eぶらあぼ 2016.12月号
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64藤岡幸夫 ©SHIN YAMAGISHIウィーン・サロン・オーケストラ ニューイヤーコンサート2017新年を彩る名門オーケストラの優雅な響き文:笹田和人藤岡幸夫(指揮) 東京佼成ウインドオーケストラ熱いタクトが、傑作に新たな魂を吹き込む文:柴田克彦2017.1/12(木)19:00 東京オペラシティ コンサートホール問 プロアルテムジケ03-3943-6677 http://www.proarte.co.jp/他公演1/7(土)愛知県芸術劇場 コンサートホール(中京テレビ事業052-957-3333)、1/9(月・祝)三原市芸術文化センター ポポロ(0848-81-0886)、1/14(土)たましんRISURUホール(立川市市民会館)(042-526-1311)第131回 定期演奏会 11/23(水・祝)14:00 東京芸術劇場 コンサートホール第1回 大阪定期演奏会 11/24(木)19:00 ザ・シンフォニーホール問 東京佼成ウインドオーケストラ チケットサービス0120-692-556 http://www.tkwo.jp/ 独特の粋を携えて、“音楽の街”の使者が新春の日本へ。ウィーン・サロン・オーケストラは、シュトラウス一家をはじめ、薫り高い旋律の数々を、壮麗かつ優美・華麗な伝統の響きで奏でて、現地でも抜群の人気を誇る名門楽団。音楽芸術監督でコンサートマスターのウド・ツヴェルファーに率いられての『ニューイヤーコンサート2017』で、本場の雰囲気もそのままに、新たな年の幕開けを慶ぶ。 名門ウィーン・フォルクスオーパー管弦楽団のコンサートマスターだったツヴェルファーのもと、1994年に同団のメンバーらで結成。シュトラウス一家やレハールら音楽の街ゆかりの作曲家たちによるオペレッタやワルツ、ポルカなどを主要レパートリーに、独特のサウンドと伝統の雰囲気を保ちつつ演奏。一方で、「常に、聴衆に求められる音楽を」と、映画音楽やミュージカル、民族音楽など新たなジャンルへの挑戦も続けている。 今回のステージでは、「皇帝円舞曲」やポルカ・シュネル(速いポルカ)「雷鳴と電光」などJ.シュトラウスⅡの作品を軸に、オッフェンバックのオペレッタ《天国と地獄》から「カンカン」など、なじみ深い旋律をたっぷりと。さらに、ヘー 日本を代表する吹奏楽団、東京佼成ウインドオーケストラ(TKWO)が、第131回定期演奏会と併せて、“第1回”大阪定期演奏会を開催する。指揮は、BBCフィル、マンチェスター室内管や在京オーケストラなど内外で活躍し、現在関西フィルの首席指揮者を務める藤岡幸夫。東西でおなじみの、両定期を初めて振るに相応しいマエストロだ。しかも2013年にTKWOを指揮したCD『嗚呼!アフリカン・シンフォニー』をセッションで録音。気品と活力併せ持つ名演を展開しており、今回はTKWOの妙技に彼の持ち味であるライヴでの熱い高揚感が加わった、エキサイティングな演奏が期待される。 プログラムは、CDに収録された3曲を含む“日英米の吹奏楽オリジナル名作集”。日本からは、樽屋雅徳「マゼランのゲ・グルターヴァ・チョン(ソプラノ)、セバスチャン・スーレ(バリトン)と地元ウィーンでも評価の高い声楽ソリストに、2人のバレエの踊り手も帯同。そして、“締め”にはもちろん、J.シュトラウスⅠの「ラデツキー行進曲」。新年に相応しい、華やかな舞台が満喫できよう。未知なる大陸への挑戦」、伊藤康英「ラ・フォリア」、保科洋「復興」という人気作曲家の3作品が選ばれ、楽曲&演奏両面でのレベルの高さが披露される。中でも、歴史的な定旋律を「青少年のための管弦楽入門」風に再構築した「ラ・フォリア」の録音で聴くTKWOの名人芸は、ぜひとも生で体験したい。海外組は、リード「音楽祭のプレリュード」、V.ウィリアムズ「イギリス民謡組曲」、スパーク「ドラゴンの年」という定番3曲。ここでは、TKWOにもゆかりのある古典的名作の、現代における最高のパフォーマンスを満喫できる。特に後半2曲のイギリスものは、当地でキャリアを積んだ藤岡のシンパシー溢れる表現が、新鮮な感動をもたらすに違いない。 渾身のタクトで描かれるオリジナル名作の真髄を、存分に堪能しよう!ウィーン・サロン・オーケストラ ウド・ツヴェルファー ©K.Hayashi

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