201706
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180SACDCDCDCDなかにしあかね歌曲作品集 歌が生まれる/佐竹由美&辻裕久&なかにしあかねセイシャス、ラモー&クープラン/寺師真理子モーツァルト:交響曲全集/飯森範親&山響恋するリコーダー リコーダー・コレクション/山岡重治&レ・サンク・サンス風の旅(富弘美術館テーマソング)、ケヤキ、小鳥たち、沈丁花によせて、鳥の宅配便屋さん、青梅、ん?、二十歳になるあなたに、みずかみかずよの詩による歌曲集「光」 他佐竹由美(ソプラノ)辻 裕久(テノール)なかにしあかね(ピアノ)セイシャス:ソナタ第8番・第16番・第50番・第59番/ラモー:ロンドー風ミュゼット、タンブラン、優しい訴え/F.クープラン:魅せられた人、葦、神秘的なバリケード 他寺師真理子(ピアノ)モーツァルト:交響曲第1番~第41番ほか全53曲飯森範親(指揮)山形交響楽団作者不詳:グリーンスリーヴスによる変奏曲/ヴィヴァルディ:ラルゴ/オルティス:「甘い思い出」によるレセルカーダ第2番/オトテール:つれない女/モーツァルト:恋人か女房が/F.クープラン:恋のうぐいす 他山岡重治(リコーダー)レ・サンク・サンスコジマ録音ALCD-7211 ¥2800+税ナミ・レコードWWCC-7835 ¥2500+税収録:2007~2016、山形テルサホール(ライヴ) 他オクタヴィア・レコードOVCL-00630(13枚組) ¥15500+税マイスター・ミュージックMH-4008 ¥3000+税なかにしあかねはロンドン大学ゴールドスミスカレッジ、キングスカレッジ両大学院に学び、現在は宮城学院女子大学教授を務める作曲家でピアニスト。その歌曲は、画家で詩人でもある星野富弘、児童文学作家のみずかみかずよらの手になる、日常のちょっとした場面や感情を切り取ったような、優しい手触りの詩に、魅力的で親しみやすい旋律を乗せる。佐竹由美と辻裕久、2人の名歌手は、そんな言葉と音に愛情を込め、慈しみつつ歌い上げてゆく。そこに寄り添う、なかにし自身によるピアノも、温かくて魅力的。かと思えば時に、子供のように飛び跳ね、饒舌に語りかけてくる。(笹田和人)クラヴサンのために書かれた作品をピアノで演奏するためには、豊かな想像力と歌心が求められると思う。機構の異なる楽器の音色に近づくアプローチを試みたり、ピアノで弾くからこその魅力を出すために新たな角度から作品を見つめなおすなど、気の遠くなるような作業が必要なのである。寺師の演奏は、和声変化の細やかなニュアンス、多彩な音色を駆使した旋律同士の対話による立体感の構築などによって、作品からありとあらゆる表情を引き出している。とりわけラモー作品では多彩な装飾音の扱いが巧みで、“うた”を強く意識させる演奏が聞こえてくる。(長井進之介)飯森範親と山響が、2007年から10年間にわたり取り組んだ偉業の記録。日本人の指揮者&団体による初の全集の登場をまずは喜びたい。飯森のアプローチは、近年主流のピリオド奏法を基本とするものの、鋭角的な表現に傾くことなく、古楽器を用いた金管含めてすべてのパートがバランス良くブレンドされ、まろやかなサウンドを実現しているところが特筆すべき点だ。随所で聴かれる旋律の歌わせかたも音楽に潤いを与えて見事。ウィーン時代の傑作群はもとより、少年期の作品での親密なアンサンブルも聴きもの。質と量(53曲収録!)ともに、モーツァルト好きの欲求を充たす優れた全集だ。 (城間 勉)聴けばきっと、その音色に恋してしまうはず。中世からバロック期に至る400年間を通じ、ヨーロッパ全域に広まり、様々な場面で愛されてきたリコーダー。わが国の第一人者である山岡重治は、自身で製作した様々なタイプの楽器を操り、そのしなやかな美音の魅力を伝えている。当盤は、そんな名手の、奥深い音楽世界のエッセンス。通奏低音を伴うソロ、ガンバの平尾雅子ら古楽の名手たちを交えてのアンサンブル、さらには弟子たちと共に組織したコンソート「レ・サンク・サンス」と形態を自在に変えつつ、ルネサンスからヴィヴァルディ、モーツァルトまで、彩り豊かに演奏する。(笹田和人)

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