eぶらあぼ 2016.5月号
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252アレッサンドラ・フェリえて活躍しているニーナ・アナニアシヴィリは、白いバレエ中心に。Aプロで『ジゼル』と『瀕死の白鳥』、Bプロで『白鳥の湖』第2幕のアダージョ、それにジョージアの民族舞踊『レクリ』を踊る。パ・ド・ドゥのパートナーはマルセロ・ゴメスだ。 昨冬に公開された映画『ロパートキナ 孤高の白鳥』のストイックな姿が頭に焼き付くウリヤーナ・ロパートキナは、アンドレイ・エルマコフをパートナーにAプロでアロンソの『カルメン』、プティの『グルックのメロディ』、Bプロでグリゴローヴィチの2作品『愛の伝説』よりモノローグとアダージォ、『アンガラ』、と多様な魅力を観せてくれそう。 ほかに、新星も登場予定。豪華な舞台になりそうだ。ニーナ・アナニアシヴィリプログラムA 7/23(土)14:00、7/26(火)18:30 プログラムB 7/24(日)14:00、7/27(水)18:30東京文化会館問 ジャパン・アーツぴあ03-5774-3040 http://www.japanarts.co.jp7/30(土)17:00 フェスティバルホール問 フェスティバルホール チケットセンター06-6231-2221 http://www.festivalhall.jp『オールスター・ガラ』世界的ダンサーが集結する豪華絢爛のステージ文:菘(すずな)あつこ 世界のトップで、しかも長年活躍するバレリーナたちがこんなにも1つの舞台に揃うなんて!――と、まず驚いた。しかも東京文化会館だけでなく、大阪・フェスティバルホールでも行われる。世界のトップダンサーが共演 ニーナ・アナニアシヴィリ、アレッサンドラ・フェリ、ウリヤーナ・ロパートキナ、スヴェトラーナ・ザハーロワ…と続くキャスト。もちろん、マルセロ・ゴメスやミハイル・ロブーヒン、エルマン・コルネホなど男性ダンサーもレベルが高いのだけれど、今回のキャストを見ると女性陣の豪華さが特に目を引く。「今、踊っているバレリーナの中で一番素晴らしいダンサーを挙げて」と言われたら、「演目によって違うけど」と、上記の4人を私は挙げたくなるから。 また、この4人に、もう1つ共通すること、それは出産を経て復帰していること。女性の生き方はそれぞれだから、出産だけがというわけではないけれど、そういった大きな経験を経るとダンサーの踊りはとても深みを増すように思える。復帰したフェリも出演 そして、今回、もう引退したので映像でしか観られないだろうと諦めていたアレッサンドラ・フェリの踊りを観られるのもとても嬉しい。出産後、2007年に引退、その後、舞台から遠のいていたが、15年12月に、ハンブルクでジョン・ノイマイヤーの新作『ドゥーゼ─エレオノーラ・ドゥーゼについての舞踊の想像力』で本格的に復帰したのだ。イタリアで19世紀から20世紀初頭に活躍したイタリアの女優ドゥーゼを、同じイタリア人のフェリが自らの人生も重ねるように踊り高評価を得た。ちょうど、その初演の少し前、11月に京都賞受賞で来日したノイマイヤーが取り組んでいる新しい作品として、これについて熱く語ってくれたのも記憶に残っている。昔から“女優バレリーナ”と評されることの多いフェリ、きっと彼女だからこその仕上がりだったに違いない。 フェリは、今回のガラでは、Aプロ(大阪公演はAプロと同演目を予定)でマクミランの『レクイエム』、それにエルマン・コルネホをパートナーにトワイラ・サープの『シナトラ組曲』、Bプロでプレルジョカージュの『ル・パルク』、アシュトンの『ラプソディ』を踊る予定。組み合わせも豪華 そして、素晴らしいスタイル、完璧と言いたくなるバレエテクニックが衰えをみせないスヴェトラーナ・ザハーロワはミハイル・ロブーヒンをパートナーにAプロで『海賊』、パストールの『トリスタンとイゾルデ』、Bプロで『ジゼル』とエドワード・リャン振付『ディスタント・クライズ』を。故郷ジョージア(旧名・グルジア)で大変な社会状況を乗り越Catch Upウリヤーナ・ロパートキナ©O.Zotovスヴェトラーナ・ザハーロワエルマン・コルネホ©Manuel de los Galanesミハイル・ロブーヒン ©Hidemi Setoアンドレイ・エルマコフ©O.Zotovマルセロ・ゴメス
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