eぶらあぼ2017.5月号
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62マーティン・ブラビンズ(指揮) 東京都交響楽団英国音楽ファン垂涎の好企画文:オヤマダアツシショパン・フェスティバル2017 in 表参道ショパンのワルツと、創作の源となった作曲家たちをテーマに文:飯田有抄第831回定期演奏会Bシリーズ5/16(火)19:00 東京オペラシティ コンサートホール第832回定期演奏会Cシリーズ5/21(日)14:00 東京芸術劇場 コンサートホール問 都響ガイド03-3822-0727 http://www.tmso.or.jp/5/22(月)~5/27(土) カワイ表参道コンサートサロン「パウゼ」問 日本ショパン協会03-3379-2803http://chopin-society-japan.com/chopin-festival2017/ マーティン・ブラビンズが東京都交響楽団の指揮台に登場すると、美しく良質なイギリス音楽が聴ける!…ということは声を大にして主張したい。 20世紀初頭の変革するロンドンをテーマに描いた「ロンドン交響曲(交響曲第2番)」(約100年前の曲であるのに、現代の英国社会にも通じる作品)。極地探検において人間が未知の大自然に挑戦するものの、抗えない現実を突きつけられる壮大なドラマ「南極交響曲」。ヴォーン・ウィリアムズが残したこの2作品は、イギリス音楽の金字塔であると同時に、20世紀という時代と社会の一面を切り取った記録でもある。 東京でもなかなか聴くチャンスがない2曲だけに、すでに魅了されている方はもちろんだが、「ヴォーン・ウィリアムズ」「イギリス音楽」と大書された“扉”の前で足を踏み出そうとしている方には、ぜひとも聴いていただきた 日本ショパン協会が主催する「ショパン・フェスティバル 2017 in 表参道」が、今年もカワイ表参道「パウゼ」で開催される。今回は「ワルツ」を中心とする魅力的なコンサートが並ぶ。 初日5月22日の夜は「レクチャーコンサート」。青柳いづみこと楠原祥子が「ショパンのワルツ~大衆娯楽から芸術へ」と題し、ワルシャワ時代、ウィーン時代、パリ時代初期・中期・後期に分けてワルツを紹介する。23日のリサイタルは菊地裕介。ショパンの2曲の華麗なる円舞曲に、シューベルト、ラヴェル、リスト、シューマンのワルツを対峙させる。い2回の定期演奏会(5/16,5/21)だ。 さらに同じ演奏会で演奏されるのは、泰然自若の精神をそのまま音楽に煎じ詰めたようなエルガーのヴァイオリン協奏曲(5/21)と、「ロンドン交響曲」の誕生を支えたバターワースの可憐な音詩(5/16)、ブリテンの後継者として理知的な作品を残したティペットのピアノ協奏曲(ピアノ:スティーヴン・オズボーン)だ(5/16)。三浦文24日の夜は白石光隆が、プーランク、吉松隆、ビル・エヴァンスらのワルツを交えてプログラミング。25日のリサイタルは、中桐望が「ワルツが描く恋物語」と題し、ワルツの他にバラード第3番やリストの「ウィーンの夜会」などを披露。26日に登場の青柳晋は「オール・ショパン・プログラム~中期以降の傑作群」とし、前奏曲、舟歌、ノクターン、幻想ポロネーズ、ソナタ第3番など聴き応えある曲目彰による力強さと緊張感が交錯するエルガーほか、ソリスト陣も適任だといえるだろう。を揃える。最終日のリサイタルは花房晴美だ。「時代と世界を舞曲はめぐる~ショパンにはじまる名曲の系譜~」と題し、子守歌やスケルツォと併せ、ラヴェル、マスネ、ファリャ、ストラヴィンスキーらの多彩な作品を聴かせる。 連日、12時からはランチタイムコンサートも。期待の若手(松橋朋潤、近藤愛花、西原瑠一、高橋優介、小竹島紗子、ウーカシュ・クルピンスキ)の演奏にも注目だ。マーティン・ブラビンズ ©Benjamin Ealovega楠原祥子菊地裕介 ©井上重人白石光隆 ©岩切 等中桐 望青柳 晋花房晴美 ©武藤 章青柳いづみこ

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