eぶらあぼ 2017.2月号
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155コンサートギャラリーチケット発売情報News & TopicsNew Release Selection新譜情報TV&FMBooks海外公演情報今月の注目公演公演情報ぶらPAL■びわ湖ホール 2017年度自主事業発表 びわ湖ホールが2017年度自主事業を発表した。18年の開館20周年を視野に入れ「トップレベルの劇場」を目指すというだけにラインナップも充実している。 とくに注目の公演は4演目。まず、4年連続のワーグナー《ニーベルングの指環》の2作目《ワルキューレ》(18.3/3,3/4)。今年3月の《ラインの黄金》に続いての沼尻竜典指揮、ミヒャエル・ハンペ演出による、びわ湖ホール単独上演であり、同ホール独自の長期間の準備が可能で十全な公演が期待できる。そして、日生劇場、川崎市スポーツ・文化総合センター、藤原歌劇団との共同制作によるベッリーニ《ノルマ》(10/28)。沼尻指揮、粟國淳演出。題名役のマリエッラ・デヴィーアは、日本での最後のオペラ舞台出演の可能性があり、見逃せない公演となる。また、2回目の来日となるパレルモ・マッシモ劇場のヴェルディ《椿姫》(6/24)にも注目だ。今回はランカトーレ、ヌッチ、ポーリの豪華キャスト。そしてメシアン没後25周年を記念して演奏会形式で上演される《アッシジの聖フランチェスコ》(11/23)。管弦楽はびわ湖ホール初登場となる読売日本交響楽団(カンブルラン指揮)。休憩を含めると6時間近くになる超大作で、日本では部分演奏はあったが、全曲は初めて。沼尻は「自分で指揮したかったが、上演は感無量」という。 この他にも鈴木秀美の「バッハ:無伴奏チェロ組曲」(12/9)や、びわ湖ホール声楽アンサンブルの定期公演(9/17,12/16,18.3/24)など、楽しみな演奏会が目白押しである。さらにバレエ・ファンにとってはボリショイ・バレエの『パリの炎』(6/10)も必見だ。取材・文:横原千史びわ湖ホールhttp://www.biwako-hall.or.jp/■ベッリーニ《ノルマ》制作発表会 びわ湖ホール、日生劇場、川崎市スポーツ・文化総合センター、藤原歌劇団、東京フィルハーモニー交響楽団の共同制作公演として、7月、10月にベッリーニの傑作オペラ《ノルマ》が上演される。公演日程は、日生劇場7/1,7/2,7/4、川崎市スポーツ・文化総合センター10/22、びわ湖ホール10/28。2016年12月12日、都内で制作発表会が行われた。 題名役を歌うのは、マリエッラ・デヴィーア(7/1,7/4,10/22,10/28)と小川里美(7/2)。会見に出席したデヴィーアは、「《ノルマ》を日本で歌うのはこれが初めてになります。この作品の難しさは、主人公の心理描写にあります。劇的な面と優しい人格を表さなければなりません。愛する男性に裏切られた女性と母親としての感情の葛藤を、音楽の面でクリアに歌うことは大変に難しく、また、長時間舞台で歌い続けねばならないのも大変。困難な面もありますが、同時にそれはこのオペラの魅力にも繋がること。ぜひ日本の多くの方に聴いてほしい」と語った。 今回、アダルジーザを歌う若手のラウラ・ポルヴェレッリ(7/1,7/4,10/22,10/28)と指揮のフランチェスコ・ランツィッロッタ(7/1,7/2,7/4)はデヴィーアの推薦により起用された。演出は粟國淳。 なお、川崎市スポーツ・文化総合センターは、2017年10月にオープンする複合施設で、内部に建設されるホールは2013席のシューボックス型。オーケストラ・ピットを備え、本格的なオペラやバレエの公演に対応が可能。今回の《ノルマ》がこけら落としとなる。■LFJ2017の開催が決定 東京国際フォーラムは、ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン「熱狂の日」音楽祭2017(LFJ2017)を5月4日から5月6日のゴールデンウィーク期間中の3日間、左より)佐竹康峰(日本オペラ振興会理事長)、折江忠道(藤原歌劇団総監督)、マリエッラ・デヴィーア、山中 隆(びわ湖ホール館長)、武田嘉和(ニッセイ文化振興財団理事長)、岸田生郎(川崎市スポーツ・文化総合センターアーティスティックディレクター)Photo:H.Yamada/Tokyo MDE左より)津田誠司(びわ湖ホール事業部長)、沼尻竜典(同ホール芸術監督)、山中 隆(同ホール理事長・館長)写真提供:びわ湖ホール

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