eぶらあぼ 2016.10月号
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206■トヨタ コレオグラフィーアワード 2016 で平原慎太郎がダブル受賞 「トヨタ コレオグラフィーアワード 2016」の最終審査会が8月6日、世田谷パブリックシアターで行われた。201組221名の応募の中からファイナリスト6名が振付作品を上演し、平原慎太郎が「次代を担う振付家賞」および「オーディエンス賞」を受賞した。 「次代を担う振付家賞」受賞者には、17年度にシアタートラムにて受賞者公演を実施、その作品製作費の一部として200万円がトヨタ自動車株式会社から支援される他、金沢21世紀美術館からは作品創作のための施設(稽古場・宿泊施設など)が提供される。 同アワードは、トヨタ自動車株式会社が社会貢献活動の一環として、次代を担うダンスの振付家を発掘・育成することを目的に2001年より開催。今回の第10回を区切りとして、最終開催となった。トヨタ コレオグラフィーアワードhttp://www.toyota.co.jp/tca■東京交響楽団が2017/18シーズン ラインナップを発表 東京交響楽団が音楽監督ジョナサン・ノットの4年目となる2017/18シーズンのラインナップを発表した。ノットは、定期演奏会4回、川崎定期演奏会2回、東京オペラシティシリーズ2回、名曲全集1回の計6演目9公演へ登場。自身のメインレパートリーとする後期ロマン派を中心に、古典から現代作品まで幅広い作曲家の作品を演奏する。 定期演奏会では、ソリストに藤村実穂子らを迎えマーラーの交響曲第2番「復活」と、細川俊夫「嘆き」を組み合わせて披露(7/15,7/16)。リゲティ「ハンブルク協奏曲」とベートーヴェン交響曲第3番「英雄」(12/2)、そしてファン待望のブルックナーの交響曲第5番(5/20,5/21)など大作がずらりと並ぶ。なお5月定期では、ジャズピアニスト小曽根真との共演が実現、モーツァルトのピアノ協奏曲第6番を披露するのも話題。また、ラヴェル「ボレロ」とシェーンベルク「管弦楽のための変奏曲」などを“変奏”というテーマでくくるプログラムも期待される(10/21)。 東京オペラシティシリーズでは、ハーマン「タクシードライバー」、バートウィッスル「パニック」、ベートーヴェン交響曲第8番というユニークなカップリング(5/13)、ハイドンとモーツァルトという古典派二大巨頭の作品尽くし(10/15)が演奏される。 そのほか、桂冠指揮者の秋山和慶は両腕のないホルン奏者、フェリックス・クリーザーと共演(6/24)、2020年オリンピック・パラリンピックへ向けて、スポーツ名曲選も指揮する(11/25,11/26)。桂冠指揮者のユベール・スダーンは、レーガー、ダンディ、ドヴォルザーク「新世界より」をとりあげる(11/14)。大友直人指揮による千住明のオペラ《滝の白糸》(演奏会形式)にも注目したい(8/20)。 また、02年から始まった年4回の「こども定期演奏会」の17年のテーマは「楽器ア・ラ・カルト」。楽器にスポットを当ててその魅力を紹介する。 定期演奏会定期会員券は11月1日から発売される。東京交響楽団http://tokyosymphony.jp■『ローム ミュージック ファンデーション × 新国立劇場』企画展 『オペラの扉』 を開催 ローム ミュージック ファンデーションが、今年1月に京都・岡崎地域にオープンしたロームシアター京都のパークプラザ「ミュージックサロン」で9月27日から11月30日まで企画展『オペラの扉』を開催する。入場無料。 ミュージックサロンは、ローム ミュージック ファンデーションと京都市音楽芸術文化振興財団が共同運営する常設の音楽総合体験施設。10月の新国立劇場オペラ「高校生のためのオペラ鑑賞教室・関西公演 」《フィガロの結婚》の上演にあわせ、ローム ミュージック ファンデーションが支援するこれまでの鑑賞教室の軌跡と新国立劇場の取り組みを紹介。舞台衣裳や模型、写真、資料などが展示される。 「高校生のためのオペラ鑑賞教室・関西公演 」《フィガロの結婚》(10/26、28)は残席がある場合、当日券を一般・大人にも販売する。ローム ミュージック ファンデーションhttp://micro.rohm.com/jp/rmfロームシアター京都 http://rohmtheatrekyoto.jp新国立劇場 http://www.nntt.jac.go.jp 展示パース図 写真提供:新国立劇場ジョナサン・ノット ©K.Miura
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