eぶらあぼ 2016.12月号
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160■新刊『孤独な祝祭 佐々木忠次』 今年4月に死去した名プロデューサー、佐々木忠次(日本舞台芸術振興会、東京バレエ団・代表)を描いたドキュメントが文藝春秋から刊行された。副題に「バレエとオペラで世界と闘った日本人」とあるように、日本で初めてミラノ・スカラ座、ウィーン国立歌劇場の引っ越し公演を実現させ、自ら代表を務めた東京バレエ団のために、鬼才モーリス・ベジャールに名作『ザ・カブキ』を委嘱、海外で上演するなど、我が国の舞台シーンに多大な功績を残した。そのドラマティックな生涯を、様々なエピソードを交えて綴る。■訃報:ゾルタン・コチシュ氏 ピアニストで指揮者のゾルタン・コチシュ氏が11月6日死去した。享年64。 コチシュ氏は1952年ハンガリーのブタペスト生まれ。18歳でハンガリー放送ベートーヴェン・コンクールで優勝、以来国際的に活躍し、70年代にはアンドラーシュ・シフ、デジュー・ラーンキと共に“ハンガリー三羽烏”と呼ばれた。83年イヴァン・フィッシャーと共にブダペスト祝祭管弦楽団を創設。87年から指揮台に立つようになった。97年よりハンガリー国立フィルハーモニー管弦楽団の音楽監督を務めた。今年10月の同フィル日本公演で来日する予定だったが、体調不良によりかなわなかった。たことに感謝しています。日本は私にとって特別な国であり、長く音楽を通した活動に関われることは大きな喜び。また、天皇陛下の御名の下の叙勲は特別な意味を持っています。私を支えてくださっている全ての方々と共にこの栄誉を受けたいと思います」とコメントを寄せた。平成17年、旭日小綬章。■2016年の「第九」演奏状況 年末恒例の「第九」演奏回数を、『ぶらあぼ』2016年12月号巻末「12月のコンサート」掲載の情報をもとに編集部で集計した。★演奏回数ランキング*1●地域別全国164(188)/東京・関東81(91)/近畿42(52)/北海道・東北8(9)/中部17(19)/中国・四国7(7)/九州・沖縄9(10)●オーケストラ別*212回 日本フィル(10)/7回 読響(9)/6回 東京フィル(6)大阪フィル(6)関西フィル(6)群響(5)京響(5)/5回 N響(5)新日本フィル (5)/4回 東響(6)九響(4)/3回 都響(4)東京シティ・フィル(3)セントラル愛知響(3)名フィル(2)●会場別*312回 サントリーホール(11)/7回 東京芸術劇場(9)/6回 ザ・シンフォニーホール(7)/5回 東京文化会館(5)/4回 東京オペラシティ コンサートホール(5)NHKホール(4)横浜みなとみらいホール(4)/3回 京都コンサートホール(5)フェスティバルホール(4)オーチャードホール(3)*1)オーケストラと合唱団による全曲演奏のみ。( )内の数は昨年のデータ。上記集計に含まれていない、第4楽章のみの演奏やピアノ伴奏による演奏などの「第九」演奏会については、全国から47公演の情報が寄せられている(2016.11/10現在)。*2)*3)2回以下は省略。スタインウェイ・ジャパンが発行しているカレンダーの2017年版のテーマは、17年2月に同社が創立20周年を迎えることから「Life with Masterpieces ―スタインウェイ・ジャパン20周年の扉―」。これまでに発表されたLimited Editionなど、最高峰のクラフトマンシップにより生み出されたさまざまな美しいピアノの写真が掲載されている。カラー4色刷りBOOK型で、サイズは横310ミリ×縦240ミリ(吊るした状態では縦480ミリ)。このカレンダーを3名様にプレゼント。【応募方法】ハガキにて必要事項をご記入の上、以下の宛先までお送り下さい。 応募宛先:〒102-0073 東京都千代田区九段北1-3-6 セーキビル4F 東京MDE「ぶらあぼ」編集部 「スタインウェイ2017年カレンダー」プレゼント係 必要記入事項:氏名、住所、電話番号*お送り頂きました個人情報は抽選及び当選の発表のみに使用し、他の目的には使用致しません。応募締切:2016年12月12日(月) 当日消印有効当選発表:当選者への発送をもって、発表にかえさせて頂きます。スタインウェイ2017年カレンダー 読者プレゼントスタインウェイ・ジャパンhttp://www.steinway.co.jp/3名様孤独な祝祭 佐々木忠次 バレエとオペラで世界と闘った日本人追分日出子 著文藝春秋 ¥1800+税
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