eぶらあぼ 2016.11月号
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219コンサートギャラリーチケット発売情報News & TopicsNew Release Selection新譜情報TV&FMBooks海外公演情報ぶらPAL今月の注目公演公演情報東京大学・同大学院で美学を修めた後、ウィーン国立音大に学び、欧州各地で活躍するチェリストの平野玲音。聴き手に純粋な音楽体験をもたらす好評シリーズ「Reine pur」第11弾は、「モーツァルトとベートーヴェン」と題して。ピアノの村本麻里子と共演し、ベートーヴェンのソナタ第2番や「《魔笛》の主題による12の変奏曲」に、モーツァルトの息子フランツ・クサーヴァーや、2人の師アルブレヒツベルガーの作品も。名演の生まれるところ、必ずこの人の歌声がある。そう言っても過言ではあるまい。東京芸大からミュンヘン音大大学院、ウィーン国立音大に学び、小澤征爾や準・メルクルら名指揮者との檜舞台で活躍を続けて来たテノールの松原友。共演にピアノの重鎮・小林道夫を迎えてのステージは、シューベルト「白鳥の歌」、ベートーヴェン「遥かなる恋人に」と2つの名歌曲集に、若き楽聖の傑作「アデライーデ」を添えて。男たちが紡ぐ、スタイリッシュな響きを聴け! 吉川武典、桒田晃、岸良開城、門脇賀智志という、第一線オーケストラで活躍する名手4人によって結成された「トロンボーン・クァルテット・ジパング」。17回目のステージは、委嘱作のR.ロジャース「サウンド・オブ・ミュージック」からの編曲の初演に、B.リンやG.ジェイコブなどの作品を。女性のみによるアンサンブル「JYOSHI KAI」もゲストで登場、D.ゴーの組曲で華を添える。半世紀以上にわたり、第一線で疾走し続けるピアノの小林道夫は、ソリストとしてはもちろん、声楽や器楽の伴奏でも、卓越した手腕を発揮してきた。やはり声楽伴奏に力を注ぐ俊英・赤塚太郎と共に臨むステージは、彼らの“伴奏家”としての顔に光を当てたオール・シューベルト。メゾソプラノの愛甲久美を迎えて、「春に」「野ばら」「魔王」などリートの傑作のほか、「幻想曲 ヘ短調」など連弾作品も披露する。生誕150年を迎えた、近代フランスの鬼才エリック・サティ。パリとベルリンに学び、国際的に活躍する俊英ピアニストの福間洸太朗が、「ジムノペディ第1番」や「グノシエンヌ第1番」「ジュ・トゥ・ヴ」など、エスプリと皮肉を纏った佳品に加え、ドビュッシーやプーランクら親交のあった作曲家の作品も弾く。大分県立美術館での「フランス絵画とともに」展の連携企画で、加藤康彦副館長によるプレトークも。20年近くN響のコンサートマスターを務めた後、わが国を代表するヴァイオリニストとして活躍を続ける徳永二男。楽壇生活50周年を迎えた名匠が、東京フィルのコンマス三浦章宏を筆頭に、実力派の若手奏者で特別に編成したアンサンブルをバックに、ヴィヴァルディ「四季」をはじめ、珠玉の名曲を弾く。バッハの二重協奏曲では俊英・小林美樹と共演。「若手パワーに負けないよう、頑張りたい」と徳永は意気込む。平野玲音(チェロ)Reine pur第11回 モーツァルトとベートーヴェン松原 友(テノール)エリック・サティ生誕150年記念サティをめぐる音楽と絵画二人の伴奏家の芸術 小林道夫&赤塚太郎~シューベルトの歌曲とピアノ連弾曲~トロンボーン・クァルテット・ジパング Vol.17徳永二男(ヴァイオリン)の“四季”11/29(火)19:00ムジカーザ11/26(土)14:00東京文化会館(小)11/19(土)14:00iichiko音の泉ホール11/30(水)19:00 サンエール かごしま、12/3(土)17:00ヤマハホール、12/11(日)15:00 八女市民会館 おりなす八女11/27(日)19:00杉並公会堂11/23(水・祝)14:00狛江 エコルマホール平野玲音 ©篠原栄治赤塚太郎小林道夫福間洸太朗 ©Takuji Shimmura©深谷義宜/aura.Y2徳永二男 ©K.Miura

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