eぶらあぼ 2017.2月号
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ジャンルを横断したコラボレーションが刺激的な、Hakuju Hallの『アート×アート×アート』。第4回はクラシック音楽とヒップホップ・ダンス、そしてスイーツが舞台上でダイレクトに交わり合う、正真正銘の異種格闘技型(?)エンターテインメント。登場するのは、鍵盤奏者・指揮者・作曲家の鈴木優人、マドンナも才能を認めるダンサーのTAKAHIRO、そしていま最も注目を集めるパティシエの菊地賢一。30 30代の3人が出会ったのは1年前のことだ。 鈴木(以下、S)「菊地さんとは、NHKテレビのN響の番組で、パーヴォ・ヤルヴィさんが日本の若手クリエーターと議論を交わすという企画に呼ばれたのが出会いでした。収録前に楽屋でいただいたエクレアにすっかり虜になり、彼のお店に通うようになったのです」 TAKAHIRO(以下、T)「私の恩師が鈴木さんの大ファンでして、2015年に鈴木さんが演出されたバッハ・コレギウム・ジャパンのクリスマス・コンサートに連れて行ってもらった際に、お話させていただいたのが初めてです。その時に、お互いにビビっとくるものがあったのかと、勝手に思っておりますけれども(笑)」 菊地(以下、K)「アーティストは感性が鋭いので刺激になりますね。僕たちの世界だと、それを追い求めるのはコンクールに挑戦したりしている若い頃で、弟子やスタッフが入ってきて自分が教える側になると、少し感覚が変わっていくんですね。でもその研ぎ澄まされる感覚はやっぱり面白い」 まず気になるのが、この公演でパティシエの菊地が他の二人とどう関わるのかだ。 S「舞台上で実際に調理をしてもらって、そのお菓子をみなさんに召し上がっていただきます。タネ明かしをしすぎると面白くないので、詳細は当日のお楽しみということで(笑)。でも、そこを考えるのがすごく楽しい。パティシエとダンサーと音楽家がどう共演すべきかなんて何も決まりがないわけですから。本当にワクワクします」鈴木優人 Masato Suzuki(指揮者/作曲家/ピアニスト/チェンバリスト/オルガニスト)東京芸大及び同大学院修了。オランダ・ハーグ王立音楽院修了。鍵盤奏者・指揮者としてバッハ・コレギウム・ジャパンなど国内外の公演に多数出演。アンサンブル・ジェネシス音楽監督。NHK-FM『古楽の楽しみ』にレギュラー出演。調布音楽祭エグゼクティブ・プロデューサー、舞台演出、企画プロデュース、作曲とその活動に垣根はない。耳でも、目でも、舌でも楽しめる、新感覚エンターテインメント!取材・文:宮本 明 写真:中村風詩人菊地賢一 Kenichi Kikuchi(パティシエ)有名洋菓子店やパークハイアット東京にて実績を積み、パークハイアット・パリ・ヴァンドームにて腕を磨く。在仏中、フランス三大コンクール「ガストロノミックアルパジョンコンクール」優勝。 2012年11月、恵比寿にパティスリー「レザネフォール」を開業。16年3月、数寄屋橋東急プラザ銀座HINKA RINKAに銀座店をオープン。interview 鈴木優人×TAKAHIRO×菊地賢一(チェンバロ)(ダンス)(パティシエ)
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