eぶらあぼ2017.5月号
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4411/5(日)15:00 ミューザ川崎シンフォニーホール 11/7(火)、11/8(水)、11/9(木)各日19:00 サントリーホール問 サントリーホールチケットセンター0570-55-0017/ミューザ川崎シンフォニーホール044-520-0200(11/5公演のみ) http://suntory.jp/HALL/他公演 11/3(金・祝)名古屋/日本特殊陶業市民会館フォレストホール(中京テレビ事業052-588-4477) 11/4(土)大阪/フェスティバルホール(06-6231-2221)アンドリス・ネルソンス(指揮)ボストン交響楽団快進撃をつづけるコンビの初来日公演が遂に実現!文:小林伸太郎 アンドリス・ネルソンスが、ボストン交響楽団(BSO)を率いてこの11月に来日する。ネルソンスは2014年からBSOの音楽監督の任にあるが、BSOが音楽監督とともに来日するのは、1999年の小澤征爾との来日以来、実に18年ぶり。BSO音楽監督としてネルソンスが来日するのも、もちろん今回が初となる。 BSOとネルソンスは去る2月、ショスタコーヴィチの交響曲第5・8・9番の録音(ユニバーサル/DG)がグラミー賞を受賞、昨年の同第10番に続き2年連続のグラミー賞受賞という快挙を成し遂げるなど、まさに快進撃をつづけている。地元ボストンの演奏会はもちろんのこと、毎年行われるニューヨークのカーネギー・ホールでの公演も、いつも熱心な聴衆で溢れかえっている。また、この3月に同ホールで行われた演奏会について、ニューヨーク・タイムズ紙では、彼らのサウンドを評して「光り輝く正確さ」「しなやかな」といった言葉が踊り、ウォール・ストリート・ジャーナル紙はショスタコーヴィチ第7番の演奏を「壮麗な、暖かな色彩」と表現した。ネルソンスが自ら語るように、ニューイングランド地方の伝統の街、ボストンに育まれたBSOの“アメリカで最もヨーロッパ的”でリッチなサウンドは、ネルソンスの溢れんばかりに表情豊かな音楽性に支えられ、これまでにない柔軟な自由さを獲得したように思う。 マエストロは今年からライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団のカペルマイスターにも就任するが、この3月にはBSOとゲヴァントハウス管との演奏交換をはじめとするコラボレーション・プロジェクトの詳細が発表された。録音も、件のDGでのショスタコーヴィチ・プロジェクトに加え、この4月にはBSOの自主レーベルから昨年ライヴ収録されたばかりのブラームス交響曲全曲がリリースされるなど、これまでになく積極的だ。 今回の来日では、ギル・シャハムをソリストに迎えたチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲とマーラーの交響曲第1番「巨人」(11/5)あるいはショスタコーヴィチの交響曲第11番(11/7)をペアリングしたプログラム、BSO首席奏者のエリザベス・ロウ(フルート)とジェシカ・ジョウ(ハープ)をフィーチャーしたモーツァルトのフルートとハープのための協奏曲とラフマニノフの交響曲第2番(11/8)、さらにハイドンの交響曲第103番「太鼓連打」とマーラーの交響曲第1番を合わせたプログラム(11/9)も用意している。エモーショナルなラフマニノフから、壮大なスケールのマーラー、ロシア革命を鮮烈に描写したショスタコーヴィチまで、BSOの幅広い表現のレンジを体感するのに相応しい重量級のプログラムと言えるだろう。BSOメンバーによるマスタークラスや公開リハーサルも予定されており、若きダイナモ、ネルソンスとともに新たな時代を築くBSOの今を知る、絶好の機会となるだろう。6/4(日)14:00 東京文化会館(小)問 プロアルテムジケ03-3943-6677http://www.proarte.co.jp/A・レブランク弦楽四重奏団カナダの精鋭クァルテットが醸し出す熟成のサウンド文:笹田和人 アルトゥール・レブランク(1906~85)は、20世紀カナダを代表する名ヴァイオリニスト。その巨匠の名を冠し、ヴァイオリンの小林響を核に、同国きっての精鋭集団として、四半世紀以上にわたって国際的な活動を展開するアルトゥール・レブランク弦楽四重奏団(通称:A・レブランク弦楽四重奏団)が、注目の来日公演を行う。 14歳でイスラエルに留学、ベルリン芸術大学を経て、トロント王立音楽院を首席で卒業した小林に、Brett Molzan(ヴァイオリン)、Jean-Luc Plourde(ヴィオラ)、Ryan Molzan(チェロ)が加わり、1988年に結成。ケベック市を拠点に、ピアノのイェルク・デームスやチェロの堤剛ら巨匠音楽家とのコラボレーションも積極的に行い、高い評価を得ている。 今回のステージは、ハイドンの「ロプコヴィッツ四重奏曲第1番」こと第81番と、ベートーヴェンの第10番「ハープ」といった古典の2つの傑作を前後に、シンメトリー構造で、斬新なバルトークの第4番を挟み込む、彼ららしいウィットの効いたプログラミング。カナダからの瑞々しい“響きの風”を、感じてみたい。アンドリス・ネルソンス ©Marco Borggreve
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