eぶらあぼ 2017.1月号
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149コンサートギャラリーチケット発売情報News & TopicsNew Release Selection新譜情報TV&FMBooks海外公演情報今月の注目公演公演情報ぶらPALは現在の広上淳一(常任指揮者兼ミュージック・アドヴァイザー)、高関健(常任首席客演指揮者)との三人体制をさらに強靱なものにするとしている。 あわせて17年度の自主公演が発表された。定期演奏会で広上はブラームスの交響曲を軸に、ピンカス・ズーカーマン(7/15,16)、ボリス・ベルキン(10/13)をそれぞれ招いてベートーヴェン、ショスタコーヴィチのヴァイオリン協奏曲を指揮。高関はブルックナーの交響曲第5番(5/20,21)、下野はアダムズの「ハルモニーレーレ」(和声学)ほかを披露(11/25,26)。定期ではこのほか、ジャンルイジ・ジェルメッティの客演(18.3/17,18)やオリ・ムストネンの弾き振り(18.2/16)も注目される。 また、特別演奏会として年末の「第九」を井上道義が指揮(12/27,28)。こどもや家族連れのためのコンサートとして引き続き「オーケストラ ディスカバリー」「みんなのコンサート」を開催するほか、ロームシアター京都を会場に「京都 発見! クラシック」も行う。京都市交響楽団http://www.kyoto-symphony.jp/■広響の首席客演指揮者にアルミンク 広島交響楽団が、20 17年4月よりクリスティアン・アルミンクを首席客演指揮者に迎えると発表した。 アルミンクは、ウィーン国立音楽大学でレオポルト・ハーガーに学んだあと、ボストンで小澤征爾のもと研鑽を積み、ボストン響や新日本フィルにデビュー。ヤナーチェク・フィルの首席指揮者、ルツェルン歌劇場およびルツェルン響の音楽監督などを経て、 03年から13年まで新日本フィルの音楽監督を務めた。11年よりベルギーの国立リエージュ・フィルの音楽監督。 就任にあたりアルミンクは「この素晴らしいオーケストラの一員になれることを、大変嬉しく、また光栄に思います。私を信頼してくださり、この先5年にわたって、ともに音楽づくりができるのは本当にありがたいこと。これから広響の皆さんと音楽に取り組めること、ファンの皆さんにお会いできることを心から楽しみにしています」とコメントを寄せた。 アルミンクの就任による広響の新体制は次の通り。音楽総監督:下野竜也終身名誉指揮者:秋山和慶首席客演指揮者:クリスティアン・アルミンクミュージック・パートナー:フォルクハルト・シュトイデ平和音楽大使:マルタ・アルゲリッチ広島交響楽団http://hirokyo.or.jp/■日本センチュリー交響楽団  2017年度ラインナップ 日本センチュリー交響楽団が2017年度シーズンプログラムを発表した。ザ・シンフォニーホール、いずみホール、同楽団が指定管理事業に携わることになった大阪府豊中市立文化芸術センターの3拠点で定期的な公演を開催する。首席指揮者飯森範親、首席客演指揮者アラン・ブリバエフ、アーティスト・イン・レジデンス小山実稚恵という体制が継続されることも発表された。 年8回のシンフォニー定期演奏会は、世界各地の作曲家を幅広く取り上げる。飯森は、シーズン開幕のパリをテーマとしたフレンチ・プログラム(4/21,22)、ジョージア(グルジア)人作曲家カンチェリのヴィオラ、混声合唱と管弦楽のための「ステュクス」(9/15,16)、ブルックナーの交響曲第4番「ロマンティック」(18.1/19,20)など意欲的な演目に取り組む。ブリバエフと小山はラフマニノフのピアノ協奏曲第2番で共演する(18.3/16,17)。初登場のヤーノシュ・コヴァーチュによるハンガリー作品集(7/7,8)、秋山和慶指揮でアリーナ・イブラギモヴァがソロを務めるブラームスのヴァイオリン協奏曲(10/20,21)も注目。 飯森指揮によるハイドン交響曲全曲演奏会「ハイドンマラソン」が続くいずみ定期演奏会は、中期の作品を中心に12の交響曲を演奏する。 豊中市立文化芸術センターでのシリーズは「センチュリー豊中名曲シリーズ」と銘打ち、17年度はベートーヴェンの交響曲が共通テーマ。ブリバエフが第7番を指揮する(11/23)ほか、小泉和裕、延原武春、本名徹次が登場する。日本センチュリー交響楽団http://www.century-orchestra.jp/左より)高関 健、広上淳一、下野竜也 ©伊藤菜々子©Shumpei Ohsugi

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