eぶらあぼ 2017.4月号
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37ガルガンチュア(以下、ガル):山田さん、ガルは宣伝部長を    ガルってるガルが、実は音楽祭についてあまり詳しくないガル。そこで今日は山田さんにこの新しい音楽祭について徹底的にきいてしまうのでガール。山田: なに、それはマズいですな。まさか今回の音楽祭のテーマぐらいは知っているんだろうね。ガル:「ベートーヴェンが金沢にやってきた!」ガル!山田: ふ~。よかった。そう。テーマはベートーヴェンなんだ。そしてこれは、音楽祭の5つの柱のうちの1つ、「Ⅰクラシック・プレミアム」の目玉だよ。他の4つの柱は知っているかい?ガル: 「Ⅱ邦楽新時代、Ⅲくらしっくア・ラ・カルト、 Ⅳ北陸・いしかわ発ライジングスターコンサート、Ⅴきて! みて! たのしむ! クラシック!」だガル!山田: なんだ意外に勉強しているじゃないか。ちょっと安心したよ。ガル: ただ、個々の柱については詳しく知らないので色々ききたいガル。なんでベートーヴェンをテーマにしたガルか?山田: 日本人が一番好きな作曲家なので、初回の音楽祭としてテーマにふさわしいと思ったからだよ。そして、なんといっても目玉は「ベートーヴェン・ツィクルス」だ。ガル: ベートーヴェン・ツィクルスでは、一体なにが聴けるガンけ?(がんけ→金沢弁の疑問助詞)山田: 金沢でオーケストラといえばオーケストラ・アンサンブル金沢(OEK)しかなく、外国のオーケストラの演奏機会も少ない。そこで、お客さんが1回金沢に来たらベートーヴェンのいろんなオーケストラ作品を聴ける音楽祭にしようと思ったんだ。そこで、思い切って交響曲、協奏曲に加えてピアノ・ソナタ全曲をとりあげることにしたよ。ガル: 全曲! それはすごいガルー! まさか、一人のお客さんが音楽祭の期間中にその3つのツィクルス全てを聴けるなんてこともできるガルか?山田: それができるんだ! 朝と昼は交響曲と協奏曲、夕方からはピアノ・ソナタという日程で3日間(ピアノ・ソナタだけ4日間)続ければ、全曲制覇できるようなスケジュールになっているんだ。交響曲、協奏曲、ソナタの各セット券もあり、この売れ行きもなかなか好調なんだよ。ガル: ガ、ガ、ガンコ過ぎ~!(ガンコ→金沢弁で“凄っ”という意味)これは、もしかしたら世界初かもしれないガルよ! で、どんな演奏家がツィクルスに出演するガルか?山田: 指揮はユベール・スダーンさん、ユルゲン・ブルンスさん、チー・チン・ヤンさん、広上淳一さん、ピアノはバリー・ダグラスさん、アンナ・フェドロヴァさん、ソン・ヨルムさん、横山幸雄さん、菊池洋子さん、三浦友理枝さん、金子三勇士さん、ヴァイオリンはアン・アキコ・マイヤースさん、三浦文彰さん、ノエ・乾さん等々、オーケストラはベルリン・カンマーシンフォニー、台湾の高雄市交響楽団、もちろん我らがOEKも大活躍するよ。アーティストが多くてとても全員紹介できないのが残念だ。ガル: 国内外の実力派がたくさん。まさに豪華絢爛ガルガルガルー! 邦楽はどんなものが聴けるガルか?山田: 金沢は伝統芸能のメッカなんだ。“ベートーヴェンが金沢にやってきて、邦楽を楽しむ”というイメージでコンサートをつくってみた。能舞とのコラボや唄と三味線、囃子で構成される金沢名物「素囃子(すばやし)」、そのほか東儀秀樹さんは、いしかわミュージックアカデミー(IMA)の出身者による弦楽アンサンブルと共演するんだ。箏曲合奏「エリーゼのために」などもあるよ。ガル: Ⅲの「くらしっくア・ラ・カルト」ってなんだか料理の名前みたいな感じがするガルが?山田: そう、まさに料理も出すんだ。ベートーヴェンの音楽を聴きながら、彼の大好物だった“シュニッツェル”(カツレツ)などを食べることができるコンサートをホール近くのホテルで開催するんだ。ワインを呑みながらのコンサートも予定していて、ワインに大変詳しい横山幸雄さんがピアノを弾いてくださるんだ。また、俳優の西村雅彦さんがベートーヴェンに扮して、彼の実らなかった恋の数々を謎解きと音楽を交えて紹介する公演もあるよ。ガル: お~。飲食接待が超絶好きなガルには、ぴったりのガルった企画だガル! Ⅳの「北陸・いしかわ発ライジングスターコンサート」って、もしかして地元の若い演奏家が出演するガルか?山田: 地元の若くて才能あふれる演奏家を受賞歴や演奏実績で選抜して、どんどん演奏機会をつくるというコンサートを開催するよ。20年続くIMAの出身者もたくさん出演する。オーディションも開催したんだよ。ガル: 盛り沢山の音楽祭、ますます宣伝に力が入るガル! ガルってガルって、ガンガルガーン! 「ぶらあぼ」読者のみなさん、美味い食べ物とお酒もたくさんあるので、GWは音楽祭を聴きに金沢へ来て欲しいガルー!

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