eぶらあぼ 2016.10月号
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97平原誠之ピアノ・コンサート10/5(水)19:00 紀尾井ホール問 スウィング03-6804-6615http://masayuki-hirahara.com平原誠之(ピアノ/作曲)& 今井清隆(ミュージカル俳優)新たなるエンターテインメントの誕生取材・文:高坂はる香Interview “魂を奏でるピアニスト”と呼ばれ、演奏活動のみならず、楽曲提供、故・本田美奈子.が残した詩への作曲と未発表音源への伴奏など、多方面で活躍する平原誠之。彼が10月、ジャン・バルジャンやファントムなどを演じた名ミュージカル俳優、今井清隆と共演する。第1部が平原の独奏によるクラシック曲や自作曲、そして第2部が「ミュージカルの世界」という構成だ。 平原「昔からミュージカルが大好きで、これまでにも演奏会でミュージカル・ナンバーを取り上げてきました。そんな中、主催者の方が今井さんを昔からご存知で、共演したらおもしろいのではとご提案くださったのです」 今井「平原さんのピアノを聴いて圧倒されました。彼の演奏に涙を流す方がたくさんいるといいますが、そこには言葉で説明できない不思議な力が働いているのでしょう。僕は普段、歌に合わせて“伴奏”してくれるピアノと共演することが多いですから、一台でオーケストラのような表現をする彼と果たして一緒に歌えるだろうかと不安になったくらい(笑)。でも、冒険してみるのもおもしろそうだなと」 平原がミュージカルに興味を持ったのは、実は子供のころから長らく芝居を勉強していたことによるのだという。 平原「俳優学校に通ったり、歌舞伎を習ったりしていたので、10代の頃は、音楽と芝居、どちらを選ぼうかと揺れ動いていました。それが、阪神・淡路大震災復興記念クラシックフェスティバル音楽コンクール作曲部門で金賞を受賞(1999年)したことをきっかけに、音楽の道を選んだのです。ですから今井さんのような名俳優と共演できて光栄です。先日舞台を拝見したのですが、ご自身の生きざまが全て表れるかのような圧倒的な存在感がありました」 プログラムは、今井がこれまで主役を演じてきた『レ・ミゼラブル』『オペラ座の怪人』などの曲目を予定。 今井「紀尾井ホールという響きの良い空間で歌うことを楽しみにしています。ミュージカルでは物語にそって気持ちを作っていきますが、コンサートの場合、短い1曲で役に入り、起承転結を表現するので、また違った気持ちで臨むことになります」 平原「例えば『レ・ミゼラブル』ならジャベール、『オペラ座の怪人』ならクリスティーヌと、今井さんの相手役をピアノの音で表現したいと考えています。今井さんが最も輝くオリジナル編曲を用意するつもりです。今まで見たことのないような新しい世界を届けたいと思います」 そんな平原に対し、「彼のキャラクターを知って、ますます初共演への期待が膨らんできた!」と今井。二人が起こす化学反応に期待しよう。10/26(水)、10/27(木)、10/28(金)各日19:00、10/29(土)14:00サントリーホール ブルーローズ(小)問 クラシック事務局0570-012-666 http://www.fujitv.co.jp/classic-barClassic Bar ~in Blue Rose vol.4~シャンパンと音楽を愉しむ大人の時間文:渡辺謙太郎林 美智子 ©Toru Hiraiwa村治奏一 ©Satoshi Oono クラシック音楽とお酒の素敵なマリアージュ。サントリーホール・ブルーローズで開催されている人気シリーズ『Classic Bar~in Blue Rose』が、4回目の開催を迎える。 今回のテーマは、美しい泡立ちと芳醇な味わいが魅力の「シャンパン」。前半は、シニアワインアドバイザーの久保將が、シャンパンをより身近に愉しむ秘訣を紹介。瑞々しさとエレガントさを備えた名酒「ローラン・ペリエ」と、久保お薦めのスパークリングワインの計2杯が提供されるのも魅力だ。 後半は、人気アーティストの村治奏一(ギター 10/26,10/27)や林美智子(メゾソプラノ 10/28,10/29)の公演(全4公演)。村治は、得意曲のJ.S.バッハ「プレリュードとアレグロ(BWV998)」や自作曲などを演奏。一方、林はビゼー「ハバネラ」、マスネ「エレジー」などの名曲を歌う予定だ。演奏の合間にはトークも交えるので、カジュアルかつほろ酔いの空間で、本格的なクラシック音楽を楽しもう。左:平原誠之 右:今井清隆 Photo:M.Otsuka/Tokyo MDE
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