eぶらあぼ 2017.1月号
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148■大阪フィル次期音楽監督に尾高忠明 大阪フィルハーモニー交響楽団が、尾高忠明を2017年4月よりミュージック・アドヴァイザー、18年4月より音楽監督として迎えると発表した。尾高は就任について「責任を痛感すると同時に、期待に胸がいっぱいに膨らんでいる。アドヴァイザー期間中も18年からのスタートを見据え、懸命に頑張ります」とコメントした。 創立70周年を迎える来年度の定期演奏会は、桂冠指揮者・大植英次の指揮による「カルミナ・ブラーナ」で幕を開ける(4/25,26)。次期音楽監督の尾高は、モーツァルト後期三大交響曲に取り組み(11/22,23)、年末の第九公演にも登場する。ウラディーミル・フェドセーエフはウェーバーとチャイコフスキーのカップリング(5/12,13)、エリアフ・インバルはマーラー交響曲第6番「悲劇的」(7/27,28)など世界的巨匠がそれぞれ得意とする名曲を聴かせる。準・メルクルのファリャやストラヴィンスキー(6/23,24)、ユベール・スダーンのシューベルト・プロ(9/26,27)、ラドミル・エリシュカのドヴォルザーク・プロ(10/19,20)も注目だ。新進の指揮者からは、アンドレア・バッティストーニがレスピーギのローマ三部作を披露(18.2/16,17)。角田鋼亮はマーラーの交響曲第1番「巨人」を指揮(18.1/18,19)。17年3月で首席指揮者の任期を終える井上道義は、18年の3月に登場。十八番であるショスタコーヴィチの交響曲を披露する(18.3/9,10)。また、創立70周年特別企画として、総監督、指揮、演出を井上が務めてバーンスタインの「ミサ」を上演(7/14,7/15)。「歌手、演奏家、そしてダンサーのための劇場用作品」という副題のつくこの大曲には、大山大輔らソリスト16人をキャストに迎える。大阪フィルハーモニー交響楽団http://www.osaka-phil.com/■下野竜也が京響の常任首席客演指揮 者に就任 京都市交響楽団が、2017年4月から下野竜也を常任首席客演指揮者に迎えると発表した。下野は14年度から同響常任客演指揮者を務めており、京響で■2017年大河ドラマのテーマ音楽を パーヴォ・ヤルヴィが指揮 2017年1月8日より放送開始のNHK大河ドラマ『おんな城主 直虎』(主演:柴咲コウ)のテーマ音楽(作曲:菅野よう子)の演奏に、パーヴォ・ヤルヴィ指揮NHK交響楽団とピアノのラン・ランが参加した。 12月5日、合同インタビューに出席したN響首席指揮者のパーヴォ・ヤルヴィは今回のプロダクションについて、「大切な友人で素晴らしい音楽家のラン・ランと共演でき、またN響と一緒に収録できたことはとても嬉しい。大河ドラマは幅広い層の方々が見るドラマで、必ずしもN響の音楽を聴きにきてくださるお客様ではないかもしれない。ただ毎週テレビを通してN響の名前を目にし、音楽を聴き、N響に興味を持ち音楽を聴いてみようとホールに足を運んでもらう、そういった期待を持って取り組んだ」と語った。 ピアノソロを担当したラン・ランは、「菅野さんの素晴らしい音楽に感動した。アジアチックで、フランスの印象派の影響も感じられるこの音楽を、ヤルヴィさんと創り上げられたことは素晴らしい経験。今回のサウンドトラックは大きな喜びをもって創り上げた音楽で、完璧なものだと思っている」と振り返った。 なお、『おんな城主 直虎』本編放送後の『大河ドラマ紀行』の音楽の演奏は、ヴァイオリニストの五嶋みどりが務める。大河ドラマ『おんな城主 直虎』2017年1月8日(日)放送スタート(初回60分拡大版)毎週日曜[総合]20:00〜 /[BSプレミアム]18:00〜http://www.nhk.or.jp/naotora/©Martin Richardson左より)パーヴォ・ヤルヴィ、ラン・ラン Photo:J.Otsuka/Tokyo MDE

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