eぶらあぼ2017.7月号
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173コンサートギャラリーチケット発売情報News & TopicsNew Release Selection新譜情報TV&FMBooks海外公演情報今月の注目公演公演情報ぶらPALを初めて指揮したのは09年。昨年12月には2度目の共演で4公演が行われたが、その際、オーケストラのメンバーや運営サイドとも非常に共鳴し合う部分があったという。就任発表にあたり、ヤルヴィは「屈指の演奏水準を誇る歴史あるオーケストラの音楽監督を引き受けることになり非常に光栄に思う」と述べた。なお、就任前の18年1月には、自ら設立したエストニア祝祭管弦楽団を率いてチューリヒを訪れ、トーンハレ管とともに同地に3週間滞在する予定。チューリヒ・トーンハレ管弦楽団http://www.tonhalle-orchester.ch/■2017年度武満徹作曲賞の受賞者が 決定 2017年度武満徹作曲賞本選演奏会が5月28日、東京オペラシティ コンサートホールにて行われ、受賞者が決まった。受賞者と作品は以下の通り。【受賞者・作品】第1位 坂田直樹(日本)「組み合わされた風景」(賞金90 万円)第2位 ジフア・タン(マレーシア)「at the still point」(賞金70 万円)第2位 アンナキアーラ・ゲッダ(イタリア)「NOWHERE」(賞金70 万円)第2位 シュテファン・バイヤー(ドイツ)「私はかつて人肉を口にしたことはない」(賞金70万円) 「武満徹作曲賞」は、より創造的な音楽文化の可能性を育むため、東京オペラシティ文化財団が世界の次代を担う若い世代に新しい音楽作品の創造を呼び掛け、一人の作曲家が審査員をつとめるというユニークさと、受賞者のその後の活躍などにより世界的に知られているコンクール。今年の審査員はハインツ・ホリガー。 ホリガーは、4名のファイナリストについて「それぞれに言えることは、みな一様ではないのですが何かしらの形でミステリー、そういったものを私に与えてくれました。その神秘的な部分に私は惹かれたのです。彼らが豊かな荷物をかかえて帰り、より多くのインスピレーションと今回の体験に基づいて、次の素晴らしい作品を生み出してくれることを心より願っております」と講評を述べた。 18年度は、ウンスク・チン(韓国)を審査員に迎え、18年5月27日に本選演奏会が行われる。また、19〜21年度審査員も決定した。19年度 フィリップ・マヌリ(フランス)20年度 トーマス・アデス(イギリス)21年度 パスカル・デュサパン(フランス)武満徹作曲賞http://www.operacity.jp/concert/award/■岡本侑也がエリーザベト王妃国際音楽 コンクールで第2位入賞 5月8日から6月3日までベルギーのブリュッセルで開催されていたエリーザベト王妃国際音楽コンクール(チェロ部門)で岡本侑也が第2位に入賞した。同コンクールは、世界3大コンクールの一つで、ベルギーの元王妃の名前を冠して1951年に創設された。ピアノ、ヴァイオリン、声楽、チェロの4部門があり、毎年1部門ずつ行われている。チェロ部門は作曲部門に代わって今年から新設された。 岡本は、94年東京生まれ。東京芸術大学音楽学部附属音楽高等学校、東京芸術大学音楽学部を経て、現在、ドイツ・ミュンヘン音楽大学に在学中。これまでに2004年のドイツ音楽協会主催青少年音楽コンクールバイエルン州地域部門第1位、第80回日本音楽コンクールチェロ部門第1位などに入賞。江副記念財団第42回奨学生、ローム音楽財団13年度・14年度奨学生。第25回新日鉄住金音楽賞フレッシュアーティスト賞受賞。エリーザベト王妃国際音楽コンクールhttp://cmireb.be/■第9回大阪国際室内楽コンクール& フェスタ審査結果 5月13日から21日まで大阪・いずみホールで「第9回大阪国際室内楽コンクール&フェスタ」が開催され、各部門の入賞団体が決まった。優勝団体は以下の通り。■第1部門(弦楽四重奏)1位 アイズリ・クァルテット(アメリカ)2017年度武満徹作曲賞審査員(ハインツ・ホリガー(写真中央))と受賞者提供:東京オペラシティ文化財団©Shigeto Imura

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