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43セバスティアン・カターナアンジェラ・ゲオルギュー©Catherine Ashmoreマルチェッロ・ジョルダーニ ©Kristin Hoebemannレオ・ヌッチデジレ・ランカトーレ ©Allegriアントニオ・ポーリ ©Schneider Photography《椿姫》6/18(日)15:00 東京文化会館    6/21(水)18:30 Bunkamuraオーチャードホール《トスカ》6/19(月)15:00 東京文化会館    6/22(木)18:30 Bunkamuraオーチャードホール問 コンサート・ドアーズ03-3544-4577 ※全国公演の詳細は下記ウェブサイトでご確認ください。http://www.concertdoors.com/パレルモ・マッシモ劇場スター勢揃い!イタリア屈指の劇場が総力をあげての来日公演文:加藤浩子 今年最も話題のイタリア・オペラ公演といえば、6月に来日するパレルモ・マッシモ劇場だろう。シチリア最大の都市パレルモにそびえるイタリア屈指の劇場が、《椿姫》《トスカ》というイタリア・オペラの大人気作を、今望める最高のキャストで上演する。 マッシモ劇場の創設は1897年。歌劇場の建物としては、ウィーンの国立歌劇場、パリの旧オペラ座(ガルニエ宮)に次ぐヨーロッパ第三の規模を誇る。映画『ゴッドファーザー PART Ⅲ』のラストシーンが撮影された劇場といえば、思い当たる方もあるだろう。建築家のバジーレ父子が設計した劇場は、イタリアのアール・ヌーヴォー様式(「リバティ様式」とも呼ばれる)の代表的建築に数えられており、神殿のように重厚な外観と、繊細な装飾、極彩色の壁画や天井画がちりばめられた華麗な内部を併せ持つ。2007年に初来日し、シチリアゆかりの演目である《シチリア島の夕べの祈り》や《カヴァレリア・ルスティカーナ》などで好評を博した。 10年ぶりとなる今回の来日では、イタリア・オペラを代表する人気作として世界を席巻する2作を披露。キャストのほとんどがイタリア人で、“イタリアらしさ”が漂う公演になるのも嬉しい限りだ。《椿姫》では、パレルモが生んだ世界のプリマであり、近年ヴィオレッタ役で絶賛を博しているデジレ・ランカトーレに、75歳にして未だ世界最高のヴェルディ・バリトンでありつづけている奇跡の歌手レオ・ヌッチ、明るい音色と端正な歌唱で世界中の歌劇場からアルフレード役にひっぱりだこのアントニオ・ポーリと、現在の理想といえるキャスティングがなされている。指揮のフランチェスコ・イヴァン・チャンパは、ヌッチも高く評価する若手の期待株だ。マリオ・ポンティッジャの演出は、劇場ゆかりのリバティ様式を生かした、美しくスタイリッシュなものだという。 一方《トスカ》では、もっともゴージャスなオペラ・スターで、トスカ役で世界の一流歌劇場を魅了しているアンジェラ・ゲオルギューの登場が話題。共演陣も、イタリア・オペラを代表するテノールとして活躍中のマルチェッロ・ジョルダーニ、そして今が旬のバリトン、セバスティアン・カターナとトップクラスが揃った。指揮のジャンルカ・マルティネンギも、マッシモ劇場ゆかりの指揮者。歴史に忠実なポンティッジャの壮麗な演出ともども、これぞイタリア・オペラ! という情熱的な公演となるに違いない。 イタリアの歌劇場の来日は、今年はマッシモ劇場だけ。初心者の方から“通”の方まで、多くのオペラファンにとって見逃せない公演である。6/10(土)14:00 藤沢/リラホール問 グッとライフ財団050-3786-0713印田千裕(ヴァイオリン)& 印田陽介(チェロ)姉弟ならではの息の合ったデュオ文:笹田和人印田千裕印田陽介 ヴァイオリンとチェロ。同じ弦楽器ながら、デュオの形では、耳にする機会は少ない。そんな2つの楽器による響きの美しさを、姉弟ならではの息の合った演奏で教えてくれるのが、印田千裕&陽介によるデュオ。今回のリサイタルは、多層的なプログラムを通じて、その魅力を掘り下げてゆく。 東京芸術大学から英国王立音楽院に学び、邦人作品の紹介にも力を注ぐ千裕。そして、やはり東京芸術大学からチェコ・プラハ音楽院に学び、ソロや室内楽、演劇との共演など幅広い活動を展開する陽介。共に国際コンクールでの実績を重ねた実力派の姉弟デュオは、知られざる佳品にも光を当て続けてきた。 ステージでは、共に19世紀に活躍したヴァイオリンとチェロの名手、ヨハン・ハルヴォルセンとフリードリヒ・クンマーが、古典の名曲を素材に編み上げた華やかな2作品を。さらに、バルトーク「ハンガリー民謡集」やメンデルスゾーンの弟子フリードリヒ・ヘルマンの「華麗なる大二重奏曲」、モーツァルトの二重奏曲ト長調と、多彩な作品を取り上げる。

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