eぶらあぼ 2017.4月号
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173コンサートギャラリーチケット発売情報News & TopicsNew Release Selection新譜情報TV&FMBooks海外公演情報今月の注目公演公演情報ぶらPALう節目を迎えたことを機に「調布国際音楽祭」に改名し、シンボルマークとロゴマークはデザイナー・平野敬子がデザインした。 鈴木優人は、「この音楽祭は私にとってのライフワークで、音楽を通して人と人とのつながりを感じられるもの。名称に“国際”と付きましたが、変わらずに親しみを持っていただければと思います。一層盛り上げていきたい」との思いを語り、公演内容を紹介した。 同音楽祭監修の鈴木雅明は、ビデオメッセージで「国際音楽祭ということで、大きな一歩を踏み出します。今までのテーマは守りながら、皆様に様々な音楽の喜びを伝えていきたい」と意気込みを語った。 主なプログラムとしては、バッハ・コレギウム・ジャパンが東京では初のオール・モーツァルト・プログラム(6/18)で交響曲第40番、第41番などを演奏。小菅優「ベートーヴェン詣(MO-DE)」2017(6/16)ではベートーヴェンとモーツァルトのピアノと管楽のための五重奏曲に加え、藤倉大「GO」(委嘱新作)が披露される。 フェスティバル・オーケストラ公演では、イギリスの指揮者ポール・グッドウィンを迎え、メンデルスゾーンやベートーヴェンの交響曲を披露(6/17)。深大寺本堂ではフランチェスコ・コルティのチェンバロ・リサイタル(6/14)が行われる。 また、毎年6月にサントリーホールで開催されているチェンバーミュージック・ガーデン(今年は同時期ホール休館中のため9月に開催)との連携公演として「チェンバーミュージック・ガラ・コンサート」(6/11)も行う。調布国際音楽祭http://chofumusicfestival.com/■第19回 別府アルゲリッチ音楽祭会見 ピアニストのマルタ・アルゲリッチが総監督を務める「別府アルゲリッチ音楽祭」が今年も5月6日から26日にかけて、しいきアルゲリッチハウス、ビーコンプラザ(以上、別府市)、iichiko総合文化センター(大分市)などで開催される。2月16日に都内で記者会見が行われ、アルゲリッチ芸術振興財団副理事長で音楽祭総合プロデューサーの伊藤京子、大分県企画振興部芸術文化スポーツ局長の土谷晴美らが登壇し、音楽祭の開催趣旨、意義などが語られた。 同音楽祭は、アルゲリッチ芸術振興財団が1998年に創設、今年で19回目を迎える。活動の趣旨として「育む」「アジア」「創造と発信」の3つを掲げている。 伊藤は今回のテーマ「小さな子どもだったあなたへ~私たちの星で音楽を奏でる理由(わけ)」について、「アルゲリッチと彼女の娘により上演される『星の王子さま』の中で語られるメッセージを通して、人々にとって何が大切なのかを問い、音楽のある意味を感じ取ってもらいたいというアルゲリッチの思いが込められている」と述べたあと、公演内容について紹介した。 今年の音楽祭の大きなポイントは、小澤征爾&水戸室内管弦楽団とアルゲリッチの共演。ベートーヴェンのピアノ協奏曲第1番を演奏し、大分(5/17)のほか水戸(5/12,5/14)での公演も行われる。また、アルゲリッチの強い希望により5年振りにマラソン・コンサート(5/20)を再開する。アルゲリッチの演奏と娘アニー・デュトワの朗読による「星の王子さま」が披露されるほか、イヴリー・ギトリスや、音楽祭初参加の竹澤恭子、カルテット・アマービレなどが登場する。しいきアルゲリッチハウスでは、ミッシャ・マイスキーによるチェロ・リサイタル(5/8)、静岡県熱海のMOA美術館能楽堂では、アルゲリッチと伊藤による連弾や、カルテット・アマービレとの共演が行われる(5/24)。 また今回、初めてPR動画「OITA PEACE SYM PHONY」を制作。海外に向けて、音楽祭と大分の魅力を発信する。別府アルゲリッチ音楽祭http://www.argerich-mf.jp/■日本フィルが2017-18シーズンライン ナップを発表 日本フィルハーモニー交響楽団が2017/18シーズンの東京・横浜各定期公演ラインナップを発表した。 東京定期演奏会は、山田和樹指揮の石井眞木やドビュッシー(9/8,9/9)で幕開け。首席指揮者2シーズン目のピエタリ・インキネンは、ブルックナー交響曲第5番鈴木優人(調布国際音楽祭エグゼクティブ・プロデューサー)Photo:M.Otsuka/Tokyo MDE伊藤京子(別府アルゲリッチ音楽祭総合プロデューサー)Photo:H.Yamada/Tokyo MDE

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