eぶらあぼ2017.5月号
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685/16(火)19:00 東京文化会館(小)問 及川音楽事務所03-3981-6052http://maki-nao.com/CD『ロマンス~ピアノとチェロの夢の世界~』Beltà YZBL-1048¥2500+税4/19(水)発売レ・クロッシュ ニューアルバム記念コンサート日本の感性とフランスの響きの融和文:笹田和人第9回大阪国際室内楽コンクール&フェスタ スペシャル・コンサート華麗なるクィンテットの世界ユニークな音楽祭が示す、室内楽の現いま在文:唯野正彦5/19(金)19:00 いずみホール問 日本室内楽振興財団06‐6947‐2184 http://www.jcmf.or.jp/compefesta2017/ 2人の名手が奏でる“鐘の音”が、響き合う。ピアニストの姉・宇宿真紀子とチェリストの弟・宇宿直彰によるデュオ「レ・クロッシュ」が、ニューアルバム『ロマンス~ピアノとチェロの夢の世界~』をリリース。記念リサイタルでは、タイトルに掲げたフォーレ「ロマンス」をはじめ、アルバムに収録した魅力的な旋律の数々を紡ぐ。 姉弟は父親の海外赴任に伴い、幼少時に渡仏、共にパリ高等音楽院やルエイユ・マルメゾン音楽院大学院などに学んだ。その後、欧州各国や日本でソリストとして活躍の一方、2001年からフランス語で「鐘」を意味する「レ・クロッシュ」の名を冠し、デュオとして活動。これまで各地で計300公演を重ね、「日本人の感性とフランスの響きの融和」と好評を得ている。 アルバムには、フォーレ「ロマンス」のほか、アーン「私の詩に翼があったなら」やマルティーニ「愛の喜び」、トスティ 5月13日から大阪・いずみホールで「第9回大阪国際室内楽コンクール&フェスタ」が開催される。3年に一度開催される同コンクール&フェスタは、国際音楽コンクール世界連盟に加盟する「コンクール」と、年齢制限や課題曲がなく世界各国の民族音楽のアンサンブルも対象となり、さらに、聴衆の中から委託された100名の一般審査員が賞を決める「フェスタ」の2つの部門で構成されるなど、世界的に見てもユニークな音楽祭として国際的に知られている。 今回初めて開催される「スペシャル・コンサート」では、第2回コンクール弦楽四重奏部門第2位のクァルテット・エクセルシオ、コンクール審査委員長の堤剛(チェロ)、同委員で、パブロ・カザルス音楽祭の芸術監督も務めるクラリネット奏者、ミシェル・ルティエクが出演し、モーツァルトのクラリネット五重奏曲とシューベルトの弦楽五重奏曲を披露する。どちらも室内楽作品としての「夢」、パガニーニ「ロッシーニ《モーゼ》の主題による変奏曲」、サン=サーンス「あなたの声に心は開く」など、心震わせる名旋律が満載。さらに、真紀子がソロでショパン「舟歌」、シベリウスやブラームスの「ワルツ」など、ピアノのための6つの佳品を添えている。 リサイタルでは、フォーレやアーン、トスティ、マルティーニ、パガニーニなどアルバム収録作品はもちろん、これまでにも何度か取り上げて快演を聴かせたシューベルト「アルペジオーネ・ソナタ」も披露。究極の到達点と言ってよいだろう。特に、シューベルトは演奏時間が約1時間におよぶ大曲だ。 去る3月に行われた開催記者会見で堤は、本公演についての想いを次のように語っている。 「大阪国際室内楽コンクール&フェスタの活動を、違う形でもお見せしたいたおやかで繊細な真紀子のタッチと、深く温かな直彰の音色。今回も、2つの“鐘”が、爽やかなヨーロッパの風を届けてくれるだろう。と考えました。クァルテット・エクセルシオは、コンクールで入賞しクァルテット一本で20年以上活動している、押しも押されもせぬ団体。モーツァルトの作品は室内楽作品のなかでも珠玉中の珠玉。私が加わってチェロ2本で奏でるシューベルトは、特に第2楽章では涙なしにはいられません」ミシェル・ルティエククァルテット・エクセルシオ ©小倉直子堤 剛 ©鍋島徳恭

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