eぶらあぼ 2016.6月号
157/211

170■横浜音祭り2016、9月から開催 横浜市内全域を舞台にクラシック、ジャズ、ポップス、日本の伝統音楽などオールジャンルのプログラムが繰り広げられる日本最大規模の音楽祭「横浜音祭り2016」が、オープニングとなる9月22日の「玉置浩二プレミアム・シンフォニック・コンサート」から11月27日まで67日間にわたり開催される。4月に都内で記者会見が行われ、澄川喜一(横浜アーツフェスティバル実行委員会委員長)、林文子(横浜市長・同委員会名誉委員長)、新井鷗子(横浜音祭り2016ディレクター)らが登壇し概要などを説明した。 林市長は「横浜音祭りを成功させ、文化芸術の活力を横浜市の内外に発信し、2020年のオリンピック・パラリンピック東京大会に向けて機運を高めてゆきたい」と述べ、新井ディレクターは「今回のコンセプトは“スーパーユニバーサル”。音楽のジャンル、世代、ジェンダー、障害の有無にかかわらず、あらゆる人たちが楽しめる300近いプログラムを実施したい」と語った。 このあと、開催期間中に出演する渡辺美里(歌手)、川畠成道(ヴァイオリニスト)、でんぱ組.inc(歌手)、別所哲也(俳優)らが登場しそれぞれ抱負を述べた。視覚障害をもつ川畠は、今回の話題の企画の一つである、完全に照明を消した状態で演奏を行う「ミュージック・イン・ザ・ダーク〜障がいとアーツ in 横浜」(11/3)に出演するにあたり「このステージは聴く人にとっても未知の体験になると思う。空気を通じた振動で伝わる音を肌で感じてほしい」と意欲をみせた。横浜音祭りhttp://yokooto.jp■第37回 霧島国際音楽祭 記者会見 『第37回 霧島国際音楽祭』が7月15日から8月7日まで、みやまコンセールを中心に開催される。4月21日の記者会見では、チェリストで同音楽祭音楽監督の堤剛、指揮者の下野竜也らが出席し、抱負を語った。 堤は、「この音楽祭は60を超えるコンサートとレベルの高い受講生が受講するマスタークラスの両輪を持ち、いろいろな意味で最も熱いフェスティバルであると思う。霧島の雄大な自然と音楽のハーモニーは、創設者のゲルハルト・ボッセ先生の目指されたものである。演奏家にとっても、マスタークラス受講者にとっても、刺激を与えられ、多くを学べる場であると信じている」と述べた。 下野は、「今回で8回目の参加となる。熊本地震に関して、同じ九州の仲間としてこの音楽祭を通して何か出来ればと思う。毎年キリシマ祝祭管弦楽団との『ベートーヴェン・ツィクルス』は強者揃いの奏者たちと演奏させていただくことで緊張感もあるが、1人ひとりのエネルギーを浴びて共演できることを嬉しく思う。鹿児島出身として、鹿児島のみなさんとの交流もさせていただける思い入れの強い音楽祭。お祭りとして楽しんでいただければ」と語った。 オープニング・コンサートでは、音楽監督の堤が、ピアノのクシシュトフ・ヤブウォンスキとともにベートーヴェンやショパンのチェロ・ソナタなどを披露(7/24)、下野指揮の『キリシマ祝祭管弦楽団』の公演(8/3)ではベートーヴェンの交響曲第8番・第9番が演奏される。霧島国際音楽祭http://www.kirishima-imf.jp左より)別所哲也、渡辺美里、林 文子、川畠成道、でんぱ組.inc Photo:T.Shiroma/Tokyo MDE左より)堤 剛、下野竜也 Photo:M.Otsuka/Tokyo MDE

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

page 157

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です