eぶらあぼ 2016.7月号
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189コンサートギャラリーチケット発売情報News & TopicsNew Release Selection新譜情報TV&FMBooks海外公演情報ぶらPAL今月の注目公演公演情報日本を代表するサキソフォニストである雲井雅人(ソプラノ)を中心に、その薫陶を受けた佐藤渉(アルト)、林田和之(テナー)、西尾貴浩(バリトン)という精鋭たちで組織されたサックス四重奏団。同門ならではの均質な発音で、聴衆を魅了している。今回は、フランスの名手ジャン=イヴ・フルモー(ソプラノ)を迎えて。チマローザ「オーボエ協奏曲」やシュナイダー「万物流転」ほか、多彩に披露する。プロの演奏家の育成を目的に、世界的に活躍する音楽家を講師に迎え、ローム ミュージック ファンデーションが毎年開いている『音楽セミナー』。25回目は管楽器クラスを開講、1週間のレッスンが行われ、その成果を披露するステージも開催。受講生によるソロやアンサンブルはもちろん、フルート工藤重典、オーボエ古部賢一ら講師陣によるロッシーニ《セビリアの理髪師》序曲(木管五重奏版)など、妙技も愉しめる。新たな響きへの扉が、また開かれる。雅楽の古典のみならず、現代曲や即興演奏、様々なジャンルとのコラボレートを通じて、篳篥の音色の可能性を切り拓いて来た中村仁美。6度目のリサイタルでは、篳篥や大篳篥などさまざまな種類の篳篥を操る。共演には、メイ(トルコの篳篥)の笠松泰洋や笙の石川高ら。伊左治直や山口恭子、嶋津武仁、笠松による委嘱作の初演を中心に、雅楽古典も交えて。1980年代にパガニーニ、シベリウス、チャイコフスキーと3大国際コンクールを立て続けに制し、「ハイフェッツの再来」とも称される、ロシア出身のヴァイオリンの巨匠イリヤ・カーラー。ピアノの木村舞美子と共演するリサイタルには、ベートーヴェンの第9番「クロイツェル」とプーランク、イザイの無伴奏第3番、3つのソナタを核に、ヴィターリ「シャコンヌ」、ラヴェル「ツィガーヌ」と傑作を揃えた。2015年に開かれたショパン国際ピアノコンクールで、日本人として唯一のファイナリストとなり、話題を呼んだ小林愛実。7歳でオーケストラと共演を果たし、9歳で国際デビュー、既に国内外で活躍する逸材だ。今回は、ショパン「24の前奏曲」全曲をはじめ、リスト「巡礼の年 第2年『イタリア』」から「ダンテを読んで」など4曲に、ラヴェル「水の戯れ」を添えて。その瑞々しい音色を、たっぷり聴かせてくれる。知っているようで実は知らない、楽器の構造や歴史、技法などについて、演奏家が自らの言葉で語り、名曲と共に綴る好評シリーズ。今回は「声楽」がテーマで、ヨーロッパやオーストラリアなど国際的に活躍するソプラノの中嶋彰子が登場。ピアノのニルス・ムースをパートナーに、グリーグやJ.シュトラウスなど歌曲からジャズまで多彩に歌い、「自分自身が楽器」である、声楽家としての愉悦や秘密も語り尽くす。ローム ミュージック ファンデーション音楽セミナーコンサート2016 管楽器クラス午後のうるおいコンサート小林愛実(ピアノ)イリヤ・カーラー(ヴァイオリン)雲井雅人サックス四重奏団~ジャン=イヴ・フルモー氏を迎えて~中村仁美(篳ひちりき篥)葦の風 no.6 西域の篳篥 日本の篳篥楽器の秘密 シーズンⅡ 第5回 声楽 人間の身体が楽器 中嶋彰子(ソプラノ)7/24(日)14:00ロームシアター京都 サウスホール7/20(水)14:00相模女子大学グリーンホール7/14(木)19:00ムジカーザ7/29(金)19:00ヤマハホール7/22(金)19:00東京オペラシティ リサイタルホール7/20(水)13:30かつしかシンフォニーヒルズ アイリスホール中村仁美昨年のコンサートより ©佐々木卓男雲井雅人サックス四重奏団

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