eぶらあぼ 2016.10月号
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205コンサートギャラリーチケット発売情報News & TopicsNew Release Selection新譜情報TV&FMBooks海外公演情報今月の注目公演公演情報ぶらPAL■尾崎未空がピティナ・ピアノコンペティ ション特級グランプリを獲得 第40回ピティナ・ピアノコンペティションの特級グランプリが尾崎未空(おざき・みそら)に決定し、8月22日に都内で表彰式が行われた。 尾崎は1996年生まれ。2009年ショパン国際ピアノコンクール in ASIA 中学生部門アジア大会金賞、16年浜松国際ピアノアカデミーコンクール第3位などの入賞歴があり、東京フィル、リトアニア響、ミネソタ管等と共演している。現在は、昭和音楽大学3年に在学中。8月21日の本選では、岩村力の指揮する東京交響楽団とプロコフィエフのピアノ協奏曲第3番を弾いた。「プロコフィエフの3番は前から好きな曲。今回、指揮者の方と合わせていくうちに、オーケストラのパートの重要性も学ぶことができた」と語り、影響を受けたピアニストとして、中村紘子の名を挙げた。「今後は多くのお客様に喜んでもらえる演奏をしていきたい」と抱負を語った。全日本ピアノ指導者協会(ピティナ)http://www.piano.or.jp■木嶋真優が上海アイザック・スターン 国際ヴァイオリン・コンクールで優勝 8月14日から9月2日まで上海で行われていた「第1回上海アイザック・スターン国際ヴァイオリン・コンクール」でヴァイオリニストの木嶋真優が優勝した。 同コンクールは名ヴァイオリニストであり教育者としても多くの功績を残した故・アイザック・スターン氏の名前を冠しており、審査員にマキシム・ヴェンゲーロフ、ザハール・ブロン、ボリス・クシュニールなどが名を連ねている。 受賞に際し、「世の中で何が起こっても、音楽は全ての人を繋げることを少しでも示せたのでしたら、とても嬉しく思います。今回の優勝が、長い音楽家人生の第一歩になれば」とのコメントを寄せた。 木嶋は、兵庫県神戸市生まれ。ケルン音楽大学、同大学院を首席で卒業。2000年第8回ヴィエニャフスキ国際ヴァイオリン・コンクール・ジュニア部門にて日本人として最年少で最高位(1位なしの2位)入賞、11年ケルン国際音楽コンクール優勝。ヨーロッパを中心に活動している。ジャパン・アーツhttp://www.japanarts.co.jp■日本人若手演奏家が海外コンクール で躍進 欧米各地で行われたコンクールで、日本人若手演奏家がそれぞれ入賞、受賞する躍進が続いた。 まず、ロシアで3年に一度行われているノヴォシビルスク国際ヴァイオリンコンクールのシニア部門で小川恭子(桐朋学園大学研究科1年)が第1位及び特別賞に輝いた。小川は2007年シュポア国際コンクール第2位や、昨年の日本音楽コンクールで第1位及び岩谷賞、レウカディア賞、鷲見賞、黒柳賞、E.ナカミチ賞、増沢賞も併せて受賞するなど、国内外のコンクールでの受賞歴多数。 同じくロシアで行われた第1回ウラジーミル・スピヴァコフ国際ヴァイオリンコンクールで、ザルツブルク在住の鈴木舞(ザルツブルク・モーツァルテウム音楽大学)が第2位に入賞し、マリア・ストレニコワ(クレモナ,イタリア)作のヴァイオリンと賞金が授与された。鈴木は06年に日本音楽コンクール第2位入賞のほか国内外のコンクールで多くの賞を受賞している。15、16年ローム ミュージック ファンデーション奨学生。 アメリカで行われたジーナ・バッカウアー国際ピアノコンクールのジュニア部門で、愛知県の中学2年生・進藤実優(14歳)が第3位に入賞、ヤング・アーティスト部門では東京音楽大学付属高校3年・藤田真央(17歳)が第3位に入賞した。同コンクールは昨年のショパンコンクールの入賞者や、福間洸太朗、小林愛実らを輩出するなど、若い音楽家の登竜門として知られている。 ドイツで行われた第65回ミュンヘンARD国際音楽コンクール・ハープ部門では、景山梨乃(東京交響楽団首席ハープ奏者)が、第3位を受賞した。同コンクールは容易に第1位を出さないことでも知られ、国際コンクールの中でも最難関のひとつ。景山はこれまでに日本ハープコンクール第1位、リリー・ラスキーヌ国際ハープコンクール第2位(1位なし)など数多くの受賞歴をもつ。写真提供:一般社団法人 全日本ピアノ指導者協会©Keiichi Suto

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