eぶらあぼ 2017.1月号
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東京ヴィヴァルディ合奏団 ヴィヴァルディ「四季」年始めは“原点”の「四季」でスタート!文:笹田和人青木尚佳 ©井村重人堀 正文 ©青柳 聡 半世紀以上にわたり、わが国のバロック音楽演奏をリードし続ける精鋭集団「東京ヴィヴァルディ合奏団」にとって、「四季」は“原点”と言えよう。そんな特別な作品を第一線のソリストを迎え、年初の一番に全4曲を愉しむ恒例のステージ〈新春は「四季」を聴きたい〉が、2017年で第30回に。わが国を代表する名手・堀正文が登場し、節目を祝う。 ドイツでの活躍を経て、N響コンサートマスターとして35年にわたり楽団を牽引、今も名誉コンサートマスターの任にある堀。今回は、その素晴らしい音色を交えてのヴィヴァルディ「四季」全曲に加えて、フィンジ「ロマンス」や、ニールセン編曲によるバッハ「シャコンヌ」など、弦楽合奏の瑞々しい調べを披露する。 そして、魅力あふれる同団の「四季」全曲が、もうひとつ聴ける。こちらは、14年にロン=ティボー=クレスパン国際コンクールで第2位となった俊英・青木尚佳をソリストに据えての全曲。グリーグ「ホルベアの時代より」やジョン・ラターの組曲など、やはり弦楽の名品を添える。2017.1/10(火)19:00 いずみホール 1/16(月)19:00 紀尾井ホール問 ハーバード・グリークラブ ジャパンツアー  オフィス(SOZO)03-5454-2275ハーバード・グリークラブ ニューイヤー・ツアー 2017名門男声合唱団が紡ぐ心に響くハーモニー文:宮本 明 ハーバード・グリークラブが24年ぶりに来日する。1858年、米国最古の大学男声合唱団としてハーバード大学に創設された。レナード・バーンスタインやエリオット・カーター、はたまた第26代大統領セオドア・ルーズベルトも在籍した名門だ。日本の大学合唱団とはやや性格が異なり、大学サークルの枠を超えた幅広い活動を行なっている。アメリカの合唱団らしく、そのステージはプレゼンテーション巧みなエンターテインメント。といっても海外TVドラマ『glee』のような“歌って踊って”ではなく、ルネサンスから現代曲まで、レパートリーは基本的には正統派だ。かつてはミヨーやプーランク、武満徹らにも作品を委嘱している(武満の「芝生」は彼らのスタイルに合わなかったようで、結局日本の大学生が初演したのは有名な話)。東京公演の司会は日本で活躍するタレントのパックン(パトリック・ハーラン)。前回の来日時はメンバーとして同行していた卒業生だ。2017.3/25(土)14:00 相模女子大学グリーンホール問 チケットMove 042-742-9999 http://hall-net.or.jp/01greenhall/アルティ弦楽四重奏団 & 萩原麻未(ピアノ)名手5人が織り成す親密な“音の語らい”文:笹田和人 非常に楽しみな顔合わせだ。日本を代表する弦の名手たちで組織され、20年近くにわたり活動を続ける「アルティ弦楽四重奏団」。そして、2010年にジュネーヴ国際コンクールのピアノ部門を制して以来、国際的な注目を浴びる萩原麻未。5人の名手がステージ上で、親密な“音の語らい”を交わす。 同弦楽四重奏団は1998年、新日本フィルの豊嶋泰嗣、都響の矢部達哉と2人のソロ・コンサートマスターに、国際的に活躍するヴィオラの川本嘉子とチェロの上村昇が加わり、京都府立府民ホール(アルティ)の開館10周年を記念して結成。今や全国各地で活動を展開している。一方の萩原も、国内外の第一線楽団と共演を重ねるなど、活躍を続けている。 今回のプログラムには、2つのピアノ五重奏曲の傑作を据えた。まずは、特有の民族色に彩られ、特に深い哀愁を湛えた第2楽章「ドゥムカ」もよく知られる、ドヴォルザークの第2番を披露。そし54て、宵闇の中から、やがて力強い情熱が沸き起こってくるような、ブラームスの作品で締め括る。萩原麻未 ©Akira Mutoアルティ弦楽四重奏団第30回記念 〈新春は「四季」を聴きたい〉2017.1/14(土)14:00 紀尾井ホール 問 東京ヴィヴァルディ合奏団03-6277-8450きたもとニューイヤーコンサート 2017 ヴィヴァルディ「四季」全曲演奏会2017.1/28(土)14:00 北本市文化センター 問 北本市文化センター048-591-7321http://www.vivaldi.jp/

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