eぶらあぼ 2016.10月号
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214CDCDCDCDベルリオーズ:幻想交響曲/ミュンシュ&日本フィルPANDASTIC!! Live2016/ぱんだウインドオーケストラ4本のチェロのために/ラ・クァルティーナ今峰由香 プレイズ ベートーヴェンベルリオーズ:幻想交響曲リハーサル(ベルリオーズ:幻想交響曲&ラヴェル:「ダフニスとクロエ」第2組曲より)シャルル・ミュンシュ(指揮)日本フィルハーモニー交響楽団リード:アルメニアン・ダンス パートⅠ/ガーシュウィン:ラプソディ・イン・ブルー/バーンズ:詩的間奏曲/スパーク:宇宙の音楽石坂幸治、山田和樹(以上指揮)ぱんだウインドオーケストラ反田恭平(ピアノ)ポッパー:演奏会用ポロネーズ/J.S.バッハ:コラール「最愛のイエス、われらここにあり」BWV731/グリーグ:ソルヴェイグの歌/ピアソラ:ミケランジェロ70/マスカーニ:《カヴァレリア・ルスティカーナ》より間奏曲/クレンゲル:ユーモレスク 他ラ・クァルティーナ[藤森亮一、藤村俊介、銅銀久弥、桑田 歩(以上チェロ)]ヨセフ・モルナール(ハープ)ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第24番「テレーゼ」・第25番「かっこう」・第26番「告別」、ロンド op.51-1、創作主題による6つの変奏曲 op.34、サリエリの歌劇《ファルスタッフ》より「全く同じだわ」の主題による10の変奏曲、創作主題による6つのやさしい変奏曲 WoO77今峰由香(ピアノ)収録:1962.12/28、東京文化会館(ライヴ)オクタヴィア・レコードOVCL-00599 ¥2700+税収録:2016.3/20、東京芸術大学奏楽堂(ライヴ)日本コロムビアCOCQ-85296 ¥2500+税マイスター・ミュージックMM-3086 ¥3000+税ナミ・レコードWWCC-7818 ¥2500+税シャルル・ミュンシュが1962年に来日して日本フィルを3演目5回指揮。そのライヴ録音のマスターテープが発見され、ブラームスのCD化が話題を呼んだ。当盤はその第2弾。ミュンシュの「幻想」といえばパリ管との名盤がすぐ思い浮かぶが、これはそれに匹敵する。第2楽章の弦のしなやかさや全体の合奏精度では敵わないものの、両端楽章の緊張感漲る中での美しさ、灼熱のエネルギーと激情では凌駕している。ライヴの圧倒的な高揚には感動を禁じ得ない。付録の「幻想」「ダフニス」組曲のリハーサル収録も大変貴重だ。間違いなく今年のベスト盤の一つ。(横原千史)東京芸大の若き同窓生らによる超絶技巧な吹奏楽団、待望の第2弾はデビューCD発売を記念して母校の奏楽堂で行われた完売公演を収録したライヴ盤。前作は人気テーマらの仰天カヴァーで魅せたが、今回は当日演奏された吹奏楽オリジナルをメインに収録。注目はゲスト指揮者に山田和樹を迎えた2曲。先ずガーシュウインの「ラプソディ・イン・ブルー」は話題のピアニスト反田恭平との初共演で旭井翔一の新アレンジが炸裂。一方のお馴染みバーンズの「詩的間奏曲」では目の前に美しい情景を浮かびあがらせてくれる。行けなかった人も、あの興奮を再び! という人も。(東端哲也)2001年のファースト・リリースから15周年を迎える人気チェロ・クァルテット。当盤は、過去に発表したCD10枚から選りすぐったベスト盤だ。彼らは、ヴァイオリンに近い音域とフレーズから、チェロ本来の低音とスケール感までを自在に駆使。チェロ4本とは思えない豊麗な演奏が魅力だ。ここには時代も様式も異なる多彩な14曲を収録。マスカーニ《カヴァレリア・ルスティカーナ》間奏曲では、共演の名ハープ奏者ヨセフ・モルナールの滋味深いハープとの絡みも聴きどころ。また解説書には、バッハ「最愛のイエス〜」のミニチュア・スコアが収録されているもの嬉しい。(渡辺謙太郎)ベートーヴェンの温かさや優しさやユーモアといった“明るい”面に焦点をあてたアルバムだ。愛らしい第24番「テレーゼ」、快活な第25番「かっこう」、惜別の情に満ちた第26番「告別」と、性格の全く異なる一連のソナタを取り上げる。さらに、微笑みがこぼれるような「ロンド op.51-1」、「創作主題による6つのやさしい変奏曲 WoO77」を通じ、ベートーヴェンの多様な“明”を聴かせる。演奏はミュンヘン国立音大のピアノ科教授に就任し、ヨーロッパで堅実な活躍をみせている今峰由香。到達しがたい真のスタンダードともいえる、誠意溢れる演奏だ。(飯田有抄)
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