eぶらあぼ 2017.2月号
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156東京国際フォーラムほかで開催すると発表した。 LFJ2017のテーマは「ラ・ダンス 舞曲の祭典」。ルネサンスから今日まで600年間にわたるダンスと音楽の密接な関係をたどる、日本クラシック史上最大級となる舞曲の祭典となる。出演する主なアーティストは、レミ・ジュニエ、小曽根真をはじめとする同音楽祭常連ピアニストに加え、ネルソン・ゲルナーが初参加。オーケストラでは、フランス国立ロワール管、オーベルニュ室内管などが来日するほか、新日本フィルの出演が決まっている。ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン「熱狂の日」音楽祭http://www.lfj.jp/■群響が2017/18シーズンラインナップ を発表 群馬交響楽団が2017/18シーズンラインナップを発表した。 同シーズンは、ジョセフ・ウォルフ指揮のエルガー・プロ(4/15)で幕開け。音楽監督の大友直人は5演目7公演を指揮。森麻季、西村悟、青山貴らをソリストに迎えたモーツァルト「レクイエム」(9/17)や、プロコフィエフ、ガーシュウィンなどの近現代プログラムを披露(18.1/27,1/28)。東京オペラシティ公演は、芥川也寸志とブラームスのカップリング(12/13)。 高関健指揮ショスタコーヴィチの交響曲第7番「レニングラード」(6/17)、大植英次指揮チャイコフスキー交響曲第5番(10/14)のほか、指揮・ソリストとしてコントラバス奏者のナビル・シェハタ(11/25)や、ヴァイオリニストのオーギュスタン・デュメイ(18.2/24)の指揮にも注目だ。群馬交響楽団http://www.gunkyo.com/■第18回 ホテルオークラ音楽賞 指揮者・作曲家・ピアニスト・チェンバリスト・オルガニストの鈴木優人と、チェリストの新倉瞳が、第18回 ホテルオークラ賞音楽賞の受賞者に決定した。 同賞は、社会貢献・芸術文化事業の一環として、将来を嘱望される有望な音楽家の支援・育成を目的として、1996年に創設された。 鈴木は、鍵盤楽器奏者・指揮者としてバッハ・コレギウム・ジャパン、東響、読響、九響など国内外の公演に多数出演。音楽監督を務めるアンサンブル・ジェネシスでは、オリジナル楽器でバロックから現代音楽まで取り組む。従来の枠を超えた活動を繰り広げるマルチプレイヤーとしての活躍が評価された。 新倉は、桐朋学園大学音楽学部を首席で卒業。20 10年よりバーゼル音楽院を満場一致の最高点にて修了。15年よりカメラータ・チューリッヒのソロ首席奏者に就任し、スイスを拠点にソリスト、室内楽奏者として活躍中。また、ユダヤの民族音楽であるクレズマー音楽の奏者としての活躍も評価された。ホテル・オークラ東京http://www.hotelokura.co.jp/■第2回 一柳 慧 コンテンポラリー賞 第2回 一柳 慧 コンテンポラリー賞が、作曲家の川島素晴と杉山洋一に決定し、1月6日に都内で授賞式が行われた。同賞は、芸術音楽の充実と活性化、また音楽を通した豊かな社会の創造を目的として2015年に創設された。「作曲」「パフォーマンス」「執筆」の3つのジャンルの応募作品について、一柳が審査を行い決定する。今回は、作曲部門から2名が選ばれた。 川島は、アンサンブル室町委嘱の「『ギュムノパイディア/裸の若者たちによる祭典』〜6〜9名の西洋古楽器奏者、及び6〜9名の邦楽器奏者のための」(2016)が、杉山は、ミュージック・フロム・ジャパン40周年委嘱の「『社甫二首』〜メゾソプラノ、クラリネット、ヴィオラ、ピアノのための」(2015)がそれぞれ評価された。左:鈴木優人©Marco Borggreve 右:新倉 瞳©Takaaki Hirata左より)杉山洋一、一柳 慧、川島素晴 写真提供:カメラータ・トウキョウ

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