eぶらあぼ 2016.5月号
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61N響ゴールデン・クラシックGWこそ本格的なオーケストラ音楽を!文:柴田克彦N響精鋭メンバーによるハルモニームジークベートーヴェン シンフォニーシリーズ Vol.1精鋭たちが繰り広げる管楽アンサンブルの愉悦文:笹田和人5/3(火・祝)14:30 東京文化会館問 サンライズプロモーション東京0570-00-3337 http://sunrisetokyo.com6/7(火)19:00 Hakuju Hall問 Hakuju Hallチケットセンター03-5478-8700 https://www.hakujuhall.jp ゴールデンウィークは、遠出もいいが、新緑あふれる上野の森で、本格的なオーケストラ・コンサートに浸るのも一興だ。しかも演奏が、日本を代表するNHK交響楽団ならば文句なし。そこで例年大人気を集めているのが、『N響ゴールデン・クラシック』である。 今年は、気鋭のエストニア人指揮者ミハイル・ゲルツが、初来日公演を行う。彼は、地元とベルリンで学び、エストニア国立歌劇場で30以上の作品を指揮。WDR響、ベルリン・ドイツ響、フェニーチェ歌劇場などに客演し、今シーズンからドイツのハーゲン歌劇場のカペルマイスターおよび次席音楽総監督を務めている。今回は、ヤルヴィ親子を生んだエストニア期待の若手が、敏腕集団・N響をいかにリードするか? が、まずは注目点。しかもオーケストラのみの演目が、リストの「レ・プレリュード」とベートーヴェンの交響曲第7番という、N響の重厚な持ち味が生 心躍らせる響きの愉悦が、再び! わが国を代表する名人集団・NHK交響楽団から選りすぐられた精鋭たちにより、管楽器に焦点を当てた室内アンサンブルの豊かなサウンドを、じっくりと味わうシリーズ『N響精鋭メンバーによるハルモニームジーク』。Hakuju Hallでの「ワンダフル one アワー」公演での好評を受けて、2時間のフル・ステージにパワーアップし、『ベートーヴェン シンフォニーシリーズ』として新たなスタートを切る。 「ハルモニームジーク」は木管楽器を主体に、ホルンやコントラバスを加えたアンサンブルで、18世紀後半に流行。当初はオペラやオーケストラ作品からの編曲が主なレパートリーで、録音手段が存在しなかった時代、これらを手軽に楽しむ手段として普及した。しかし、まろやかなサウンドや個々の奏者の妙技を堪能できる点など、やがて独特の魅力が好まれ、この編成のためのオリジナル作品も生み出されるようになった。きる名曲だけに、ダイナミックな音楽を楽しみながら、俊英の個性を知ることができる。 また、若手人気ピアニスト・福間洸太朗を迎えて、ラフマニノフの「パガニーニの主題による狂詩曲」も披露される。彼は、欧米各地でリサイタルを行い、クリーヴランド管やイスラエル・フィルと共演するなど世界的に活躍、これま シリーズ第1弾となる今回は、青山聖樹(オーボエ)や伊藤圭(クラリネット)、福川伸陽(ホルン)、宇賀神広宣(ファゴット)と首席奏者陣をはじめ、首席代行奏者の西山真二(コントラバス)らNHK交響楽団のサウンドの中核を担う精鋭9人が集結。ハルモニームジーク版のベートーヴェンの交響曲から第8番、さらに「管楽八重奏曲 変ホ長調」などを聴かせる。特に交響曲は、第一線オーケストラのメンバーとして原曲も熟知している彼ら。それだけに、この編成で演奏する“必然”を感じさせる、魅力的な演奏を聴かせてくれるはず。でにリリースした10枚のCDの評価も高い。今回は、その瑞々しいピアニズムと共に、すでにフランス・リールで共演したゲルツとのコンビネーションが聴きどころ。加えて、ショパン、リストなどの作品を3曲弾く「プレコンサート」(13:40~同ホール)も聴き逃せない。 GWは、ハイグレードな音楽会を、老若男女こぞって楽しもう!福間洸太朗青山聖樹山根孝司宇賀神広宣 ©飯嶋 隆伊藤 圭勝俣 泰西山真二 和久井 仁福川伸陽森田 格ミハイル・ゲルツ

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