eぶらあぼ 2016.7月号
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159コンサートギャラリーチケット発売情報News & TopicsNew Release Selection新譜情報TV&FMBooks海外公演情報今月の注目公演公演情報ぶらPALフィルハーモニー管弦楽団の音楽監督も務めている。メトロポリタン歌劇場http://www.metopera.org■2016年度武満徹作曲賞の受賞者が決定 2016年度武満徹作曲賞本選演奏会が5月29日、東京オペラシティ コンサートホールにて行われ、受賞者が決まった。受賞者と作品は以下の通り。 【受賞者・作品】第1位 ミヒャエル・ゼルテンライク(イスラエル) 「ARCHETYPE」(賞金80万円)第1位 茂木宏文(日本) 「不思議な言葉でお話しましょ!」(賞金80万円)第2位 パク・ミョンフン(韓国) 「triple sensibilities」(賞金70万円)第2位 中村ありす(日本) 「Nacres」(賞金70万円) 「武満徹作曲賞」は、より創造的な音楽文化の可能性を育むため、東京オペラシティ文化財団が世界の次代を担う若い世代に新しい音楽作品の創造を呼びかけ、ただ一人の作曲家が審査員をつとめるというユニークさと、受賞者のその後の活躍などで世界的に知られている。今年の審査員は、一柳慧。 一柳は、ファイナリストについて「今日お聴きいただいた4人の作曲家は、それぞれ自立して音楽の創作と、非常に真面目に、しかも丁寧に向き合っている点では4人とも同じだと思いました。十分熟慮し、念入りに取り組んだその姿勢に対して、敬意を表したい」と評した。 2017年度は、ハインツ・ホリガーを審査員に迎え、2017年5月28日に本選演奏会が行われる。武満徹作曲賞https://www.operacity.jp/concert/award本選演奏会の模様はNHK-FMで放送予定。NHK-FM「現代の音楽」(毎週日曜8:10〜9:00)放送日:未定■第6回 仙台国際音楽コンクール・ヴァ イオリン部門の優勝者が決定 5月21日からスタートした第6回仙台国際音楽コンクール・ヴァイオリン部門のファイナルの結果が6月4日に発表された。順位は以下のとおり。第1位 チャン・ユジン(25歳/韓国)第2位 スティーヴン・キム(20歳/アメリカ)第3位 青木尚佳(24歳/日本)第4位 アンナ・サフキナ(21歳/ロシア)第5位 メルエルト・カルメノワ(23歳/カザフスタン)第6位 岡本誠司(21歳/日本) 優勝したチャン・ユジンは、1990年韓国生まれ。これまでに、2004年メニューイン・コンクール第3位、09年ソウル国際音楽コンクールで第4位、13年宗次エンジェル・ヴァイオリンコンクールで優勝し、ハノーファーやインディアナポリスのコンクールでも高い評価を得ている。 第1位の副賞として、仙台フィルハーモニー管弦楽団または日本の代表的なオーケストラとの共演、CD制作等がある。6月11日からは同コンクールのピアノ部門が始まっており、同月25日にはピアノ部門の入賞者が決定する予定。仙台国際音楽コンクール http://www.simc.jp■モントリオール国際音楽コンクールで 辻彩奈が優勝 カナダ・モントリオールで開催されたモントリオール国際音楽コンクールのヴァイオリン部門で18歳の辻彩奈が優勝した。辻は優勝の他に、André-Bachand賞(カナダ人作曲家よる課題曲演奏のベスト・パフォーマンス賞)、ベスト・セミファイナル・リサイタル賞、セミファイナルにおけるベスト・ソナタ賞、バッハ賞、パガニーニ賞も併せて受賞した。辻は岐阜県出身で東京音楽大学在学中。2013年には日本音楽コンクールのヴァイオリン部門で第2位に入賞している。なお、第3位には17歳の吉田南が入賞した。モントリオール国際音楽コンクールhttps://concoursmontreal.ca2016年度武満徹作曲賞審査員と受賞者 撮影:大窪道治 提供:東京オペラシティ文化財団入賞者記念ガラコンサートより 写真提供:仙台国際音楽コンクール

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