eぶらあぼ2017.5月号
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201コンサートギャラリーチケット発売情報News & TopicsNew Release Selection新譜情報TV&FMBooks海外公演情報ぶらPAL今月の注目公演公演情報ソプラノの鈴木美登里を軸とする6人の精鋭により、2002年に結成された本格派声楽アンサンブル「ラ・フォンテヴェルデ」。活動の中心に据えている「モンテヴェルディ マドリガーレ集全曲演奏」は、いよいよ〈円熟期〉へ。第1回は、第7巻から「星の光に照らされて」など7曲をはじめ、第8、9巻からも珠玉の旋律を、チェンバロの上尾直毅ら器楽と共に聴かせる。作曲者の生誕450年の節目に、心に染みる名演と出逢えそう。2002年、脳出血に倒れるも、2年後に「左手のピアニスト」としてステージ復帰し、聴く者の魂を揺さぶり続ける舘野泉。今回のリサイタルは、国際的に活躍する息子のヴァイオリニスト、ヤンネ舘野をゲストに迎えて。この父子に捧げられた谷川賢作「スケッチ・オブ・ジャズ2」でデュオを披露し、ブラームス編曲のバッハ「シャコンヌ」、スクリャービン「前奏曲と夜想曲」など、左手のためのソロ作品も弾く。ベテラン奏者ならではの、気品と風格に満ちた響きに身を浸したい。N響コンマスを務めた後、名ヴァイオリニストとして活躍する徳永二男。日本楽壇をリードし続けるチェリストの堤剛。そして、国際的な評価も高い名ピアニスト、練木繁夫。まさに“レジェンド”と言うべき3人の奏者が再結集し、チャイコフスキー「偉大な芸術家の思い出」とベートーヴェンの第7番「大公」、ピアノ三重奏の二大傑作に挑む。県内唯一のプロオーケストラとして、地元の音楽文化の創造に力を注ぐ「千葉交響楽団」。31年にわたって、「ニューフィルハーモニーオーケストラ千葉」として活動を続けてきたが、昨年10月に改称、新たなスタートを切った。音楽監督を務める山下一史の指揮による定期は、シベリウス「交響曲第2番」、新星ヴァイオリニストの青木尚佳を迎えてのチャイコフスキーの協奏曲、ドヴォルザークの序曲「謝肉祭」を。調律師と彼を取り巻く世界を温かな筆致で描き、昨年の本屋大賞を受賞した小説『羊と鋼の森』。今回は、その著者である宮下奈都、ピアニストの金子三勇士、調律師の外山洋司を招き、音楽プロデューサーの浦久俊彦のナビゲートにより、刺激的なトーク・セッションを。もちろん、ベートーヴェンのソナタ第14番「月光」やリスト「ラ・カンパネラ」、ショパン「幻想即興曲」など、金子の演奏もたっぷりと楽しめる。20世紀を代表するピアノの巨匠クラウディオ・アラウから、亡くなるまでの10年間、“最後の弟子”として薫陶を受けた杉谷昭子。リサイタル・シリーズ「クラウディオ・アラウへのオマージュ」では、師の愛奏曲に音楽への限りない愛情を注ぎこむ。シリーズ第6弾は、ベートーヴェンのソナタ「テンペスト」と、バッハ「平均律クラヴィーア曲集第1巻」から第8番・第5番を軸に。シューベルトなど多彩な名旋律も散りばめて。ラ・フォンテヴェルデ 第24回定期モンテヴェルディ マドリガーレ集 全曲演奏シリーズ宮下奈都×金子三勇士×外山洋司『羊と鋼の森』を歩く杉谷昭子(ピアノ)クラウディオ・アラウへのオマージュ Vol.6徳永二男×堤 剛×練木繁夫トリオ偉大な芸術家の思い出 part.2山下一史(指揮)千葉交響楽団第101回定期舘野 泉(ピアノ)ヤンネ舘野とともに5/21(日)14:30Hakuju Hall5/20(土)14:00フィリアホール5/19(金)18:30浜離宮朝日ホール5/30(火)19:00調布市グリーンホール5/20(土)14:00習志野文化ホール5/20(土)14:00府中の森芸術劇場 ウィーンホール 山下一史©ai ueda 金子三勇士©Ayako Yamamoto舘野 泉 ©Akira Mutoヤンネ舘野 ©You Hashimoto徳永二男 ©Hikaru Hoshi練木繁夫 ©大窪道治堤 剛 ©鍋島徳恭

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