eぶらあぼ 2017.4月号
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177コンサートギャラリーチケット発売情報News & TopicsNew Release Selection新譜情報TV&FMBooks海外公演情報今月の注目公演公演情報ぶらPAL●奨励賞:北川 結『タイガーリリー』[コンペティションⅡ 受賞者]●最優秀新人賞、タッチポイント・アート・ファウンデーション/ボディ・ラディカル賞:下島礼紗『オムツをはいたサル』●奨励賞:江上真子『チルドレン』、久保田 舞『草みちでのくだる会話』横浜ダンスコレクションhttp://yokohama-dance-collection.jp/■内田光子が2度目の受賞 第59回グラミー賞 ピアニストの内田光子がドロテア・レシュマン(ソプラノ)と録音したアルバムが第59回グラミー賞の「最優秀クラシック・ヴォーカル・アルバム(ソロ)」を受賞した。受賞作品は「シューマン:リーダークライス、女の愛と生涯/ベルク:初期の7つの歌」(ユニバーサル ミュージック/UCCD-1423)。内田は2011年第53回の「最優秀器楽ソリスト部門」でも受賞している。グラミー賞http://www.grammy.com/■ヤマハがサイレントバイオリン新製品 を発表 ヤマハ株式会社が、サイレント™シリーズの新製品としてヤマハ サイレントバイオリン™『YSV 104』を、4月下旬に発売すると発表した。同社は、高い静粛性とアコースティックバイオリンに近い演奏感を同時に実現した「サイレントバイオリン™」を、1997年から販売している。今年でシリーズ発売20周年を迎えることを機に新たに発売する『YSV104』は、サイレント™シリーズの特長である静粛性に加え、アコースティックバイオリンから持ち替えても違和感のないリアルな音色と空気感豊かな響き、自然な演奏性を実現した、練習に最適なモデル。ヤマハ株式会社http://jp.yamaha.com/■訃報:アルベルト・ゼッダ氏 ロッシーニ演奏の権威として知られるイタリアの名指揮者、アルベルト・ゼッダ氏が3月6日に死去した。89歳。 1928年ミラノ生まれ。ミラノ音楽院で学び、56年にデビュー。57年イタリア国営放送RAI主催の若手指揮者のための国際コンクールで優勝し、イタリア内外の主要な劇場、オペラやコンサートなどで国際的に活躍。イタリア・ペーザロのロッシーニ・オペラ・フェスティヴァル芸術顧問及び芸術監督、ロッシーニ・アカデミー学長等を務めた。日本では、藤原歌劇団や東京フィルなどの公演にたびたび客演。最後の日本公演となった2016年12月、Bunkamuraオーチャードホールでの「アルベルト・ゼッダ スペシャルコンサート」では、ロッシーニ「スターバト・マーテル」「テーティとペレーオの結婚」を聴かせていた。■訃報:ニコライ・ゲッダ氏 スウェーデン出身の名テノール歌手、ニコライ・ゲッダ氏が1月8日、心臓発作のためスイスの自宅で死去した。91歳。 1925年ストックホルム生まれ。51年に同地の王立歌劇場で初舞台を踏み、その後、ヘルベルト・フォン・カラヤンに認められ、53年に《ドン・ジョヴァンニ》オッターヴィオ役でミラノ・スカラ座にデビュー。以後、パリ・オペラ座、英国ロイヤル・オペラ・ハウス、ニューヨーク・メトロポリタン歌劇場などにも出演し、世界的な名声を獲得した。EMIと契約し録音も積極的に行った。90年代まで舞台で活躍したゲッダ氏は、ノーブルな表現と繊細な高音を持ち味とする典型的なテノール・リリコで多くの役を歌ったが、なかでも《ウェルテル》タイトルロール、《カルメン》ホセ、《魔笛》タミーノ、《真珠採り》ナディールなどは名高い。■訃報:クルト・モル氏 ドイツの名バス歌手、クルト・モル氏が3月5日に死去した。78歳。 ケルン近郊のブイルで生まれ、ケルン音楽大学で学んだ。アーヘンの歌劇場でデビューを果たし、マインツやヴッパータール、バイロイトなどの歌劇場に多数出演。1970年のザルツブルク音楽祭の《魔笛》ザラストロ役で脚光を浴び、《トリスタンとイゾルデ》マルケ王役や、《パルジファル》グルネマンツ役等で活躍した。84年に初来日。2006年健康上の理由により、ミュンヘンでの舞台を最後に引退していた。ヤマハサイレントバイオリン YSV104BR ※左は付属品2016年12月1日 藤原歌劇団公演「アルベルト・ゼッダ スペシャルコンサート」より  写真提供:公益財団法人日本オペラ振興会

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