eぶらあぼ 2017.4月号
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175コンサートギャラリーチケット発売情報News & TopicsNew Release Selection新譜情報TV&FMBooks海外公演情報今月の注目公演公演情報ぶらPAL●KAAT × 高山 明(Port B)『ワーグナープロジェクト(仮)』10月 大スタジオ●長塚圭史演出作品『作者を探す六人の登場人物』10~11月 中スタジオ●谷 賢一演出作品『三文オペラ』2018年1月 ホールKAAT神奈川芸術劇場http://www.kaat.jp/■第27回出光音楽賞の受賞者が決定 主にクラシックの音楽活動を対象に、育成という観点から意欲、素質、将来性などに重きを置いて新進の音楽家を顕彰してきた「出光音楽賞」の第27回受賞者3名が決定した。受賞者は以下のとおり。(五十音順/年齢は2016年12月31日現在)◎荒木奏美(オーボエ/23歳) 東京芸術大学を首席で卒業し、同大学院に進学。学部3年次に東京交響楽団のオーディションに合格し、2015年より同団首席オーボエ奏者を務めている。東京・春・音楽祭2016にてデビューリサイタルを行う。第17回日本クラシック音楽コンクール木管楽器部門グランプリ。第8回大阪国際音楽コンクール木管部門第3位(最高位)。第31回日本管打楽器コンクールオーボエ部門第2位など多数受賞。◎小林沙羅(ソプラノ/33歳) 東京芸術大学大学院修了。11年文化庁新進芸術家在外研修員。15年より日本に拠点を移し活動。12年ブルガリア国立歌劇場《ジャンニ・スキッキ》ラウレッタ役で欧州オペラデビュー。15年には野田秀樹演出・井上道義指揮《フィガロの結婚》スザンナ役で出演、17年には山田和樹指揮《カルメン》ミカエラ役で藤原歌劇団に初出演。◎反田恭平(ピアノ/22歳) 12年、高校在学中に、第81回日本音楽コンクール第1位入賞。14年モスクワ音楽院に首席で入学。16年のデビュー・リサイタルは、サントリーホール2000席が完売。コンサートのみならず「題名のない音楽会」「情熱大陸」等メディアでも多数取り上げられている。最新CDは、A.バッティストーニ指揮RAI響とのラフマニノフ「ピアノ協奏曲第2番」(日本コロムビア)。出光音楽賞http://www.idemitsu.co.jp/music_prize/■樫本大進が姫路市芸術文化大賞を受賞 兵庫県姫路市は、地域の芸術文化振興に貢献した個人や団体を表彰する「姫路市芸術文化賞」の平成28年度受賞者を発表した。大賞にはヴァイオリニストの樫本大進が選ばれた。樫本は、2007年に「ル・ポン国際音楽祭 赤穂・姫路」を発案して音楽監督に就任し、エマニュエル・パユ、ラデク・バボラークら世界最高峰の演奏家を集めた室内楽の公演を毎年開催。同音楽祭は、クラシック音楽を気軽に楽しめる機会として、地元ファンに愛されるイベントへと成長した。今回はそうした10年にわたる功績が高く評価されての受賞となった。 樫本は受賞に際し「ル・ポン国際音楽祭は音楽家の私にとって非常に大切な宝物です。この受賞の喜びを音楽祭に関わる全ての皆様と分かち合い、そして音楽祭の更なる発展への大きな活力としたいと考えております」と音楽祭への手応えと今後への意欲を語った。「ル・ポン国際音楽祭2017 赤穂・姫路」は10月上旬~中旬に開催を予定している。■五島記念文化賞とオペラ公演助成が 決定 平成29年度「五島記念文化賞」が決定した。オペラ新人賞に、コレペティトゥアの原田太郎、バリトンの清水勇磨、ソプラノの竹多倫子が選ばれた。 同賞は、美術とオペラの分野で将来性のある優秀な新人を発掘、顕彰し、資金面などの助成活動を通じて育成を図って行くことを目的に、1990年に創設された。各受賞者には、賞金50万円、副賞として海外研修に対する400万円の助成と、さらに海外研修終了後にその成果を発表するリサイタル等に350万円の助成を行う。美術新人賞には、谷原菜摘子(洋画)、渡辺泰子(現代美術)が選ばれた。 そのほかオペラ公演助成には下記5団体の6演目が選ばれた。各団体に100万円が助成される。関西芸術振興会 芝 祐久《白狐の湯》 大栗 裕《赤い陣羽織》日本オペラ振興会 伊藤康英《ミスター・シンデレラ》びわ湖ホール 林 光《森は生きている》横浜シティオペラ 木下牧子《不思議の国のアリス》ひろしまオペラ 細川俊夫《班女》五島記念文化財団http://www.gotoh-mf.or.jp/左より)荒木奏美、小林沙羅 ©NIPPON COLUMBIA反田恭平©Andrea Monachello
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