eぶらあぼ2017.5月号
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39林 英哲上野星矢辻 彩奈 ©大杉隼平LA DANSE 舞曲の祭典¥1200円(税込)※今年のナントのハイライトシーンを収録したライブ盤。会期中、会場のみの限定販売◎公式CD◎公式本ダンスと音楽躍動のヨーロッパ音楽文化誌クレール・パオラッチ 著/西 久美子 訳アルテスパブリッシング¥2200(税別)4/26(水)発売ルネ・マルタン プロデュースの極意ビジネス・芸術・人生を豊かにする50の哲学林田直樹 著アルテスパブリッシング¥1400(税別)リシャール・ガリアーノ ©Jean-Baptiste Millotアントニア・コントレラス弦楽四重奏による細川俊夫作曲「ランドスケープV」(324、5/6)。こちらは静謐な音空間が広がり、美しい緊張感が味わえる。 アーティスティック・ディレクターのルネ・マルタンがイチ推しアーティストを紹介する「ハート直撃コンサート」(216、5/5)は、やっぱり外すわけにはいかない! 今年はメキシコの民俗音楽バンドのテンベンベ、そして熱狂的なファンも多いが日本のLFJには初登場のリシャール・ガリアーノ六重奏団が、濃密なステージを作り上げてくれる。初来日のテンベンベが奏するのは、なぜか懐かしさがこみ上げる温かくて陽気な音楽。ガリアーノはアコーディオンを抱きしめるように操り、超絶技巧をサラリと弾きこなす弦楽とのアンサンブルが、まさに粋の境地。そしてウラル・フィルがノリノリで聴かせるマルケスの「ダンソン第2番」では、客席で身体が揺れてしまう人続出かも!?これぞクラシックの舞曲! クラシック音楽の世界で舞曲といえば、やはりバロック時代の組曲。そう考える“通”な聴き手には、公演番号241(5/5)をオススメしたい。ロンド、サラバンド、メヌエット…バロック時代の舞踏に思いを馳せながら、躍動感あふれるバッハの管弦楽組曲第2番を聴こう。とにかく音色が美しい上野星矢のフルートにも、ぐっと惹き込まれることだろう。 あまたの舞曲を書いたシューベルト、楽しく心踊るディヴェルティメントを残したモーツァルト。彼らの息づかいに触れ、人々の舞うステップが鮮やかに目に浮かぶようなコンサートが341(5/6)だ。ヴァイオリン独奏に登場するのは新星・辻彩奈。昨年のモントリオール国際ヴァイオリンコンクールで1位に輝いた彼女の演奏にも、いち早く出会ってほしい。 2010年ショパン国際ピアノコンクール、15年チャイコフスキー国際コンクール各第2位のルーカス・ゲニューシャスが、LFJ2017ではショパン「マズルカ集」から、ラヴェル「ソナチネ」、ストラヴィンスキー「兵士の物語」からタンゴ、ワルツ、ラグタイムという個性的な選曲で真価を発揮する。特にゲニューシャスが力を入れているのがストラヴィンスキーだ。 「子どものころからストラヴィンスキーの『火の鳥』『ペトルーシュカ』『春の祭典』『プルチネルラ』『ミューズをつかさどるアポロ』などのバレエ音楽に魅了され、現在は作品の研究を行っています。今回はストラヴィンスキー自身がピアノ用に編曲した版で演奏します。きっと新たな発見があると思いますよ!」◎関連公演[155] 5/4(木・祝)17:15~18:00 ホールD7[253] 5/5(金・祝)13:30~14:15 ホールD7出演者緊急インタビュールーカス・ゲニューシャス(ピアノ)取材・文:伊熊よし子ルーカス・ゲニューシャス ©Evgenij Evtiukhin1990年モスクワ生まれ。著名コンクールに入賞、いま最も注目の若手ピアニストの一人。
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