eぶらあぼ 2017.3月号
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200中部地方のオペラ文化の発展に貢献し、一昨年には創立45周年を迎えた名古屋二期会。不倫や世間の評判など、現代にも通じる題材を、笑いと名旋律で包み込んだオッフェンバックの傑作オペレッタ《天国と地獄》に挑む。ヒロインのユーリディスに中嶋真利子と小原美並、相手役のオルフェウスに荒川裕介と堀内大輝ほか、実力派によるダブルキャスト。たかべしげこ演出で、小島岳志指揮の中部フィルが下支えする。楽壇をリードし続けるヴァイオリンの巨匠・徳永二男の案内により、素敵なゲストとのトークや演奏を交え、楽器の魅力や歴史を掘り下げてゆくシリーズ「楽器の謎」。第12弾のテーマは「オーボエ」で、わが国きっての名手・古部賢一を迎え、映画『ベニスの愛』のテーマとして知られるマルチェッロの協奏曲の第2楽章やシューマン「3つのロマンス」、カリヴォダ「サロンの小品」など、名旋律の数々を愉しむ。桐朋学園大からポーランド国立ワルシャワショパン音楽院に学び、1995年にラジヴィーウ国際ピアノコンクールを制するなど、数々の受賞を重ねた浦山純子。彼女が特に愛する、2人の作曲家を多角的に捉えてゆくシリーズ第4回は、「郷愁」をテーマに。ショパンの「幻想ポロネーズ」や「舟歌」などソロ作品に、ヴァイオリン川田知子とチェロ山本裕康を交えての、ラフマニノフのピアノ三重奏曲第1番を。作家で文化芸術プロデューサーである浦久俊彦のナビゲートにより、“食”と“文化”と“大作曲家”といった、ユニークな視点で展開するトーク&コンサート・シリーズの初回テーマは、「ショパンと地中海ポトフ」。日本を代表するピアニストの仲道郁代をゲストに迎えて、「アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ」や「幻想即興曲」など、魅力あふれる名曲と、“おいしいトーク”をたっぷり味わう。東混創立60周年記念連続定期演奏会の第5弾は、指揮を執る俊英・水戸博之の「コンダクター・イン・レジデンス就任記念」のステージでもある。ピアノの寺嶋陸也を伴い、リゲティの「3つのファンタジー」(1982)と、カナダ現代の名匠マリー・シェーファーのシアターピース「17の俳句」(1997)に続いて、伊左治直と一柳慧の手になる委嘱新作を初演。「未知との遭遇」と語る水戸が、人の声の持つ限りない力を知らしめる。国際舞台で活動を展開しているピアノの井上郷子は、東京学芸大学大学院作曲科を修了、常に響きの最前線に身を置く。26回目のリサイタルは、作曲のみならず、文筆でも先鋭的な創作を続ける近藤譲を特集。井上自身も、ピアノ作品の全曲演奏に取り組むなど、思い入れ深い作品群より、「視覚リズム法」(1975)など初期の作品から近作、さらに「カッチャ・ソアヴェ」(2016)と委嘱新作の世界初演まで、彩り豊かに弾き尽くす。月の3徳永二男が案内する「楽器の謎!12 オーボエ」浦山純子(ピアノ)ショパン&ラフマニノフの世界 Vol.4 〈郷愁〉井上郷さとこ子(ピアノ) #26近藤 譲 ピアノ作品集名古屋二期会・芸創オペラオペレッタ《天国と地獄》東京混声合唱団 第242回定期東混創立60周年記念連続定期演奏会No.5ウィークデーマチネコンサートおいしいクラシック1~ショパンと地中海ポトフ~3/4(土)14:00 たましんRISURUホール(小)3/11(土)14:00浜離宮朝日ホール3/5(日)18:30東京オペラシティ リサイタルホール3/4(土)14:00 18:00、3/5(日)11:00 15:00名古屋市芸術創造センター3/15(水)19:00東京文化会館(小)3/8(水)13:30調布市文化会館たづくり くすのきホール文:笹田和人 ©Akira Muto古部賢一©土居政則徳永二男©K.Miura小島岳志たかべしげこ ©Masaco Kondo浦久俊彦仲道郁代 ©Kiyotaka Saito水戸博之
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