演されたラヴェル《子どもと魔法》(指揮:小澤征爾)の2演目を上演する。演出はデイヴィッド・ニー左から)ベンジャミン・スタイナー(スタインウェイ&サンズ社CFO兼COO)、後藤一宏(スタインウェイ・ジャパン株式会社代表取締役社長)、佐藤立樹(スタインウェイ&サンズ東京支配人) Photo:M.Otsuka/Tokyo MDE5月22日に行われた優勝団体記者発表よりPhoto:M.Terashi/Tokyo MDE

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