eぶらあぼ 2016.9月号
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165コンサートギャラリーチケット発売情報News & TopicsNew Release Selection新譜情報TV&FMBooks海外公演情報今月の注目公演公演情報ぶらPAL■クーパー国際コンクール ピアノ部門で山﨑亮汰が優勝 アメリカ・クリーヴランドで行われた「2016 クーパー国際コンクール」ピアノ部門で山﨑亮汰(17歳)が優勝した。 クーパー国際コンクールは、2010年から隔年でピアノ、ヴァイオリン部門が交互に行われているジュニアコンクールの新たな登竜門。15年のショパンコンクール、チャイコフスキーコンクールの入賞者らを輩出している。 山﨑は、1998年福島県郡山市生まれ。現在、福島県内の公立高校3年に在学中。これまでに2012年ジーナ・バッカウアー国際ピアノコンクールジュニア部門優勝、13年第6回福田靖子賞選考会第1位、14年ピティナ・ピアノコンペティション特級グランプリなど数々の賞を受賞。 山﨑は受賞に際し「優勝することももちろん嬉しいですが、一番の目標はファイナルで憧れのクリーヴランド管弦楽団と共演することだったので、それが叶ってとても嬉しい。音楽的にも技術的にもステージでさらに発揮できるという自分の長所をお客様に伝えていきたい」と語った。クーパー国際コンクールhttp://www.oberlin.edu/cooper■第20回国際バッハコンクール オルガン部門で冨田一樹が優勝 7月7日から7月15日にかけてドイツのライプツィヒで行われた、第20回「国際バッハコンクール」のオルガン部門で冨田一樹が優勝し、併せて聴衆賞も受賞した。同部門での日本人の優勝は初。 国際バッハコンクールは、隔年で行われ、今年はオルガン、声楽、チェロの3部門が行われた。1950年第1回のオルガン部門ではカール・リヒターが優勝している。 冨田は、大阪音楽大学オルガン専攻を最優秀賞を得て首席で卒業。オルガンを土橋薫、ピアノを大竹道哉の各氏に師事。現在、ドイツ・リューベック音楽大学大学院オルガン科に在学中。オルガンをアルフィート・ガスト(聖ヤコビ教会オルガニスト)、古楽をハンス・ユルゲン・シュノールの各氏に師事。編曲家、指揮者としても活躍。 受賞に際し冨田は、「今回のバッハ国際コンクールは過酷なもので、2時間以上の演奏プログラム、作品の演奏難易度の高さ、相手は様々なコンクールで優勝経験のあるオルガニストたちといった、数々の逆風が吹く中で取り組んでいました。コンクールを受けること自体が初めてという事もあり、強いプレッシャーを感じながらも音楽的に演奏できるかどうか、自分自身との挑戦でもありました。今回の受賞はたくさんの応援に応えることができたという意味でも、とても嬉しく思っております」と語った。国際バッハコンクールhttp://www.bachwettbewerbleipzig.de■ドミニク・ペカット国際ヴァイオリン・ コンクール2016で正戸里佳が優勝 フランスで開催された「ドミニク・ペカット国際ヴァイオリン・コンクール2016」で、フランス在住のヴァイオリニスト正戸里佳が第1位と聴衆賞を受賞し、副賞として弓製作部門第1位の弓と賞金を獲得した。 同コンクールはヴァイオリン部門と弓製作部門からなり、フランスの弓製作者として名高いドミニク・ペカットの名を冠している。 正戸は、広島市出身。桐朋学園大学ソリスト・ディプロマコースを経て、09年渡仏。パリ国立高等音楽院修士課程をプルミエ・プリ(1等賞)で修了。06年第51回パガニーニ国際ヴァイオリン・コンクール第3位に入賞している。アスペンhttp://www.aspen.jp■ヴァルナ国際バレエコンクールで日本 出身者6名が入賞 ブルガリアの東部ヴァルナで開かれた若手バレエダンサーの登竜門「ヴァルナ国際バレエコンクール2016」の受賞者が7月28日に発表され、日本出身者6名が入賞した。 シニア部門では、カナダのロイヤル・ウィニペグ・バレエ団所属の白井沙恵佳が女性部門で第2位、スロベニア国立バレエ団マリボル所属の中島麻美と大巻雄矢が女性部門と男性部門でそれぞれ第3位に入賞した。 また、ジュニアの女性部門で金原里奈、男性部門で益田隼、韓国籍で三重県出身の金世友の3名が第2位に輝いた。 同コンクールは1964年に創始され、世界の主要バレエコンクールの中で最も長い歴史を誇る。現在は隔年で開催されており、森下洋子やシルヴィ・ギエム、ウラジーミル・マラーホフらを輩出する等、権威のあるコンクールとして知られる。ヴァルナ国際バレエコンクールhttp://www.varna-ibc.org冨田一樹7月26日の会見より 写真提供:一般社団法人 全日本ピアノ指導者協会
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