eぶらあぼ 2016.6月号
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67第34回 名古屋クラシックフェスティバル世界最高峰の豪華な顔ぶれが集結!文:笹田和人レ・ヴァン・フランセ 10/23(日)13:30ヘルベルト・ブロムシュテット(指揮) バンベルク交響楽団 11/1(火)18:45プラハ国立歌劇場《ノルマ》 11/3(木・祝)17:00ミッシャ・マイスキー(チェロ) 11/20(日)13:30マリス・ヤンソンス(指揮) バイエルン放送交響楽団 11/24(木)18:45ホセ・カレーラス(テノール) 11/30(水)18:30ベルリン・フィル八重奏団 2017.1/27(金)18:45愛知県芸術劇場 コンサートホールおよび大ホール5/28(土)発売 MY SEAT:発売中問 中京テレビ事業052-957-3333 http://cte.jp 1983年から毎年開催されている、「名古屋クラシックフェスティバル」。期間中には、世界的な超一流アーティストが続々と名古屋を訪れ、名演の花を咲かせる。34回目を数える今年も、愛知県芸術劇場コンサートホール・大ホールを舞台に、“世界最高峰”の豪華な顔ぶれによる全7公演がずらり。全公演を同じ席で愉しみたいなら、料金もお得な通し券「MY SEAT」が用意されている。 幕開けを告げるのは、「レ・ヴァン・フランセ」(10/23)。ベルリン・フィル首席フルート奏者のエマニュエル・パユ、現代最高のクラリネット奏者ポール・メイエら、世界的な管楽器の名手たちに、フランスの名ピアニスト、エリック・ル・サージュが加わった夢のアンサンブルだ。今回はプーランクの六重奏曲やシュポアの大五重奏曲ほか、佳品をたっぷりと。 名匠ヘルベルト・ブロムシュテットは、輝かしい歴史を誇るドイツの名門・バンベルク交響楽団を率いて、再び名古屋へと降臨(11/1)。ベートーヴェンの交響曲第6番「田園」と第5番「運命」を聴かせる。4年前にも同じコンビで登場し、交響曲第3、7番を披露。「演奏史に残る名演」と音楽ファンを騒然とさせただけに、今回も圧倒的な快演が期待できそう。 一方、常に“完璧”という言葉で称賛されるのが、現代最高のソプラノであるエディタ・グルベローヴァ。東欧随一の実力を誇る名門・プラハ国立歌劇場とのプロダクションで、ベルカント・オペラの最高傑作であるベッリーニの《ノルマ》に挑む(11/3)。「清らかな女神よ」をはじめ、名アリアに彩られる一方、超難曲としても知られるだけに、ディーヴァの技量と魅力が満喫できよう。 完璧な技巧と美しい音色は勿論、そこへ常に映し出す深い人間性で、聴衆の心を掴むチェロのミッシャ・マイスキー(11/20)。ステージでは、バッハの無伴奏組曲から第3番をはじめ、愛娘リリーのピアノを伴って、ピアソラ「グラン・タンゴ」やフォーレ「エレジー」、ヴァイオリン作品から編曲したフランクのソナタなど、魅力的な旋律でホールを満たす。 また、今年の元旦にウィーン・フィルのニューイヤー・コンサートへ3度目となる登場を果たすなど、「世界で最も人気の高い指揮者」の1人と言えるのが、ラトビア出身の巨匠マリス・ヤンソンス。2003年から首席指揮者としてコンビを組む、ドイツの名門・バイエルン放送交響楽団と共に、ハイドンの交響曲第100番「軍隊」とR.シュトラウス「アルプス交響曲」、120年を隔てた2つのオーストリアの傑作を共鳴させる(11/24)。 1970年のデビュー以来、檜舞台で活躍を重ね、“世界三大テノール”の一翼も担ったホセ・カレーラス。白血病も克服して素晴らしい歌声を披露し続け、社会貢献活動にも力を注ぐ。注目のリサイタルは、「スピリット・オブ・クリスマス」と題して(11/30)。アルバレス「祈り」など母国スペインの歌曲やイタリア民謡など、多彩に謳い尽くす。 そして、掉尾を飾るのが、「ベルリン・フィル八重奏団」(2017.1/27)。楽団が公認した初の室内楽団として結成から80年余り、常に首席級で構成され、“ベルリン・フィルのエッセンス”ともいうべき調べを紡いで来た。今回も、第1コンサートマスターの樫本大進ら名手が参加。シューベルトの八重奏曲やドヴォルザーク「5つのバガテル」ほかを披露する。ミッシャ・マイスキーエディタ・グルベローヴァベルリン・フィル八重奏団 ヘルベルト・ブロムシュテットホセ・カレーラスレ・ヴァン・フランセ ©wildundleise.de Georg Thumマリス・ヤンソンス ©BR Ackermann

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