eぶらあぼ 2016.7月号
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鈴木「私のリサイタルはバッハ親子の作品を選び、フルート・ソナタとして知られている変ホ長調のソナタやC.P.E.バッハのオーボエ・ソナタを、バッハ・コレギウム・ジャパンで共演しているオーボエの三宮正満さんと演奏します。パルティータ第2番を弾くのは学生時代以来ですけれど、舞曲集でありながら受難曲のような味わいも感じられる作品ですね」渡邊「イタリア協奏曲は、その後に行われる協奏曲のコンサートへもつながってくる、いい選曲ですね」大塚「渡邊さんと僕のデュオ・リサイタルでは、ブランデンブルク協奏曲第6番やフランソワ・クープランの作品などをデュオに編曲した珍しいものを演奏します。チェンバロ協奏曲にもカンタータのシンフォニアを編曲したものがありますし、そうしたバッハのチェン鈴木優人 × 渡邊順生第4回 J.S.バッハ 特別座談会Information取材・文:オヤマダアツシ 写真:武藤 章チェンバロ・フェスティバル in 東京 第4回 J.S.バッハ〈主な演奏会〉7/1(金)19:15 曽根麻矢子 チェンバロ・リサイタル7/2(土)13:00 鈴木優人 チェンバロ・リサイタル    16:00 J.S.バッハ チェンバロ協奏曲 全曲演奏会 第1回7/3(日)13:00 渡邊順生 & 大塚直哉 デュオ・リサイタル    16:00 J.S.バッハ チェンバロ協奏曲 全曲演奏会 第2回浜離宮朝日ホール 問 朝日ホール・チケットセンター03-3267-9990 http://www.asahi-hall.jp/hamarikyu※フェスティバルの詳細は上記ウェブサイトでご確認ください。※WEBぶらあぼ(http://ebravo.jp)では、この座談会のロング・バージョンを掲載いたします。こちらもぜひお読みください。渡邊順生バロ・エンタテインメント精神を楽しもうという企画。渡邊さんが演奏するルイ・クープランの組曲や、僕が弾くバッハの無伴奏ヴァイオリン・ソナタ(BWV964)も名曲です」鈴木「バッハはチェンバリストにとっては宝の山ですし、掘っても掘っても山が崩れる気配すら見せないので、無力感さえおぼえますけれど、これだけの作品を並べても動じないのが凄いですね」曽根「私たちもお客様にとっても、予想がつかない3日間になると思います」 5回あるコンサートのほかにも、植山けい、野澤知子という2人のチェンバリストによるレクチャー・コンサートや子供のための教室、楽器が弾ける体験コーナーなど盛りだくさんの企画が。通い詰めたい“フェスティバル”が繰り広げられるのだ。鈴木優人27

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