eぶらあぼ2017.5月号
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5/23(火)19:00 王子ホール問 王子ホールチケットセンター03-3567-9990http://www.ojihall.jp/《バロック・ライヴ劇場》第7回 ル・ポエム・アルモニーク(古楽アンサンブル)古楽界の精鋭集団が贈る、熱狂のスパニッシュ・ダンス文:杉村 泉 リュート&ギター奏者のヴァンサン・デュメストル率いる古楽アンサンブル「ル・ポエム・アルモニーク」が待望の再来日を果たす。ダンスや芝居を取り入れた彼らのステージの独特な世界観は、数多の団体があるフランス古楽界でもひときわ異彩を放っている。過去の来日でも、照明を落とした仄暗い舞台で繰り広げられるプログラムが話題を呼んだ。 「ダンツァ!」と題された今回の演目は、ルイ13世や14世の時代にフランス宮廷で活躍したスペイン人たちにスポットを当てたもの。フォリア、エスパニョレータ、サラバンドなど中米やイベリア半島に由来する舞曲が次々と展開される。他に、16世紀の世俗歌曲ビリャンシーコの重要な集成「ウプサラ歌集」からの一曲も。即興性にあふれ、活き活きとしたダンスのリズムに身を任せれば、聴き手もスペイン音楽が鳴り響いたバロック時代のフランスの街角へと誘われるはず。ぜひ、ヨーロッパ古楽最前線の目撃者となっていただきたい。5/10(水)19:00 すみだトリフォニーホール(小)問 ビーフラット・ミュージックプロデュース  03-6908-8977http://www.bflat-mp.com/ジャン=ニコラ・ディアトキン(ピアノ) “歌”から学んだ異彩のピアニズム文:笹田和人 「今この瞬間に溢れ出る私の音楽と、あなたの感性が共鳴できたなら、その喜びは音色となって、我々の人生をいっそう彩るだろう」。パリ出身の異彩のピアニスト、ジャン=ニコラ・ディアトキンは公言する。 高名な医師の一家に生まれ、6歳でピアノを始め、「他者への献身」の家訓を、芸術家として継承。クラウディオ・アラウとナディア・ブーランジェ、二大巨匠の弟子たちに師事した。そして、「歌手の演奏を聴くことを弟子に勧めた」というショパンに倣い、まず歌の伴奏ピアニストとしてキャリアをスタート。声楽の表現法を吸収する一方、作曲家ごとの語法の理解と研究も進め、独自のピアニズムを確立した。 来日リサイタルでは、ラヴェル「夜のガスパール」とシューマン「謝肉祭」を軸に、ラモー「クラヴサン曲集第1集」から「プレリュード」「サラバンド」、ドビュッシー「映像第1集」から「水に映る影」「ラモー讃歌」、そして「喜びの島」を添えたプログラム。緩やかにリンクする各曲から、聴く者の魂を掴む響きが紡ぎ出される。586/9(金)15:00 19:30 Hakuju Hall問 Hakuju Hallチケットセンター  03-5478-8700http://www.hakujuhall.jp/第126回 スーパー・リクライニング・コンサート依田真宣(ヴァイオリン)&須関裕子(ピアノ) デュオ・リサイタル名楽団の若きリーダーの才腕を知る文:柴田克彦須関裕子 ©閑野欣次 2015年4月から東京フィルのコンサートマスターを務める依田真宣は、ソリストとしても見逃せない存在だ。東京芸大在学中より主要楽団のゲストコンマスに招かれ、これまでに仙台フィル、東京フィル、東響等で協奏曲を演奏。サントリーホールのチェンバーミュージック・ガーデン、サイトウ・キネン・オーケストラ、水戸室内管、紀尾井シンフォニエッタ東京に度々出演し、14年から横浜シンフォニエッタのコンサートマスターも務めている。この経歴は間違いなく実力者のもの。リサイタルも東京文化会館等で開催し、今年1月には東京オペラシティの『B→C』で成果を挙げたばかりだ。 そして今回は、Hakuju Hallの『スーパー・リクライニング・コンサート』に登場。ソリストとして活躍するのみならず、堤剛をはじめ内外の名演奏家達から絶大な信頼を寄せられているピアニスト、須関裕子と共に、モーツァルト、ストラヴィンスキー、ラヴェル等の名曲を披露する。これは休憩なし1時間のくつろげる公演。若き名手の妙技に触れる絶好の機会だ。依田真宣 ©大窪道治

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